SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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ミラの暴走

 ジャンヌの仲間は五人いる。全員訓練施設で知り合って、彼女の同期といったところだ。すべてサボテンのフラーワで、ジャンヌと同じである。彼らは初めて仮面ライダーに変身したジャンヌを隅から隅までサポートしようとしている。名前はトーマス、ヘンリー、デリック、ジャック、ヒューイだ。

 

◆◇◆◇

 

 夜、ナイトメアの宣言通りランダン軍は街に攻めてきた。もちろん薔薇たちはすぐさま反応し、変身する。

「市民の皆さんはすぐに安全な建物の中へ逃げて!」

 ジャンヌの仲間達が市民を保護する。その間にもソレイユたちはランダン軍と戦う。

「うらっ!なんでまた強くなってるんだよー!」

 レグルスはセンニブルの時よりランダンの兵が強くなっていることに気づく。

「本当だ!攻撃が全然入らない!よし、ミラ!ブラックローズを使うよ!」

 ソレイユはブラックローズのエナジーを出し、フラーワベースのエナジーに入れる。

『ブラックローズ!』『フラーワベース!』

 その音は、ミラにナイトメアの言葉を思い出させる。

《あと数回でお前は死ぬ。》

「....ああ..強化怪人態になれるまで耐えてやる....!!」

 ソレイユはそんなミラのことなど気にせずチェンジエナジーをする。

「チェンジエナジー!」

『パワーサプレッション! その黒色は何の色!正義のためか悪のためか!ソレイユ_ブラックローズ!!フラーワー!!』

 ミラには稲妻が走る。

「こんな量も一瞬っていうのがブラックローズの力だ!!」

 ソレイユは敵兵の周りを走り回る。すると敵兵は爆発しながらどんどん消えていく。最後、大爆発とともに敵兵は全滅した。

「やった!」

 彼女らは一日目の侵略を防げたことに喜ぶ。しかし、爆発の中から一人、フラーワが出てくる。

「まだ生きてるランダン兵がいるのかい?」

 彼はのそのそとソレイユたちのほうへ近づく。そして裂羅の前で止まる。

「私に何かようかい?」

 裂羅は聞くが彼は答えない。

「変身。」

 彼の腰にはドライバーがついていた。彼はドライバーにエナジーを入れると、彼の周りのみ泥沼になり、そこからは大量の目玉が出てくる。途端、きれいな花が咲いたと思えばそれは分解されて彼に張り付く。

『マッドのマッドなモッドライダー ハンドレッドの目! ハス!』

 彼は変身後も落ち着いている。

「ランダンもムウェンに手加減してる場合ではない。ここでは真面目にやらせてもらう。」

 彼は地面を泥にして、攻撃を始める。

「なんか動きにくい!!でもこれで!」

『粘り根を張る 黄色の戦士!蒲公英!蒲公英!』

 ソレイユはダンデリオンフォームになり、増殖する。

「増えても一緒だ。はぁっ!」

 敵はソレイユ三人を一つにまとめてライダーキックを見舞う。その時ソレイユは逃げようとしたが、体が動かなかった。

「マッド・ライダーキック!!はぁああああ!!!」

 ソレイユは見事にやられる。ほかのライダーも見てるだけにはいかない。

「ソレイユ!!俺も黙っちゃいられない!おらっ!!」

 敵の下には大きな食虫植物が生え、持ち上げる。

「はぁ!カニバル・ライダーキック!!」

 カニバルのライダーキックは決まった。敵は落下し、地面に倒れこむ。

「ナイス!カニバル!」

 しかし、彼は立ち上がる。

「ムウェンのライダーはこんなものか...ぬるい..」

 彼は埃を払いながら自己紹介をする。

「俺はハリー。仮面ライダーマッドだ。ランダンの未来のために戦っている。」

 そう言い残すと、ハリーは物影に隠れ消え去った。

 ソレイユは起き上がり、変身を解除し、宿に戻る。

 

 宿では、薔薇がミラの部屋で座っていた。

「ミラ、話があるの。」

「なに?」

 薔薇は決心した。ミラなら現実を受け止めてくれると思ったのだ。

「ディフダの遺体が見つかったんだって。」

「兄さんの遺体が....」

 ミラは驚きを隠せない。今頃、なぜ。

「遺体には刺された跡があったらしいんだ。」

「誰かが兄さんを殺したんだね。初めて会ったのに。僕の大切な兄を...」

 ミラの様子がおかしい。薔薇はそれに気づきミラに抱き着く。

「やめてよ薔薇。犯人はこの中にいるかもしれないでしょ?」

 ミラは薔薇を振り払い、窓を割り広い外に出る。薔薇はジャンヌ達を呼び、ミラを止めようとする。

「僕の兄、ディフダを殺したのは誰だい?」

「ナイトメアじゃないの?」

「薔薇がナイトメアじゃないって。君たちのだれかじゃないかな。」

 ミラは興奮状態に陥っている。

「ああ、僕ももうすぐ死ぬからもういいかなぁー。仲間も敵も関係ない。僕の怒りが収まるまで倒し続けるよ。」

「ミラもうやめて!」

 薔薇は止めるが、ミラは続ける。

「薔薇もさぁ、僕の気持ち考えてよ。君が変身するたびに僕にダメージが入ってるの!わかんないかな?あとかつては敵だったけどたった一人の家族が殺されたの。君にはわからないよね。」

 ミラは姿を変える。それは、ミラの強化怪人態だった。

「薔薇気を付けて!ミラが自分の力を制御できてないと思うの!」

 ミラは強化怪人態のままフラーワドライバーとしてミラの腰に巻き付く。バラのフラーワエナジーが勝手に引き寄せられ、薔薇は変身する。

「ミラ...なんで...!!」

「知らない。僕が兄さんに愛があったってことじゃない?どうでもいいや。みんな僕が倒してやる。」

 ミラはソレイユの体を操り、ジャンヌやレグルス達に襲い掛かる。

「どうやらミラを止められるのは俺達しかいないみたい。ジャンヌ、サクラ、行くよ!」

「「変身!」」

『Carniv Ca Ca Ca Carnivorou』『あなやあなやといひけれど!はるのさくらのたたかへば!サクラ!』

 それに対抗したのかソレイユはエナジーを変える。

『ドライフラーワ! バラ!』

 バラのエナジーに見たことのないエナジーをかぶせるようにセットし、チェンジエナジーをする。

「僕は人間を消す。チェンジエナジー。」

『ドライドハートは還らない!ドライフラーワ・バラ!! フラーッワ!』

 彼自身、自分を見失っていた。しかしそれはもはや彼自身で止められる問題ではなかった。

「今の僕は...わからない!」

 仮面ライダーソレイユ、ドライローズフォームはミラの心も乾かした。

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