仮面ライダー裂羅のジャンヌは、精神的にも身体的にも疲労がたまっており、体も限界を感じていた。しかし、彼女の仲間が残り一人になってからは彼女から怒りの力しか感じられなかった。最も、それが彼女が限界を超え、強化怪人態になるトリガーとなったのだった。
前回マッドと戦ってから特に激しい戦いはなく組織の幹部とも出会っていないが、彼女は彼女なりに決心していた。
彼女は強化怪人態で生活することを決めたのだった。彼女の体は人間に擬態しているだけで、人間態が存在しない。なので少しでも体を自然に動かすため、そして力を最大限まで生かすために強化怪人態になった。
彼女の強化怪人態が不思議なことなのは薔薇、ミラ、レグルス、そしてサクラもわかっていた。
「強化怪人態なのに自らの意思で動けている..」
初めてジャンヌが宣言したとき、誰かが言った。
これはジャンヌも不思議に思ったが、悪いことではないので特に気にしなかった。
「まあ、私は仲間たちの仇を打たなきゃならないからな。ん?」
悲鳴が聞こえた。
「いくぞ!」
彼らは駅のほうへ走る。街では自衛隊がフラーワを狙撃しようとしているが、強化怪人態の彼らには全く効いていない。
「うわぁ!!」
ついに反撃された。フラーワは無双状態で自衛隊を一人一人つぶしていく。そこに、ジャンヌが走っていく。もちろん、彼女は強化怪人態なので自衛隊に狙撃される。
銃が飛び交う中、彼女の腰にいるサクラは待機音を鳴らす。
「敵でも味方でも関係ない。私は日本に攻めているフラーワを倒す!!」
薔薇は自衛隊を離し、自身も待機音を鳴らす。もちろん、レグルスもだ。
「やっと邪魔な銃声がなくなったね。いくよ。」
「多分だけど、裂羅のいるところにはマッドが出てくると思うんだ。」
『フラーワ...』『フラーワ...』『Counivour..growin'..now』
「「「変身!!」」」
『激しく燃える、情熱の赤!バラ!』『あなやあなやといひけれど!はるのさくらのたたかへば!サクラ!』『Carniv Ca Ca Ca Carnivorou』
「ふんッ!!」
仮面ライダーたちは一斉に攻撃をする。しかし通常の強化怪人態にしては敵がやけに硬い。
「ナイトメアの改造か...!!」
しかし今まで倒してきた相手がただ硬いだけ。何回も攻撃すればすぐに倒せる。しかし、そう簡単にはいかなかった。
「うわっ!!」
ヘンリーの声がし、裂羅は振り向く。
ヘンリーの頭からは血が流れていた。自衛隊がすきを見て撃ったのだった。
「。」
ヘンリーは血を流してそこに倒れる。ジャンヌは見ているだけで何も言わなかった。しかし、敵に攻撃するのをやめ、ずっと攻撃を受けていた。
「裂羅!何やってんの!!」
裂羅は無視をしていた。変身を解除されないようにレグルスが守る。
「、」
ジャンヌが動かないので、サクラがジャンヌを操作する。
「ジャンヌ!今は闘いよ!!」
そこに、仮面ライダーが現れた。
「俺だ。」
マッド。ではなかった。見たことのない仮面ライダーだった。
「仮面ライダーバンクシー!!」
彼は自己紹介をし、彼らに攻撃を仕掛ける。
「どこかで聞いたことのある声。」
そう、仮面ライダーバンクシーはランダンの王子。通称《誠実なる青王子》だった。
闇落ちした王子に気づかないソレイユはすぐにパンチやキックを入れる。
「ふはははは!!俺には効かない!!俺の力は最高だ!!」
彼は空中に絵を描くと、その絵が動き、攻撃するのだ。
「ははははは!!」
「薔薇。ブラックローズを使おう!」
「いいの?」
「言ったでしょ。訓練はしたって。」
ミラの言葉を信じた薔薇はすぐにエナジーを取り出した。
『ブラックローズ!!』
ブラックローズを使った。久しぶりの仕様なのでやはりミラの体には稲妻が走る。
「大丈夫。今の僕は負けない!!」
さっきと同じように彼女はバンクシーにキックやパンチを入れる。するとさすがは強化フォーム。すごい力が入る。
「なんだと!?この力は!!」
「これがソレイユだよ!!」
彼は絵を描こうとするが、途中でソレイユに攻撃されてうまく描けない。しかも、持っていたエナジーを落としたのだ。
ソレイユはすぐさまそれを拾い、裂羅に投げる。
「ジャンヌ!かたき討ちに使えるアイテムだ!!」
裂羅はそれを受け取る。マスクの中の彼女の表情は怒りに満ちていた。
サクラはジャンヌに代わり、敵が離れるまで通常の裂羅で戦う。
「私は!!仲間といつでも一緒さ!!」
改造された強化怪人態の敵も勢いで倒してゆく。
「そろそろこれの使い時か!!」
ブラックローズでバンクシーと戦うソレイユの後ろで、裂羅はあるエナジーのボタンを押す。
『ブリーズオブサクラ!!』これにすぐさま桜のエナジーを挿入し、『サクラ!』
フラーワが三体同時に襲い掛かってくるが、すぐさまそれをドライバーに挿入する。
「チェンジエナジー!」
『桜花 今そ盛りと 人は云へど われはさぶしも 君としあらねば! フラーーッワ!!』
仮面ライダー裂羅のフォルムは変わり、水色を基調としたとても美しい、優雅な姿になった。その力は絶大で、強化怪人態のフラーワを通常攻撃で吹き飛ばすことができるのだ。
「仮面ライダー裂羅、ドライブフォーム。」
彼女は硬かった敵をどんどん倒していく。
「私はこの力でマッドを倒す!!」
そして、ソレイユもバンクシーに強烈な一撃を与える。
ソレイユは飛び上がり、
「ブラックニードルライダーキック!!」
「ぎゃああああ!!!!」
ソレイユはバンクシーを貫通し、着地する。
爆発とともに《誠実なる青王子》が転がってソレイユのもとにくる。
「お前だったのか!!」
王子はにやりと微笑み、走って逃げていった。
カニバルと裂羅がソレイユのもとへ来る。
「バンクシーの正体は、王子だった。」
「くそっ!!あいつが黒幕なのか!」
今まで自分たちを受け入れてくれた王子が黒幕だったなんて、彼らは思ってもいなかった。
「私はもう、ランダンの騎士なんかじゃない。」
ジャンヌが変身を解除して言う。
「地球を守るライダーさ。」