SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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ミラの復活

 ナイトメアに言わ地球に帰ることになった薔薇たちは、ミラを探していた。この前ミラと別れてから一度も会っていないのだ。

「ミラー、ミラー、どこにいるのよー!」

 サクラが森の中でミラを探しているが、降っていた雪はだんだんつもり極寒に耐えていた。

「寒い...ミラ!!どこなの!もうみんな怒ってないわよ!!」

 サクラが震えながら叫んでいると、三人のフラーワが現れた。

「ねえちゃん、俺らとあったかいとこ行かない?」

 フラーワの一人がサクラの腕を握る。

「やめてよ!」とサクラは振りはらうと簡単にはいかないと思ったのかほかの二人がサクラを押し倒す。

 怪人態のサクラはもちろん強いが、フラーワは元から怪人態なのでほとんど変わらない。しかも相手は男性なので力的には三人に負けている。

「なあ、俺んちにかわいい花あるんだよ、一緒にいこうじゃねえか。」

「おとなしくしてりゃ痛いことはしないって。」

 サクラは手首を一つに縛られる。

「何よこれ!外しなさいよ!」

 彼女は一人の腹をける。するとそれに逆上したのか二人が足を押さえつけてけられたものがサクラの腹にパンチを入れる。

「うっ!!」

「お前うるせえな。ちょっと黙ってろよ。」

 サクラは睡眠薬のようなものを飲まされ、すぐに気を失ってしまった。

「桜の女は美形がおおいなやっぱり。」

 三人はサクラを工場のようなところに運び、両腕と両足を縛り付けて彼女を起こす。

「おい。起きろよ桜のねえちゃん。」

 サクラは顔を三発ほどたたかれ目を覚ますと、自分が今ある状況を把握する。もちろん最初は体を動かし暴れるが、すぐに無駄だと察した。

(仲間がきっと来てくれる。)

 彼女はずっとそう願っていた。だが同時に、この男たちに何をされるかを覚悟していた。

 一人の男は彼女が思っていたこととは違うことをしてきた。彼は彼女の上に座った。

「男をなめてるからこうなるんだよ!!」

 一発、腹を殴られた。

「おめえらもやれ。」

 その男の命令でほかの二人からも一発ずつ殴られた。

「お前犯されると思ってたんだろ。どんな変態女だよ。俺はなぁ!!性欲なんてないただ花を殺してえだけの狂った野郎なんだよ昔っから。」

 彼女は黙って話を聞く。

「昨日まで戦争やってただろ。俺は死ぬために何度も前線に行ってきた。けど幸運なのか全く死ねねぇ!だから俺は死ぬまで花を殺すことにした。夜中に一人でいたら俺みてえな怖い花に殺されちゃうってことを世間に知らせるためにな!!」

 《!》のタイミングで彼女は顔を殴られる。あたりには血が流れ、もう何度殴られたのかわからない。

 彼女自身も半分気を失っていた。

「仮面ライダーっているだろ。あいつはいいよなぁ。戦争で何人も殺してんだろ。俺もああなりてえよ。」

 彼女は仮面ライダーという単語に反応し、頭を起こす。

「勝手に顔起こしてんじゃねえよ!!」

 男はサクラの顔面を踏みつける。

「お前ら、バット持って来いよ。」

 二人の男がバットを持ってくる。

「やるぞ。」

「「ああ。」」

 三人は一斉にサクラを殴る。サクラは黙って殴られているだけだった。

「はっはっはっはっは!!死ね!」

 サクラは本当に死にそうだ。

(誰か....助...け..)

 サクラがそう願ったとき、ドオン!!と大きな音がした。

「なんだ?」

 サクラへの暴力は一旦止み、三人は扉のほうへ近づく。

「誰かいるのか。いるならかかって来いよ。」

 三人はバットを構えるが、何も音はしない。ただ廃工場の鉄扉は木っ端微塵だった。

 後ろから、かさかさと音がしたので、振り返ると一人の男が物体と一緒に飛び回っていた。

「ううぉおおおおおおおああああああ!!!!」

 物体と一人は柱にたたきつけられ、二人のほうにぐにゃぐにゃに曲がった鉄バットが飛んできた。

「スケ!!」

 物体はたたきつけられた一人に強力なパンチを入れると、男は稲妻とともに消滅した。

「おい!行けよカク!!」

 もう一人も男が言う前に空中から床にたたきつけられ、物体の蹴りと稲妻によって消滅した。

「お前は何なんだよ!!気持ち悪い!」

 物体はゆっくり男のほうを向く。サクラも姿を確認し、驚いた。

「....ミラ...?」

 その物体、それは強化怪人態のミラだった。

「うおおおおあああああ!!!!」

 ミラは男に襲い掛かる。が、間にあるライダーが入ってそれは阻止された。

「やめろ。これは貴重なあたしの仲間だ。」

 ライダーはミラを剣で一突きし、ミラの強化怪人態を解いた。

「僕...サクラ!!」

 ミラがサクラを解放しているうちに、ライダーは驚いて気絶している男を割れ目の中に放り込み、自分も入り消えた。

 サクラは強化怪人態で暴走しなくなったのかと思ったが、そんなわけはなかった。

「僕、もう強化怪人態にならないようにする。」

「なんで?」

「強化怪人態にならなくても死なないように、訓練してきたんだ。」

「どこでよ。」

「ナイトメアのところで。」

 ミラはナイトメアに怪人態のすゝめをしっかり教えてもらったのだ。

「ナイトメアは俺のためでもあるからってしっかり教えてくれたんだよ。」

「そうなんだ。あ!もうこんな時間。」

 サクラは時計を見て焦る。時間は午前五時だった。

「地球に戻るよ。」

 

 午前五時五十分、ジャンヌの仲間を含むみんなが集まった。

 薔薇は最初は怒っていたものの、今では元通りミラと仲良くしている。

 六時になり、ナイトメアが現れた。

「おはよう!みんな揃ったな!」

「うん。揃ったよ。」

「忘れ物はないな。始めるぞ!」

 みんなは時空の割れ目に包まれ、そのまま薔薇の家の近くの公園に移動した。

「達者でな。」

「ナイトメア。もう二度と会わないといいな。」

「言ってくれるじゃねえか。地球を守れ。仮面ライダー。」

 ナイトメアは割れ目の中に戻っていく。

 今日は薔薇の家には薔薇、ジャンヌの仲間四人とフラーワ三人の計八人が寝泊まりした。

 彼らの旅はまだまだ続きそうだ。

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