SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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引きこもりの薔薇

「変身!!」

 私だって、こう言いたかった。私も、変身して敵と戦いたかった。

 でも、仮面ライダーなんて存在しない。最新の映画では存在すると言っていたが、あくまでも映画の世界の話だ。

 ああ、イマジンがいればなあ、ガイアメモリがあればなあ。そんなことを考えながら育ってきたから、今のようになっている。

 今の私は、いわゆるオタクだ。しかも、引きこもりの。月一程度で外に出るが、その時はオフ会やイベントの時だ。

 私の名前は、澤谷薔薇(さわたにばあら)。中学校までしかいない友達からは、キバーラと呼ばれていたが、キバーラはあまり好きではない。ディケイドを刺したシーンが衝撃的すぎた。

 そんな私に、小さめのダンボールが届いた。頼んだ覚えはない。母親のものかと思ったが、それも違うらしい。宛名のところには、私の名前が書いてある。フォロワーさんからのプレゼントかな?

 自分のところに来たなら間違いかもしれないが、開けるしかない。間違えた方が悪いのだ。

「カッターナイフを使う時は、よく気をつけようねー。」

 そう呟きながら箱を開ける。すると、梱包材に包まれた、見たことの無い、仮面ライダーのベルト?のようなものが入っている。

 私がベルトを手に取ると、信じられないことに、それは自ら浮遊し、私の腰に巻きついた。

 私が混乱していると、さらに信じられないことに、ベルトが喋った。これは夢なのか!?

「君ちょっと太り過ぎじゃない?」

 おい。失礼すぎるだろ。いくら夢でも。

「まあいいや。君が1番僕のパートナーに相応しいスキルを持ってるからね。」

「私の、スキル?」

「そう。君は仮面ライダーソレイユになれる。僕と変身すれば、君...ばあらは今の10倍、いや、100倍もの力を手に入れられる。それで、僕達の世界で戦ってもらうよ。」

「仮面ライダー...ソレイユ?」

 聞いたことの無い名前だ。本当に...私だけのライダーだ。

「じゃあ、そこの扉を開けて。」

 私は言われるがままに、扉を開ける。すると、デンライナー、には乗れないが、洞窟のような紫がかった空間だった。

「ここは?」

「ここは、僕の家...だった、今は僕の世界を破壊しようとしている、ナイトメアの手下が住んでるんだけどね。」

「え?じゃあここには....」

「そうだよ。君に変身してもらって、まずこの家から救ってもらうんだ。」

 私が...変身...どうなっちゃうんだろ....

「大丈夫、君ならできるさ。」

 なんか、少し怖くなってきた....私に敵を倒すなんて....

「やるしかないよ。」

 まだ私の心の準備が出来てないまま、ベルトは待機音に入る。

『フラーワ...フラーワ...フラーワ...フラーワ...』

 手元に、バラの形の機械的な何かが入る。

 もうやるしかない。

「変身!!」

 それをベルトに差し込み、さらにもう一度押し込む。

『激しく燃える、情熱の赤!バラ!』

「仮面ライダーソレイユ! ここに誕生!!」

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