何もかもダイスの女神に任せたらとんでもない主人公ができた   作:塩谷あれる

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日常よりも戦闘の方が書くのが楽だと思ってしまう自分がいる…

あ、それとPOW(精神力)のダイス開示するの忘れてたので掲載。

POW:15

……私泣いて良いですよね?


戦闘訓練(戦う方)

「まずは情報共有と行こうか、耳郎」

 

 戦闘訓練第二試合、相手は三人。そんなわけで俺は耳郎と、お互い『何ができるか』話し合っていた。

 

「っつー感じかな、俺の方は」

「マジで…!?いや、ちょっとした手品とか嘘じゃん…」

「んなことあるかよ、言ったろ?どんな個性も使いよう、()()()()()()じゃ腐るだけ、俺じゃ小細工程度にしか使えないよ」

 

 本当にそう思う。俺の…友j、いや、知り、合い?にイタカってのがいるんだが、ソイツは俺と似たような“風を操る”個性を持ってる。ソイツは俺の“個性”程の出力こそないものの、その操作の繊細さは正に神業と言えるレベルだ。多分元々の性格の違いだな。つまり何が言いたいのかって言うと、個性ってのはその人のアイデアによって割と無限の可能性、加えて本人との適性ってのがあるってことだ。発動型とか特にな。

 

「さて、どうやって攻めるかね」

「ウチの個性使えば、一応何かが近づいてる…とかはわかるけど…蓮田のステルスあるからあんま必要ないかな?」

「いや、アレもアレで制限はあるからな、索敵は寧ろ欲しかった」

 

 “完全隠蔽”は率先して使うつもり満々だが、なんだかんだ言って弱点がある。そこを補うためにも耳郎の“イヤホンジャック”による索敵は好都合だ。

 

「ま、何でも作れる八百万がどうせ何かの罠は張ってるだろうし、用心はしていこう。ま、戦闘は任せな」

「おし、じゃサポートはウチにお任せって感じで」

 

 お互いの拳を合わせて、俺達は建物の中に入っていった。

 


 

(……おかしい、ですわね)

 

 八百万百は困惑していた。もうとっくに訓練開始から5分は経過しているというのに、未だ各階各エリアに設置した即席の探知レーダーに、一切の反応がないからだ。

 

(レーダーは熱探知型…範囲内に足を踏み入れた場合、反応が一切無い、と言うのはあり得ない…一体どういうことでしょう…?)

 

 彼女が思案に暮れている中、他の二人はどこか気を抜いてしまっているようで、何か話をしているようだ。

 

(何というか、締まりが無いですわね…)

 

 ハァ、と八百万が溜息を吐いたその直後、

 

ドガァアン!!!

 

 と言う音と共に、レンガで積み立てたバリケードが音を立てて吹き飛んだ。

 

「「「!!?」」」

(…!?破壊音!しかし、今まで一切レーダーに反応は…!)

 

 レンガが土煙が晴れるとそこには──

 

「こんちゃー、三っ河屋でーす…っと、お、当たりだ」

「一発目で当てるとか、蓮田運良いね?」

 

 今まで一切レーダーに反応のなかった筈の、ヒーローチームの二人だった。

 


 

 息を潜める。空気に溶け込むように、沈み込むように静かに。そして振り下ろす、絶対にして最小の、対象のみを打ち砕く一撃。硬い物が砕ける音が小さく響いた。と同時に…

 

「よ、よし…もう息しても大jゲホッゴホッヴェッヘンウボァ」

「ちょ、だ、大丈夫!?無茶するから…!」

 

 俺は思いっきり咽せた。え、台無しだって?無茶言うな、仕方ねーだろ?ほとんど今まで息してなかったんだから。

 

「あー、クソ、これでやっと文字通り一息つける…」

「便利だと思ってたけど、意外と難儀だね…まさか呼吸できないなんて」

 

 そう、これこそが“完全隠蔽”の弱点。発動中は一切呼吸ができない。と言うか、息を止めることが発動のサインだったりする。これを不良(アホ)共から逃げる為に愛用し続けて二年弱、お陰で息を止めた状態で15分近く走り続けることができるようになりました。やったぜ☆

 

「さて、4階まで一気に飛ばしてきたが、ここまで八百万達の姿は無かった。ってことは…」

「居るのも、核があるのも五階、ってことだね」

「そういうこったな。今までは俺がステルスで隠れつつレーダーらしきこの機械破壊して、耳郎の索敵で安全確認、って感じで来れたが、こっからは間違いなく戦闘ありだ。“完全隠蔽”も正直消費激しいから最低限で行くぞ」

「オッケー。その分索敵は任せて」

 

  俺が立ち上がって言うと、耳郎は自信ありげな顔で応えた。頼もしい限りだ。さて、息も整ったところで、いきますかね。

 


 

「峰田さん!上鳴さん!戦闘準備を!核を守ってください!」

 

 粉々に砕けたバリケードのあった場所に立ったヒーローチームの二人。その姿を確認した瞬間、八百万は思考を切り替え戦闘態勢に移る。その手には武器として作った長い棍が握られている。

 

「流石に対応早いな…核任せるわ」

「えっちょ嘘!?ウチに二人任せる気!?」

「アホ、全員引き受けるって言っとるんだ」

 

 そう言うと蓮田は左の手袋を外し八百万達の方に手をかざす。

 

「(風の攻撃!?)っ!お二人とも、回避を…!?」

 

 個性把握テストでも使っていた風の個性が来る、と読んだ八百万は、風の射線を横に避けることで回避行動を取る。しかし、その読みは外れた。

 

「う、うぉおおあああ!?」

「ぎゃああああやめろォ男に締めつけられる趣味はねぇぞォオオ!」

「な…!?」

 

 上鳴と峰田は確かに蓮田の攻撃を受けていた。しかしそれは風の攻撃ではなく、触手となった彼の指による拘束攻撃だった。

 

「ほれ、さっさと早よ」

「あ、そっか!サンキュ!」

 

 がら空きの核周辺を空いた右手で指し、蓮田が耳郎に指示を出す。遅れてそれに気づいた耳郎が急いで駆ける。

 

「し、しまった!行かせませんわ!」

「そりゃ俺のセリフですよっと」

 

 八百万が止めに行くも、蓮田が体が浮かない程度の風で足止めする。

 

「クッ…!やはり貴方から先に倒さなくてはいけないのですか…!」

「逃がす訳ないだろ常識的に考えて。ま、時間はガチで無いけど」

 

 向き直った八百万に肩をすくめる蓮田。急がなくてはいけない、と考えた八百万は、一か八かで棍を構えて特攻をかける。

 

「やぁああああああああ!!!」

 

 親からの英才教育故か、洗練された突きが蓮田を襲う。しかし悲しいかな、邪神を相手取るに当たって、その正確さは仇となる。

 

「正確さ、綺麗さ…うん、良い一撃だな。ま、それだけだが」

 

向けられた刺突を軽く避け、棍に対して垂直に正拳を当てる。すると棍はいとも簡単に真っ二つに折れた。

 

「なっ…!」

「はいおやすみ、痛みは一瞬だぜ」

 

 折れた棍に八百万が動揺するその一瞬を逃さず、蓮田が素早く懐に潜り込む。そして放たれるは顎への強力な掌底。三日月とも呼ばれるその一撃が、物の見事に八百万へヒットした。

 

「く…う…!」

 

 顎に強力な振動を受けた八百万は、薄れゆく意識の中で、

 

(あの棍、一応鉄製だったんですけど…)

 

 と、そんなことを考えていた。彼女が気絶してから殆ど経たずに、耳郎が部屋の隅に置かれていた核に触れ、

A組戦闘訓練第二試合は、Gチームの勝利で幕を下ろしたのであった。




蓮田の取得技能(職業技能+α)
マーシャルアーツ(70)
キック(70)
こぶし(70)
組み付き(90)←触手による補正付き
応急手当(40)
聞き耳(50)
追跡(70)
目星(60)
説得(40)←脅し(無意識)による補正付き
水泳(70)←余りの分のネタ枠+成長ロール複数回成功

 これだけの技能を持っておいて、技術面で負けるとかほざいた邪神擬きとほざかせた作者が居るらしい…(目をそらしながら)
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