何もかもダイスの女神に任せたらとんでもない主人公ができた 作:塩谷あれる
あと、久々にゆ虐って奴を見てみたんですが、某890の人の作品にインスピされたので近々ゆ虐系の作品書くかもかもです。
「………っと、あそこか!」
火災エリアを抜け出て、辺りを確認する。すると、相澤先生がやはり一人で戦っているのが見えた。まだ余裕そうだが、加勢しに行くとするか!
「相澤先生!加勢に来ました!」
「……蓮田!すまん、助かる!」
相澤先生が捕縛テープ、俺が触手で辺りのヴィランを蹴散らす。まだこの辺りは雑魚、さっきの連中と同じくらいだな。ならまとめてぶっ払える!
「先生、合図でちょいと攻撃やめてください!俺ならまとめて制圧できる!」
「……わかった!」
よっしゃいくぜいくぜー?敵さん達は上手くこっち向かってきてる、大体五人位を一塊として……
「今です!テープ戻して!」
相澤先生が捕縛テープを手元に戻したのを確認して、一気に風を飛ばす。ヴィラン連中の周りの空気もふんだんに使って、全部で七つの小規模な竜巻を作りあげた。吹き飛んだヴィラン達は触手でまとめて回収回収っと、ま、こんなもんでしょ。
「相澤先生、終わりました」
「やるな。だが風で飛ばしてから拘束までのロスは余計だ。もっと無駄なく──蓮田、避けろ!」
相澤先生の説教が始まった、と思ったら、恐らくヴィランを側の主力の一人、全身に手をつけた奴がこっちに向かってきていた。あっぶね!?
なんとか避けることはできたが、コイツ、何の武器も持ってない…体格的に肉弾戦が得意そうなタイプじゃなさそうだが、余程個性が戦闘に向いてんのか、それとも何か別に策があるのか…なんにしたって不気味なこった。どうやって戦うつもりだ?
「すいません、油断してました」
「気をつけろ…どうやら、本命のようだな」
「さっきのが20秒、その前が24秒…」
「っ!…ちィッ!!」
またもや向かってくる手の奴に、相澤先生も同じように突貫していく。
「…今度は17秒動き回るから分かりづらいけど…髪が下がる瞬間があるよな」
手の奴が掴んだ捕縛テープを逆に引っ張って、相澤先生が肘打ちを入れた。手の奴の体がくの字に曲がり、思いっきり吹っ飛ぶ…かと思えば、手の奴はまるで堪えたように見えず、先程と同じようにダラリと佇んでいる。
「一アクション終えるごとだ。そしてその感覚は段々短くなってる…無理をするなよイレイザーヘッド」
「──っ!!」
「相澤先生!」
何かヤベぇと感じ、触手で相澤先生を引き寄せる。咄嗟にやっちまったが、いらんことだったか?
「大丈夫です?」
「助かった。しかし、厄介な個性だな…肘が
相澤先生の右肘は、確かに文字通り崩れていた。触れられた部分の皮膚は剥がれ、肉が見えている。その剥がれ方は、塗装されたコンクリ壁から、乾いたペンキがパラパラと落ちていった跡によく似ていた。成る程、奴さんが手ぶらでこっちに向かってきてたのは、それだけ自分の個性に自信があるからか。確かに、触れたモンをボロボロに破壊しちまう個性なんつー、触っちまえばこっちのもんみたいな個性なら寧ろ武器なんざいらねぇな。
「その“個性”じゃ…集団との長期決戦は向いてなくないか?
普段の仕事と勝手が違うんじゃないか?
君が得意なのはあくまで、『奇襲からの短期決戦』なんじゃあないか?
……それでも真正面から飛び込んできたのは、生徒に安心を与えるためか?」
「……!」
手の奴はその場でふらつきながら言う。こちらをジロリと睨めつける眼が髪と手の隙間から見えた。今の奴さんの言葉、相澤先生の反応を見る辺りマジらしいな。この人、合理不合理言う割には生徒想いとか、何つーか面倒な性格してんなぁ。
「かっこいいなぁ、かっこいいなぁ……所でヒーロー──」
そんな風に気を抜いていたのが、俺の最大の失態だった。後ろに迫っていた
「
その時、俺の仮面にヒビを入れるほどの、強烈な一撃が俺達を襲った。
バァン!と重いものが勢いよく吹き飛ぶ音がする。爆発の跡のような土煙が晴れると、そこには怒り心頭の彼がいた。
「もう大丈夫、私が──」
壮絶な怒りをその顔に表し、その場に現れた彼、“No.1ヒーロー”オールマイトは、そこまで言って絶句した。数多くの事件を経験し、強い精神を持つ彼が、絶句せざるを得ない光景がそこにはあった。
「どうなっているんだ、これは…」
頭部に怪我を負っているようだが、止血が済まされている相澤、気絶している緑谷、蛙吹、峰田。これはまだ良い方だろう。いや、ヴィランの襲撃にあっているため、言いも何ものないし、気絶に負傷の時点で良くはないのだが、しかしそれでも、まだヒーローとして飲み込むことのできる光景だった。しかし問題はその近く。
「一体、ここで何が…」
人のような姿をしていると思われる
「……まさか、君がこれを全てやったのか?」
二本の足でしっかりと立ったまま天を仰いで気絶している、蓮田の姿があった。
「蓮田少年…君は一体──何者なんだ?」
オールマイトの零したその言葉に応えるものは、今は一人もいなかった。
一ヶ月休んでこのクオリティは酷い(酷い)。そしてバトルが書けない。
あ、一応言っておきますが、黒い肉の塊は死んでないです。