CEOブラック鎮守府再建計画   作:のり塩ぽてち

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 幼い女の子たちを体に纏わりつかせて練り歩く5万円お兄さん。




CEOは辛いものがお好き

 

 

 本館1階にある大食堂はもっとも大規模な改装が行われ、今回の改装計画の中でも一番力を入れたところである。清潔な空間、数々の狼藉が行われていた隣に隣接していた部屋を撤去して拡大し、テーブル席だけではなく畳張りの掘りごたつ式のテーブルも用意した。各種ドリンクバーにスープバー、サラダバーにバイキング形式になった大食堂は朝昼晩眠ること無く可動している。CEO着任後に謎の大幅増員による妖精さん専用のコーナーも完備されており、ここに寄ると必ず誰かはいる鎮守府イチ賑やかな場所に変わった。

 

 

「やはりまだ傷を持つものは多いのだな。」

 

「ごめんなさいなのです。電たちも頑張って話しかけてみてはいるのですがまだ時間がかかりそうなのです。」

 

 

 電の頭を撫でながら「気にするな。」と言い、少し静かになった食堂で好物を頼むためにカウンターへと向かう。ここはバイキングだけではなく、食べたいものがあれば個別注文も『給料艦 間宮と伊良湖』が筆頭になって大量の料理妖精さん達がリクエストに答えてくれる形式になっている。特に酒呑みの艦娘に人気のサービスであり、出されるメニューにはグループ会社監修の栄養士による献立が組まれ職員達の健康を管理してくれている。

 

 

「伊良湖君、すまないが『激辛四川風マーボー丼定食』を頼む。」

 

「お疲れ様です、CEO。毎日思っていますがそんなに辛いものばっかり食べて大丈夫なんですか?いくら栄養士さんから勉強させていただいて、体には問題ないとはいえそれだけ辛いものばかり食べていると違う意味で心配になりますよぉ。間宮さんも心配してますよ?」

 

「ありがとう伊良湖君心配してくれて、辛いものは私にとっては幼少の頃からの大好物でね。とある海軍将官によれば今まで妖精さんが寄ってこなかったのは辛いものばっかり食べてたからじゃないかとまで言われているよ。

 あ、うなずいた。ははは、かわいいね妖精さんは、君たちがもっと早く私の元にきてくれていたらよかったのに、君たちの働きならうちの自慢のベテラン社員たちにも負けないほどの報酬を用意させていただきたいところなんだけどね。まぁ甘味があればいいとのことなのでそこは最高級のものを常に用意させていただく所存さ。

 そうだ、ちょうどうちの製菓部門が作った最高級カカオを使ったチョコレート菓子のテスターを探していたんだ、後ほどこちらに届けさせよう。」

 

 

 その声に沸き立つ妖精たち。最近になって伊良湖君のように上司へと意見してくれてくれるものが増えてきてくれたものの、まだまだ全体から見れば少数派という事実に心の中で残念な気持ちになりながら、これまで発見されなかった新種の『秘書官妖精さん』と呼ばれる4人を肩や頭の上に乗せてトレーを持って空いている席につく。

 我が社の科学部門によると『妖精とは付き従う提督の素質によって変異し、その能力が提督によって必要とされればされるほど数を増やすのではないか』との論文が提出されている。抱えている仕事が多いせいか、毎日のように私の周りには新種の妖精さんが発見され、学会では一大ムーブメントが起こっているそうだ。

 

 周りには第六駆逐隊の少女たちが思い思いの食べ物をトレーにのせ、昼食時は私の周りだけ浮いたように賑やかになる。そんな光景を遠巻きに見つめているものも多く、これはじっくり腰を据えて待つ必要があるなと落ち着いて考える。

 少しして食べ終わり、雷がトレーを返却口に持っていってくれるとのことなので素直に甘えてお茶を啜っていると特徴的な帽子を被った少女がこっちに近づいてきた。たしかあのロシア帽はパパーハだったかな?

 

 

「同志響、ちょっといいかな?」

 

「やぁ、同志タシュケント。なんだい?」

 

 

 あぁ、この子は『Ташкент級 1番艦 駆逐艦 タシュケント』ロシア繋がりで響とは仲がいいのだろうか。こちらに聞こえないように相談しているけど、あいにく私は聴力が良くて一席分あけた程度では会話内容が聞こえてくるんだよね。彼女はどうやらカウンターでのやりとりを聞いていて、チョコレート菓子が気になっているようで分けてもらえないか相談しているらしい。ちょうど端末に酒保向けの荷物とともに到着の知らせが入ったから裏口から貰ってこよう。

 

 

「すぐに戻ってくるから君たちはここで待っていてくれないかな?」

 

 

 裏口に向かうと、うちの社員たちがちょうど積み下ろし作業を始めていて、その中からお目当てのものを探して受け取る。今回のテスター向け菓子はほぼ商品化が決まっているので潤沢に送られてきている。

 ダンボール3箱分を台車に載せ替えて食堂の中に戻ると落ち込んだタシュケントがいて、その前に少し呆れ顔の響がりんごジュースを飲みながらくつろいでいる。ダンボールごと妖精さんに渡し、その中から必要な分を取り出して第六駆逐隊のみんなに渡していく。

 

 

「ごめんね、隣に座ってたからさっきの会話を少し聞いてしまっていたんだ。はい、新しいお菓子のテスターだから食べてもいいけど必ず感想は教えてね?」

 

 

 そう言ってタシュケントに渡すと落ち込んだ顔から一気に笑顔になり、その後すぐに恥ずかしそうな顔をして少しうつむく。返事をしなかったことに隣の響がジト目になってタシュケントを見る。

 

 

「ス・・・スパスィーバ。」

 

「うん、いい子だ。もし仲のいい子でほしい子がいたら声をかけてあげればいい。ただし、さっきも言ったとおりテスターだから感想は私に教えること、会議の時以外は基本的に執務室にいるから遠慮しないでいつでも入ってきていいからね?ほとんど第六駆逐隊の子たちがいるし、心配だったら友達も一緒に連れてきてもいいよ。」

 

「い、いいのかい?じゃあ何個か貰っていくよ。ど・・・同志CEO。あわわ、ダ、ダスビダーニャ!」

 

 

 ボソッと同志CEOと言って慌てて駆け出すように海外艦の集まりらしき艦娘たちのテーブルに向かってかけていく。響と目が合い詳しく聞くと、なんでも以前から話しかけるきっかけを作ろうと努力していてくれた子らしく、よく相談を受けていたそうな。

 

 

「駆逐艦の子たちは結構話しかけようと頑張っている子は多いんじゃないかな?数が多くて被害が分散したのもあるけど、燃費がいいから近海警備に出される子たちが多かったから大型艦の子たちほど被害は受けていないしね。CEOも遠慮せずに話しかけてみるのもいいかもしれない。」

 

「そうだね、待つだけじゃ声をかけられない子もいるかもしれないからね。響の意見はありがたく活用させてもらうことにしよう。

 さて、着任してからこれまで執務室でしか過ごしてこなかったから流石に今日は休息も兼ねて演習場の様子でもみんなで見に行ってみようか。今日は確か『長門型 1,2番艦 戦艦 長門と陸奥』がそれぞれ旗艦になって14時から演習の予定だったね。」

 

「なのです。共同で軍事部門のスタッフが初の視察に来られるとのことで早朝に各艦隊メンバーには確認をとってあるのです。女性スタッフしかこないと伝えてるのですが、なれてない観衆の中での演習になるので緊張しているようだったのです。メンバーには演習前に第六駆逐隊に医療スタッフと共に簡単なメンタルケアをする予定なのです。」

 

 

 演習場に向かい、第六駆逐隊とは別れて長い付き合いのある軍事部門の部長に声を掛けて高台からこれから演習に向かう艦隊のメンバーを眺める。私自身は演習などの戦闘シーンを見るのはこれが初めてで、やはり男性としてはこれから迫力のある砲雷撃戦が見られるのかと思えば手に汗握るものはある。スタッフ達にそれぞれ声を掛けながら、計測器などの機械についてあれこれと質問して理解を深めていく。そしてついに始まる演習。

 

 

 私を含むスタッフたちはその演習を一通り見学し、その後の会議室で行われた反省会を壁際で聞きながら、全員が全員最終的にただ呆気にとられていた。

 

 

 






 実は自分、本家艦これやってないんですよ。

 ストーリーとか設定とかは二次小説や漫画が大好きでいろんなとこから情報を仕入れているんですが、もし『あー、ここはー』とかあればコメント欄へでもご指摘お願いします。

 一応妖精さんという高尚な存在や艦娘の存在、深海棲艦のあれやこれやとかはオリジナル設定で考えてますのでどうしても気になったら『僕、こっちがいいもん!』とコメント欄の冒頭にいれてからお願いします。

 善処します。(やるとは言ってない)

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