薔薇たちはセンニブル市での防衛をしながらもう一か月がたった。三週間目くらいから敵の量が減ってきてだんだん優勢になってきたのだ。今日もいつものようにソレイユが戦っていると、そこにはナイトメアが変身してやってきた。
「ちょっと久しぶりだな。今回はミラに話があってやってきた。」
ナイトメアは戦う意思がないのか、変身を解除する。
「僕に話って、いったい何?」
「お前もこいつらに聞かせたくないと思うからちょっと来い。」
ソレイユは少しためらったが変身を解除し、ミラを行かせた。
ミラもナイトメアについていく。建物の後ろでナイトメアは話をする。
「ミラ=グリーンウッドは俺からこの国を守りたい。それは正しいな?」
「ああ。」
「最初に言っておく。今のお前じゃそれは無理だ。」
「なんでお前にそんなことがわかる?」
ミラは自分を勝手に下げられ、怒るが、次の言葉で驚愕する。
「当たり前だろう。俺は本当のお前を知っているからだ。」
「本当の僕?僕は記憶力はいいはずだが...?」
「それが全部箱詰めされるときに俺が書き換えたとしたら?」
ミラは焦る。自分の昔からの記憶がすべて正しいとは言い切れない。
「まあ今回はそんな話をしに来たわけじゃない。お前の体の話だ。」
ナイトメアはミラの焦りを全く気にせず話を変える。
「僕の体?」
「そうだ。お前、ブラックローズの力に耐えきれてないだろ。」
「そんなことない。」
「俺はお前よりお前を知っている。安心しろ。」
ナイトメアはミラの治っていない傷を指さす。ミラは傷を隠すようにして言う。
「敵に言うわけないだろ。そんなこと。」
「じゃあ仕方ない。一応言っとくが、お前はこのまま我慢していたら数回のブラックローズフォームの変身で死ぬ。お前が死んだら澤谷薔薇はとても悲しむ。しかもこの世界はこのまま俺たちに支配される。それでもいいってことだな。」
ナイトメアは少し脅すように強く言い、消えようとする。
「待って!僕に助かる方法を教えてください。」
「そう来なくっちゃ。助かる方法はただ一つ、強化怪人態になることだ。まあ強化怪人態になった時のデメリットは少なくないがな。」
ミラは数秒悩み、答える。
「僕、強化怪人態になるよ。」
ただ、ミラは強化怪人態のなり方を知らない。というか知っていたらもうすでになっていることだろう。
「強化怪人態はお前の身体的能力を倍以上に一気に上昇させる。そのトリガーはお前のパートナー、薔薇にある。ソレイユがサンに刺されたとき、お前はなりかけていた。」
「その理論でいえば、薔薇の傷が僕の力を引き出している...?」
思えば、ソレイユが初めて変身したとき、彼は薔薇に強大な力を感じていたが、ソレイユが劣勢の時はミラ自身の力が大きくなっていることがミラも感じていた。
「そんなこと...僕にはできないよ...」
「それが愛ってものだ。ミラ。」
ミラは無意識のうちに薔薇が傷つくことを否定していた。
「愛...それだ!」
「やっとわかったかミラ!俺はお前の成長を見れてとてもうれしいよ!フラーワも人間も感情の価値は変わらない。さあ、帰った帰った!お前の使命は平和を守ることだ!」
「ありがとうナイトメア!」
ミラは薔薇たちのもとに走る。それを後ろから見るナイトメアはやはり物影にいき消え去った。
「ミラ!いったい何を言われたの?」
「いいの!さ、戦争の続きだ。」
ミラはドライバーになり、ミラの腰に巻き付く。
「みんな、いこっか!」
「うん。」「ああ!」
サクラはジャンヌの腰に巻き付く。
「「「変身!」」」