ハイスクールD×D〜切札の赤龍帝〜 作:眼鏡熊@ヒロアカ完走
神器に覚醒した日のこと、
ーーーーー
⋯ここは、どこ?
目を開けると、一面焔に囲われた空間。
『ここはお前の精神世界、心の中だ。相棒』
「ど、ドラゴン!?」
『そう、オレはドラゴン。しかも二天龍のうちの一体にして、
「うぇるしゅ・どらごん?」
『ウェールズの龍、という意味だ。俺の2つ名のようなものさ』
「なるほど⋯ねぇドライグ」
『なんだ?』
「ドライグが僕の籠手に宿ったドラゴンなんだよね?」
『そうだが、それがどうかしたか?』
「僕に修行、着けられる?」
『修行だと?』
「うん、修行」
『何故だ?相棒にはジョーカーメモリなる力もある。しかもまだ子供だ。力がそこまで必要か?』
「必要だよ。僕は無力だ。琥太みたいに魔法が使える訳でも、裏の世界を知ってる訳でも無い。だからこそ、必要なんだ。力が」
『成程な。どちらにせよドラゴンは戦いに身を窶す運命にある。なればこそ、力を手に入れる必要はある。か』
「うん。なにより僕、ただの人間だからね」
『よし、良いだろう。ならば俺が具体的なトレーニング方法を教えてやる。現実に戻ってノートと筆記用具を持って待っていろ、相棒』
というので、戻って少し待つと
『出来たぞ。相棒』
左手の甲で丸い緑の光が点滅したと思うと、そこからドライグの声が聞こえて来た。
「うわっ!ドライグ、そのままでも声出せるんだね」
『言っていなかったか?まぁいい、今から言うからきちんとメモをするように』
ドライグの言うメニューは、こうだ。
・準備運動
ランニング30分
ダッシュ2本
腕立て伏せ15回
腹筋15回
背筋15回
スクワット15回
・本題
正拳突き50回
蹴り50回
ジョーカーメモリ装填後、力の流れを掴む
赤龍帝の籠手によるブースト
・クールダウン
ストレッチ
ランニング10分
『平日は少し短縮するとしても、休日ならばこうだろう』
「ふむふむ⋯」
かなり辛いけど、これを熟し続ければ、力になりそうだ。
『ただ、相棒のメモリ?だったか。あれには多少なりとも毒性がある。赤龍帝の籠手で毒性をある程度打ち消して居るが限度もある。後ろ盾が出来たらそこの技術者に専用装置を作らせるのもありだろう』
「え!?毒あるの!?」
『多少、だ。相棒はメモリとやらと相性が良い様だからあまり心配はないがな。むしろ赤龍帝クラスにならばこの程度の毒素ぐらい意にも介さないさ』
「ほえー⋯頼もしいね!よし、早速修行だー!!」
ーーーーー
裏山にて
『よし、準備運動はこれくらいでいいだろう』
「はっ⋯はぁはぁ⋯!す、すごい疲れるね、これ」
『ふ、初日だからな。さぁ、赤龍帝の籠手を展開し、スロットを解放しろ』
「了解!」
『Open, Gaia memory throt.』
『Joker!!』
『Load Joker!!』
瞬間、紫のラインが走って、強化が施される。
『いいか、相棒。最初にリンクした時、この状態はジョーカーメモリの上澄みを回したに過ぎない事が分かった。この力をより深く引き出すんだ』
「より、深く?」
『そうだ、ただ使うのではなく、より深くこの力を馴染ませるんだ、相棒』
「わかった⋯」
心を落ち着かせる。
より、より深くこの力を欲する。
赤龍帝の赤い力じゃなく、ジョーカーメモリの黒紫の力。
雷電の様な激しさと、流水の様な柔らかさが両立した力。
力の表層じゃない、赤と混じった力よりも、もっと深くの純度の高い黒紫の力。
『Joker!!!』
紫のラインが、増えていく。
篭手を超えて、身体に染み渡る。
紫のラインは量を増したかと思うと、今度は紫のラインから黒いオーラが噴出する。
黒いオーラは鋭さを増し、黒い鎧となって身体を包んでいく。
頭部を覆ったオーラは、道化のようで、瞳部分の赤いマスクとなって、結実する。
『Joker Dopant!!』
『⋯凄い、力が溢れてくる。これが⋯』
『そう、これがドーパント。ガイアメモリの力を引き出した状態だ。ここから素振りに行くぞ!』
『了解!』
瞬間、正拳突きを行う。そして、愕然とする。
『す、凄い。何時もよりも体が動く。正拳突きも、何時もより強く、早い』
そのまま、ロー、ハイ、回転と蹴りを続け、ストレート、フック、アッパー⋯どんどんと技を続ける
『相棒、今度は赤龍帝の籠手だ』
『了解』
そして、ジョーカーメモリを排出。その後赤龍帝の籠手の効果を起動する。
『Boost!!』
10秒して、
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!! Burst!』
「ーーーッッッ!!!?」
バースト、の音声と共に、身体に言い様のない負荷がかかる。成程、今の状態では8倍が限界のようだ。
『まぁ、最初のうちはこんなものだろう。次は赤龍帝の籠手とジョーカーメモリの両方を使用した上での計測だ。相棒』
「了解!」
赤龍帝の籠手の機能を解放し、ジョーカーメモリのボタンを押す。
『Open, Gaia memory throt.』
『Joker!!』
そのままジョーカーメモリをスロットに装填し、力を同調させる。
『Load Joker!!』
『Joker Dopant!!』
すると、僕はジョーカードーパントのまま、赤龍帝の籠手を装着することが出来た。
『よし、倍加開始ッ!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!!』
『Boost!! Burst!!!』
『〜〜〜〜ッ!?』
バーストした瞬間、ドーパント状態が解除され、そのまま膝をついて倒れた。
「な⋯なんだ、これ⋯ッ!?疲労感がッ違い、過ぎる⋯!」
『ジョーカーメモリの負荷と赤龍帝の籠手の負荷の相乗だろうな』
「⋯こればっかりはトレーニングだな」
『継続は力なり。だ相棒!』
「おう!」
よーしっ!頑張るぞ!