ハイスクールD×D〜切札の赤龍帝〜 作:眼鏡熊@ヒロアカ完走
切札の覚醒
ーーーーー
俺、兵藤一誠がまだ小学生だったときの事だ。
ヒュゥウウウウウウン⋯!
遠くから風切り音が聞こえてきたかと思うと
ガァアン!
と、爆音を立てて目の前に紫の流星?が落ちてきた
「うわぁ!?」
いきなりのことに驚きつつも、紫の流星の落ちてきたところを見ると
「ゆーえすびーめもり?」
そこには黒く、クリアで「青銀色の端子」のゴテゴテしたUSBメモリがあった。小さかった俺は好奇心でそれを拾い上げ、
「うわぁー⋯かっこいい!あ、スイッチがついてる。押してみよう」
スイッチを押した。すると
『Joker!!』
「じょーかー?」
小さかった自分には分からなかったが、Jokerというのは「切札」という意味の英単語だ。
「よくわからないけど、もってかえろー」
この時の俺はまだ知らなかった。この『ジョーカーメモリ』が俺に齎すものを。
ーーーーー
そして、小学3年生の夏、悲劇は訪れようとしていた。俺は友達の「コウタ」と一緒に隣町まで遊びに行こうとして、町外れまで行ったんだ。すると、そこには
「あら⋯可愛いニンゲンね。
上半身が裸の女性で、下半身がそのまま蜘蛛のような、化け物がいた。
「はぐれ悪魔⋯!?」
「は、はぐれ悪魔?コウタ、何か知ってるの?」
「はぐれ悪魔を知ってるのね⋯これはぱくぱく。しないとねぇ!」
というと、化け物は掌をこちらに向け、魔法陣のようなものを展開、そこから糸を吐き出してきた!
「くそっ!『
それにコウタは対応するように掌を前に突き出し、何かを叫んだと思ったら⋯『銀に輝く障壁』が現れた
「魔術!?これはますます食べたくなっちゃったわぁ⋯」
「不味い、不味すぎる⋯!くそっ!イッセー!お前だけでも逃げろ!俺がここを食い止めるから!」
「ダメだよ!コウタだけ置いて行けない!」
「そんなこと言ってる場合じゃない!このままじゃお前も死ぬぞ!俺が食い止めてるうちに早く行け!」
「ダメだ!」
「くどい!さっさと行け!死にたいのか!」
「うっ⋯!(怖い、こんなコウタ初めてだ。でも!)」
「わかったらさっさと「それでも、ダメ!」なぁっ!?」
「僕は、絶対に君を置いていかない!その上で、生き残る!コウタは僕を助けてくれた!だから今度は僕がコウタを護るんだ!」
『Wake up! Boosted gear!!!』
『Joker!!』
その時、俺の覚悟に反応するように、2つの音が唸りを上げた。ふと、左手に違和感を感じて、見てみると
「なに、これ⋯」
俺の左手には赤い外装に金の紋様、髭のような黄色い追加装甲に、手の甲の部分に緑の宝玉が嵌った籠手が現れていた。
籠手を見た瞬間、これの使い方が頭に流れてくる。
『Joker!Joker!!』
「うわっ!」
そして、忘れるな。というようにもうひとつの音声も唸る。
見ると、ポケットからだ。
「これ、あのメモリだ」
これも、触った瞬間に使い方が分かった。
「ブ、赤龍帝の籠手は兎も角、ガイアメモリ、しかもT2でジョーカー!?どういうことだ⋯!?」
コウタは相手の攻撃を凌ぎつつも、俺の持つ物に驚いている。なんで名前知ってるんだろう⋯?
そして、コウタの言うとおり、これは
『今回の相棒は目覚めが早い様だな。俺の名はドライグ。赤龍帝ドライグだ。よろしくな。相棒』
「僕は兵藤一誠。早速だけどさ、神器って思いに応えるんだよね?」
『ああ。神器は思い次第でなんとでもなる』
「なら⋯こうも出来るはずだ」
俺は念じた。
赤龍帝の籠手にジョーカーメモリが装填できるようになれ。と。
生体コネクタがない以上、何かしらのコネクタはなければならない。
そこで神滅具をコネクタにすることに至ったわけだ。
存外、簡単にその改造は済んだ。
『Open, Gaia memory throt.』
「行くぞ⋯!」
『Joker!!』
『Load!Joker!!』
そうして、効果音と共に赤龍帝の籠手に紫のラインが走り、俺の身体を強化する。
「覚悟しろっ!」
『Boost!!』
俺は倍加を開始しながら駆け出した。
「なっ⋯!何やってるんだイッセー!?いくらジョーカーメモリと赤龍帝の籠手があるからって突撃はっ⋯!」
そう、コウタの解釈は間違っていない。
基本ジョーカーメモリは俺に「戦い方」を教えてくれる。
身体を強化しつつ、最適な動かし方を教えてくれる。
しかし、それだけでは赤龍帝の籠手込でもこの悪魔を倒すに至らない。
ただ、それは『通常』の場合。この時の俺はコウタを助ける一心だった。
それによりジョーカーメモリの出力は倍増。通常のこの形態よりも段違いに強くなっていた。
『Boost!!』
俺は攻撃を避けつつ近づき、倍加のカウントを刻んでいく。そして、出力を増大させ、飛び蹴りをかます。
「きゃああああ!?な、なに?この力っ⋯!?」
「喰らえっ!」
『Joker!!Maximum Drive!!!』
『Transfer!!』
マキシマムドライブにより、エネルギーが解放。
更に、赤龍帝の籠手の『譲渡』により、更に力が倍増し、籠手に集まる。
「ジョーカーッ!ドラゴンインパクトォ!」
そうして振り抜いた拳からは赤紫の龍のエネルギーが溢れて、はぐれ悪魔を呑み込んで行った⋯
『Burst』
瞬間、俺も限界を超えて倒れたんだがな。
ーーーーー
そして、小学4年生、俺は『終生のライバル』に出会うことになる
まぁ、その話はまたいつか。