SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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偽物のソレイユ

 偽ソレイユのライダーパンチをまともに食らったソレイユは、その場に倒れてしまった。

「見たか!この瞬間を!悪の仮面ライダー、ソレイユとはこの俺だ!!!たった今仮面ライダーソレイユは極悪の殺人犯としてこの世の歴史に刻まれるんだよ!!!」

 記者はすぐさまカメラを回す。

「ソレイユ...」

 ウェズンの目は裂羅に向けられる。

「さあ!次はお前だ!」

「さあこい!」

 覚悟を持って構えている裂羅にウェズンが向かったとき、ウェズンは何かに足を引っかけた。

『粘り根を張る 黄色の戦士!蒲公英!蒲公英!』

「なーんてね。私たち二人分のパワーが一人で変身してるお前に負けるわけないでしょ!」

 彼が足を引っかけたのはソレイユの根だった。それは彼の足にうまく絡みつき、彼はその場から動けなくなった。彼は腕を根にこすりつける。

「こんなもの!薔薇の棘で外せるわ!」

 しかしそうはさせない。その場にはウェズン以外のライダーが二人いるのだ。

「風桜剣!」

 裂羅は風桜剣という剣で偽ソレイユの腕を攻撃する。

「ソレイユ!いまだ!」

 裂羅の合図でソレイユは高く飛び上がり、技を打つ。

「リオン・ライダーキック!」

 ソレイユからライオンの化身のような影が浮かび上がり、彼女はライオンが獲物に飛びつくようにライダーキックを打つ。ちなみに、蒲公英の英語のdandelionのlionはライオンからきているらしい。

 場に大爆発が起こり、薔薇たちは面倒なことが起こる前に物影に隠れた。

 彼らの活躍の一部始終はニュースの生放送で流され、仮面ライダーは日本中で話題になった。

「結局振出しに戻っちゃった。」

 物影で人間態のミラは悲しそうに言う。

「ごめん。次は絶対逃がさないようにしよう。」

「謝る必要は無いよ。僕と血が繋がってる兄のことだ。僕に似てるからきっと自分から出てくるよ。だからそれまでちょっとゆっくりできるかな。」

 ミラは冗談を混じえながら話す。

「なんか会ったことないのに血繋がってるって思ったら、不思議だなぁ。人間はどう兄弟と接してるのかわからないけど、いい人だといいなあ。」

 薔薇は兄弟がいないので黙るが、敬一が答える。

「人間の兄弟は弟が兄を尊敬する。兄は弟に生き方を教える。そういう関係だ。ミラの兄もきっといい人で、色々なことを教えてくれるはずだ。」

 そう言うとミラは嬉しそうな顔をする。

 

 家に帰ると、レグルスがいた。彼はととても焦っている。

「レグルス?どうしたの?潜入捜査は?」

 サクラが聞くとレグルスは冷や汗を床に落として言う。

「俺はソレイユの強化のためのエナジーを盗んだんだ。でもそれが上にバレて、しかもなんか俺が潜入捜査だということがバレてて、どうしよう。」

 レグルスは盗んできたものを震えた手でミラに渡し、押し入れに入り出てこなくなってしまった。

「赤色のチューリップ.....」

 それはミラは良く見覚えがあった。

「僕の昔からの親友はチューリップのフラーワエナジーをアクセサリにしていた.....」

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