ソレイユの攻撃にラフレシアのライダーも対抗する。異臭を放して敵の攻撃を抑える邪悪なライダーのその名前は、仮面ライダースメルという。
スメルはソレイユの攻撃を軽く止める。そして容赦なくベルトを殴る。ベルトを破壊すれば変身が解けるのだ。
やはり、体力、体格の差でソレイユはボロボロの体になってしまった。ミラも、ベルトの姿を保ってるのが限界になってきている。
「ばあら、もう....僕...」
しかたない、と怯んだソレイユが変身を解除しようとした時、ウェズンの攻撃が止まった。
「うおっ!?」
ウェズンが驚いて向いた方向には、もう1人の桃色と白色のライダーがいた。それは、日本刀のような長刀をスメルの首に当てる。
「今すぐここから去らないとここで貴様の首を取る。」
「わかったわかった。」
仕方なさそうにウェズンはどこかへ消えていった。
「あの...さっきは助けてくれてありがとうございます...」
薔薇は返信を解除して言うと、ライダーは無言で名刺のような長方形の紙を地面に置き、その場を去っていった。
立ち去る時のその後ろ姿は、薔薇には優しく笑っているように見えた。
「仮面ライダー....裂羅《サクラ》...」
裂羅。達筆な字でその2文字だけが書かれた紙を、薔薇はポケットにしまう。
自分の部屋に戻った薔薇は、今日はよく寝ることにした。夜更かしもせず、明日最高のパフォーマンスが出せるようにするのだ。
薔薇は裂羅から貰った紙を机に置いて、部屋の電気を静かに消した。
「変身。」
低く太い声がする。顔はよく見えないが、男の人だ。
「私は仮面ライダー裂羅。危ない目にあっていたようなので、お護りします。さあ、私のバイクに乗って。」
裂羅は薔薇を後ろに、どこまでも連れていった。
「ねえ、寄っかかっていい?」
「もちろん。」
「私、好きになっちゃったかも、」
裂羅は変身を解かずに静かに笑う
「私を見つけてごらん。」
そういうと、裂羅はどこかへ消えていった。
「夢か。」
薔薇が目を覚まして直ぐに発した言葉はそれだった。
「おお、薔薇、おはよー。」
「誰!?」
薔薇のベッドの横には、知らない男が座っていた。ただ、声は聞いたことがあった。
「え、僕だよ。ミラ。あ、人間態は見たこと無かったっけ?」
あのミラの人間態が、こんなにウェイ系の大学生っぽいとは誰も想像できなかっただろう。
「え、え、かっこいいね。」
薔薇がそういうと、ミラは女物の服を纏った細マッチョの腕を振りながら、可愛らしい笑顔を見せる。
「まあ、これは薔薇の服なんだけどね。」
薔薇は親からの仕送り20万円の札束を見て何かを考える。
「よし、服買いに行こうか。」
「うん!」
薔薇は今月初めて外に出る。