SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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コットンローズのナイトメア

 ナイトメアは眠っている仮面ライダー達を仲間と一緒に檻の中に入れた。そこはレグルスと初めて出会った、あの場所だ。

「いいかひなた!キラー!ハリー!俺たちは今から地球という一つの星の破壊にまた一歩近づくんだよ!!」

 仲間のライダーたちは興奮気味に見ている。

 ナイトメアは小さな箱を何個も持ってきて積み重ねる。

「これが完成すると、東京とフラーワ世界が直接つながる。」

 そしてすぐに箱は巨大なものとなった。

 それには今までに見たことのないほどの力があふれ出ていた。

「東京がつながった後、余った力はすべて俺達のものだ。地球を支配するのももう時間の問題だな。」

 箱の銅線にレバーをつなげる。

 ナイトメアは笑いながらそのレバーを引く。すると強い光が箱から出、日本にはまたもや大きな地震が起こった。大穴だった東京の下は時空の割れ目に変化した。そこはさびれたムウェン中央につながっている。

 ナイトメアの計画は成功した。

「さて、力のほうは...」

 ナイトメアが余った力を確認しようとするが、一向に姿を見せない。もうすでに手に入ったと思いきやそんなはずもなかった。

「力はどうした!」

「コアがないんだね。」

 檻の中から声がした。

「ナイトメア。俺の力をためてくれてありがとう。これで本当の姿を見せられるよ。」

 声の主は檻をいとも簡単に破壊し、自分で時空の割れ目を作りそこに仲間たちと一緒に逃げ込んだ。

 ナイトメアたちは唖然としていた。

 レグルスの本当の姿。それはナイトメアに酷似したものだったからだ。

「くそっ!!俺が怒るなどめったにないことだ!!これで終わりだと思うなよ!!」

 

◆◇◆◇

 

 家に戻ると彼らは目を覚まし、驚愕した。なんと一緒に倒したはずのレグルスが自分たちを解放しているのだ。彼は少し笑った。

「振出しにもどっちゃった。」

「レグルス。ありがとう。」

 ジャンヌが礼を言うと、レグルスが照れる。

 そんな和やかな空間は一瞬でぶち壊された。

 大きな騒音とともに薔薇の家の窓が割れる。

「はははははははは!!!」

 そして笑い声が聞こえた。ナイトメアだ。彼はレグルスに自分の計画を壊されてから怒りに駆られてしょうがないのだ。家の中にハリー、ひなた、キラーの三人が乗り込む。

「お前ら!全員ぶっ殺す!!」

 キラーが言う。勿論戦う準備をしていないライダーたちは逃げ出す。止まったら殺される。

 公園まで来たら、今度は自分たちのターンだ。ナイトメア軍がドライバーを巻き付けると、自分たちもそうする。

『ユリ!』『ヒマワリ!』『ハス!』

『フラーワベース!ブラックローズ!』『ブリーズオブサクラ!サクラ!』『Carnivorou』

 六人は一斉に変身する。

『かわいいものには棘がある!ユリ!』『太陽に向かう大きなフェイス! ヒマワリ!ヒマワリ!』『マッドのマッドなモッドライダー ハンドレッドの目! ハス!』

『パワーサプレッション!その黒色は何の色!正義のためか悪のためか!ソレイユ_ブラックローズ!!フラーワー!!』『桜花 今そ盛りと 人は云へど われはさぶしも 君としあらねば! フラーーッワ!!』『Carniv Ca Ca Ca Carnivorou』

 仮面ライダーが六体。戦争の始まりを告げた。

「はぁぁぁぁぁ!」

 ソレイユが叫び、一斉に戦いが始まる。

 ナイトメアはただそれをじっと見ているだけだった。そこに、仮面ライダーが現れる。

「ふんッ!」

 彼はいきなりナイトメアに剣を振りかぶる。惜しいところでナイトメアにはよけられた。

「みんな元気だなぁ。だけどお前は俺には勝てないんだよ!!」

 ナイトメアは攻撃をよけつつドライバーを巻く。

「新しい力を見せてやるよ。」

『ナイトメアフラワー! コットンローズ!』

「変身。」

『悪夢!悪夢!メア・コットンローズ!』

 仮面ライダーメア・コットンローズフォームは仮面ライダーにパンチを入れる。

「これはお前がくれた力だ。それで倒されるとは情けないなぁ。」

 仮面ライダーは持っていた剣で上から切り付ける。しかしそれは腕で跳ね返された。

「はははははは!!」

 ナイトメアは高く飛び上がり、ライダーキックの姿勢になる。

「まさか!最初から弱い力を...!!」

「さあな。」

 仮面ライダーは悲鳴を上げながら空中にがむしゃらに絵を描く。

「さよならだ。仮面ライダーバンクシー!!」

「うわあああああ!!!」

 仮面ライダーバンクシー、もとい、《誠実なる青王子》は死んだ。その瞬間、フラーワ世界の大国、ムウェンの最高権力者はナイトメアとなった。

 もちろんソレイユたちはその爆発に気づいた。

「ナイトメア...!!」

 ライダーたちは闘いをやめずに驚いている。

「どうだ俺の新フォームは。コットンローズっていうんだが。」

 その言葉にソレイユは振り向き、薔薇より先にミラが叫んだ。

「俺の兄さんを殺したのはお前か!!」

 ミラはドライバーのまま強化怪人態になり、ナイトメアのほうに走り出す。

「よせミラ!!」

 レグルスが止めるが、敵も強くミラに構っていられなかった。

「うおおおああおおおあああ!!」

『ドライフラーワ! ブラックローズ!!』

 ナイトメアは不敵な笑みを浮かべている。

「ふはははははは。」

 素早い動きで襲ってくるソレイユをナイトメアはひらりとかわし攻撃をする。

「お前は兄には勝てないだろう!!ミラ!!」

 激怒で自我を保てていないミラを彼は煽り続ける。

「所詮お前たちは俺達には勝てないんだよ!!」

 実際、マッド達はレグルス達に押し勝っているし、ソレイユもろくに攻撃を当てられていない。

「その命中率で勝てるのか?」

「勝てるにきまってる...!!」

 ナイトメアが余裕で問いかけてるとき、誰かが答えた。

「やれやれ、この体も潮時か...」

「サクラ!!俺はお前を!お前たちを愛している!こんな俺もどきになんて負けるな!!レグルス!これを!」

 ナイトメアは何を思ったのか、いきなりレグルスのほうへナイトメアフラーワのエナジーを投げつけた。

「余計なことをしやがって...」

 彼は一人で言い争う。

 なんと、レグルスにフラーワを投げたのはナイトメアではなく、湊敬一本人だったのだ。

「俺はもうどうなってもいい!ただ..お前を止めるだけだ!」

 ナイトメアは笑いをこらえられなかった。

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