戦争の始まり
深夜、日本の首都、東京で大きな音とともに巨大な地震が起こった。それと同時に東京都のみ高く浮遊した島となり、人間達は謎の力により振り落とされた。
もちろん、仮面ライダーたちは黙っていない。千葉県にある薔薇の家で寝泊まりをしていた彼女らは地震に気づき飛び起きた。
「嘘...」
巨大な光とともに東京が消滅した。と思ったら浮遊しているのだから驚きは隠せない。次の瞬間、家のテレビが自動的につき、見たことのある顔が現れた。
「おはよう!!時刻は午前四時だ。東京に出勤や通学をしている人は残念だったが今日はあきらめろ。東京はもう俺の街だ。これから日本とフラーワ世界の全面戦争を行おう。俺たちが負けたら東京を返してやるよ。」
その顔、いや、マスクは正真正銘仮面ライダーメア、ナイトメアだった。
「俺の力を見せつけるためにまずは日本に部外者が入れないようにしてやるよ。海のほうを見とけ。はぁ!!」
ナイトメアはそばにあったレバーを引く。するとまた大きな爆発音とともに海に巨大な檻が建った。
やりたい放題のナイトメアは、なんと海に日本を囲むように巨大な檻を立てたのだ。
「残念ながらこの檻は俺の力じゃないと壊せないよ。さあ!戦争の始まりだ!!」
ナイトメアがそういったとたん、テレビは消えた。というか日本中の電気が止まったのだった。
静かな夜がナイトメアの侵略により一気に破壊された。ライダーたちも混乱しており、すぐには向かえなかった。
「ナイトメア...一体何が目的なんだ...!!」
彼の目的は強大なエネルギーが眠る地球を破壊すること。それができればどんな手でも使う。彼の目的は誰にも知らされていないのだ。
~ナイトメア率いるムウェン軍によって、日本は破滅の危機に陥っていた。そんな中、仮面ライダー達はその地での新たな戦いの幕を明けた。~
「やっぱり僕たちが行くしかないよ!!」
本来ムウェン軍のはずのミラは、葛藤しながら日本の防衛を試みようとしている。幸い、千葉県の薔薇のに家はそこまで被害は被らなかったのだ。
「そうだね。だけどどうやって?」
「僕たちフラーワの力を信じて。」
街では自衛隊がかつて東京だった場所の周りを囲んでいる。万が一のフラーワの本土進出の時に対策しているのだ。
「多分、それは無理だよ。」
街の様子を見に行っていたレグルスが帰ってきて言う。
「俺らフラーワは狙われている。人間態を持っていないフラーワ、ジャンヌは姿が見えただけでバーンだよ。」
「いやあ、それは心配ないね。私たちはフラーワ。そしてムウェンの騎士。地球人になんてまけるわけないよ。」
「ならいいんだけど...俺が考えてる方法は、人間と真向に戦う!それだけ!!」
レグルスの考えを聞き、出発した彼らは驚いた。街にはもうフラーワがあふれていた。ナイトメアが日本全土に撒いた謎の粉末によってすべての花がフラーワ化しているのだ。
フラーワ達は自由に動き、自分たちがいままで踏まれてきたことなどの恨みを晴らすために人間達を襲っている。
「っしゃ、やりますか。」
「やった!俺戦いたかった!」
「雑魚狩りかな。私もやらせてもらうよ。」
ミラ、サクラはドライバーになり、レグルスもドライバーを巻く。変身した彼らは次々と敵を倒していく。ミラも強化怪人態にはならず、ブラックローズも使わずにどんどん倒していく。
しかし物事がそんな順調にいくわけがない。彼らが敵を倒していくところに一人、見たことのある者がいた。
「....」
彼が現れるとあたりは泥の床に変化する。
その名は仮面ライダーマッド。
「お前も地球に来てたのか...!!」
ソレイユが驚く。すると、後ろから女性の声が聞こえる。
「お前じゃなくてお前達、ね。」
彼女が現れると周りには向日葵の花が咲く。それは普段のように美しくなく、ハスのような恐ろしい形をしていた。
その名は仮面ライダーサン。
「あたしがソレイユを殺る。だからあんたは裂羅を頼むよ。」
レグルスは次から次へと現れるフラーワと戦っている。
「...」
サンはソレイユのほうへ近づく。今までにないくらいの威圧だ。
「サンは太陽。ソレイユは日光。どっちが強いかな!!」
サンは静かに剣を抜く。
ソレイユもエナジーを変える。
『チューリップ!!』
「日本...妙に懐かしい響きだ。だがその地であたしはお前を倒す!!はぁ!!」
サンはソレイユを切り付けるが、ソレイユは盾で守る。
「私は!荒れた土地に現れる一筋の光!!」
ソレイユはサンと剣の戦いをしながら叫ぶ。
「仮面ライダー!!ソレイユ!!」
今度はソレイユがサンを切り付ける。サンは一瞬隙を見せる。それをソレイユは見逃さない。
「お前にそんな強さがあったなんてな!!」
「太陽は自分から放たれる光を知らないのか?」
ソレイユはサンに剣を突き刺す。見事、ソレイユの剣はサンの胸に刺さる。
「あたしはまだ...強くなる....!!!」
ソレイユが剣をサンから抜くと、サンは自らが作った割れ目の中に消えた。
一方、裂羅は予想以上に接戦だった。
「ふんッ!!!」
「はっ!!」
裂羅とマッドがお互い同じような技で戦っているからだ。裂羅の剣はマッドによって泥の中に放り投げられたので、裂羅は体で戦うしかなかった。
しかも、裂羅になっているジャンヌの心にも問題があった。
「お前だけは...絶対許さない...!!!」
裂羅はジャンヌの感情だけで戦っている。戦法なども全く考えず、ただ自分の仲間を殺した仇討ちとして。
「これで終わりだ。」
マッドは高く飛び上がる。マッドの足の先にいる裂羅は動けない。
「ふんッ!!」
しかし、また裂羅とマッドの間に邪魔が入る。今度は三人だった。
「やめてくれぇ!!!」
「俺たちはやめない。ジャンヌ、ありがとう。」
先頭の一人がジャンヌに別れを告げると、マッドと彼らは爆発とともに消えていった。
「ヘンリー、私はどうすればいいんだろう?」
絶望、悲しみ、恨み、ジャンヌの言葉にはいろいろな負の感情が現れていた。
「大丈夫。みんなの分も僕がついてるよ。」
ヘンリーは優しい笑顔でジャンヌを包み込む。
そこへ、ミラ達が来る。
「ジャンヌ...僕たちもついてるよ。」
「そうだね。みんな、みんなありがとう。」
ジャンヌは涙を流す。
その時のジャンヌの感謝の言葉には、ジャンヌの決心が詰まっていた。