何もかもダイスの女神に任せたらとんでもない主人公ができた   作:塩谷あれる

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個人的に蓮田のCVはFateのアンリマユでお馴染みな寺島拓篤さんですかね。それか速水奨さん。


パンは美味い(確信)

「おはようございまー…「おっ!来た来たァ!」す…って、ん?」

(いきなりなんだ?若干面倒なことになりそうな予感が…)

 

 入学二日目、蓮田は登校早々何かの標的にされた、ということを本能的に直感したようで、仮面の下の反転した双眸を気怠げに薄める。

 

「よぉ蓮田!お前、昨日のアレって何だったんだよ!?」

「昨日のアレ?あぁ、個性把握テストのことか…え、何、個性絡みの話?」

「おう、まぁ、個性だけじゃねぇけどな。実は昨日、あの後自分の個性とか、どこから来たとか話してたんだけどさ、お前ちゃっちゃと帰っちまっただろ?色々聞きてぇなと思ってよ!」

 

 赤いツンツンヘアーの快活な少年、切島の言葉に、成る程と納得する蓮田。あの時は色々と疲れすぎて帰ることしか頭になかったが、入学初日なら互いの親睦を深めるためにもそういうこともするだろう。

 

「そうだったのか。で、個性の話だっけ?ま、見ての通りの異形型…あとちょっとした手品が出来る程度だよ」

「手品て、ボールぶん殴っただけで5㎞も吹っ飛ぶのは異形型でも説明できねぇって!」

 

 金髪に黒のイナズマ模様が入った少しチャラい雰囲気を出す上鳴が声を上げるが、蓮田はそれに笑って応える。尤も、仮面の下からでは表情も伝わりようがないが。

 

「バカとなんとかは使いよう、って奴さ。どんな個性も使い方によっては十分強力な武器になる。戦闘手段じゃないものを、どう戦闘手段に変えるか、どうやって活かすか…それは本人次第だからな」

「あー、確かにそうかも…?ウチの個性とか、攻撃するのには向いてないけど、情報収集とかには使えるし」

 

 耳たぶがイヤホンジャックになっている少女、耳郎が耳たぶを指にくるくると絡めながら言う。

 

「個性についての詳しいことは…そうだな、まぁどっかで言うよ。それで勘弁してくれ」

「……和気藹々とやってんのは良いが…お前ら、さっさと席に着け」

「「「はい」」」

 

 背後から突如として相澤が現れたことで、立っていた生徒達がたちまち席に着く。

 

(昨日の脅しがやっぱ効いてんだな…まぁかく言う俺もビビっちゃったし)

 

 人のこと言えんわな…と心の中で独り言ちる蓮田であった。

 


 

 どうも、蓮田ですよっと。午前中は普通に授業やって、今は昼休みだ。購買購買、パンかなんか買ってこないとな。と言うのも、俺の顔を覆ってるほたるさん謹製のこの仮面、これを外した素顔はなるべく人に見られたくないからだ。“個性(ハスター)”の影響で俺は何するにしても人の正気度を削っちまう。それをこの仮面で押さえ込んでるって訳だ。まぁ他の力もガクッと下がるけど。

 

「パン、パン~っと」

 

 購買求めてぶらぶらと校舎を彷徨いていると、食堂に着いてしまったらしい。仕方ない、ここで買うか。えーと、パンのコーナーは…あったあった。ここだな。

 

「すいません、あんパンとメロンパン一つずつ下さい」

「あいよ!二つ合わせて300円だ!できてるからお代持ってってくれ!」

 

 クックヒーロー『ランチラッシュ』にお代を渡して、パンを受け取る。紙袋に包まれた二つのそれは、焼いてからまだほとんど時間が経っていないのだろう、ほのかな熱と香ばしい匂いを漂わせる。

 

「…………」

 

 ごくり。思わず喉を鳴らしてしまった。クソ、こんなうまそうなパン見たことねぇよ。そそくさと人目のつかない所へ移動し、すぐに仮面を外してパンに齧りつく。味はどうかって?聞くまでもない。

 

「美味すぎる…!」

 

 美味いだろうとは思ってたけど、予想以上だ。これが1個150円とか冒涜的すぎる。あんパンの餡の甘さはキツすぎず、薄すぎず、万人が満足いくような丁度良さを保っており、ふかふかのパンとよく合う。メロンパンも、サクサクの生地とこれまた丁度良い甘さに調節されたほのかな甘さが素晴らしい。あっという間に食べきって、ふぅ、と俺は溜息を吐いた。なんだこれ、なんだこれ(語彙消滅)。

 

「っと危ねぇ!授業授業!!」

 

 クソ、パンの余韻に浸る暇も無い!!急いで仮面をつけて教室へ戻る。間に合うか!?てか広すぎなんだよこの学校!!

 


 

「わーたーしーがー…普通にドアから来た!!!

 

 No.1ヒーロー『オールマイト』の登場により、騒然とするクラス内。あまりのオーラに画風が違って見えるほどである。一方、ある意味で画風が異なる蓮田は

 

(あ、危ねぇ…間に合った…バレないように『完全隠蔽』使った状態で全力疾走したから…クソ疲れた……)

 

 最早息も絶え絶えであった。とは言いつつも実際は、普通に運動できる程度の体力は残っているようだが。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!ん早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!

 

 戦闘訓練、その言葉を聞いて、またもやクラス内は騒然とする。生徒達の表情も様々で、やる気に満ちあふれる者、冷静に策を考える者、相澤の一件を思い出し身を竦ませる者など、正に十人十色だ。

 

「そしてそいつに伴って…こちら!!!」

 

 オールマイトが何かのスイッチを押すと、次第に教室左側の壁が飛び出してくる。飛び出た部分には、クラスメートそれぞれの出席番号が書かれたケースが収納されている。

 

「入学前に送って貰った『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた戦闘服(コスチューム)!!!……格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ、今日から自分は…

 

 

 

ヒーローなんだと!!

 

(さて、いきますかね…!)

 

 仮面の下で笑みをつくり、集合場所へと向かう蓮田。その心境に、先程までの疲れなどは微塵も残っては居ないようだ。

 

「さぁ!始めようか有精卵共!!」

 

 雄英生活二日目にして二つ目の試練が、今始まる。




チキチキ!主人公ダイスロール!(白目)その⑤

CON編(体力)

作者「いよいよ(一応)ラストだ…そぉい!」カラカラカラ

結果↓

CON:17

作者「」

作者「 」

作者「  」←絶死
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