「っっだあ!!っ...はぁ....」
自身の腹から二つのナイトメアフラーワエナジーを取り出したナイトメアは、悲しそうな顔をしてキラーとハリーにそれを渡す。
「これを早めに渡しとけば.....ひなたも助かっただろうに。」
ひなたの訃報がムウェンに知れ渡ったのは彼女が殺害されてから一週間後だった。ナイトメアは声を挙げもせずにただ「仕方ないことだ。」と言ったのだった。
◆◇◆◇
日本の東京や埼玉が廃墟化すると同時にムウェン大国もかなりの勢いで滅びていった。政治の中心の王子が死んだ瞬間は皆ほとんど絶対王政だった政治が終わったことに喜んでいたが、次第に治安の悪化と民衆への徴兵令で笑顔がなくなっていった。
そして《誠実なる青王子》の城はナイトメアの力によって消滅し、日本とつながるエクスポーターに変化した。
ある日、人間がエクスポーターから出てくる。彼女は着地した後フラーワに変化する。
「英雄さんが忘れ物でもしたか。」
『Comant!』
男四人が現れ、彼女を囲みドライバーを巻きクローバーのエナジーを出す。
「ああ、少し忘れ物をしてね。」
『Go G G G Going!』
彼らは四人同時に同じ仮面ライダーに変身した。名前は
「俺達は仮面ライダーコマントだ。かつて秘密結社エボルとしてレグルスと手を組んでいた。」
「だがあいつは自分の力に飢え、俺達を捨てた。」
「ナイトメアと手を組むつもりはないが、レグルスとその仲間をぶっ殺す!!」
「まずはお前からだ!ジャンヌ...」
そういうとコマントは手を鳴らしジャンヌに襲い掛かる。パンチが、一発決まる。
「うっ!」
ジャンヌが倒れこむと一人が飛び上がる。
「四人出る意味はないな。はぁ!!」
『Finished by Comant!!』
ドライバーの音声とともにライダーキックが行われ、ジャンヌは大爆発する。
「うわああああ!!!!」
爆発の後ろではきれいに着地したコマントの一人がマスクの中でにやりと笑う。
「いくぞ。俺達の敵、レグルスを倒しにな。」
四人は変身したままエクスポーターに飛び込む。
◆◇◆◇
ミラがひなたを倒してからちょうど一週間後、ミラ達はまた東京に来ていた。ナイトメアらは必ずエナジーを取り返しに来る。その時がナイトメアを倒す絶好のチャンスだ。それを狙っている。
「ここでナイトメアを倒さなきゃ日本は終わる。」
薔薇がそういったとき、陰からフラーワが出てくる。
「ひなたのためにも、俺らが相手だ。」
仮面ライダーユリと仮面ライダーマッド、そして硬いフラーワだ。
「しかたない。私たちもいくよ!」
『フラーワベース! ブラックローズ!』『ブリーズオブサクラ!』『ナイトメアフラーワ!カニバル!』
「「「変身!」」」
ソレイユはマッド、裂羅はユリ、そしてカニバルはフラーワと戦う。
ナイトメアと同じ力を持ったカニバルはいとも簡単にフラーワを倒していく。
「この姿の俺がフラーワなんかに負けるわけねえだろ!!おらっ!!」
何人ものフラーワがカニバルに負けていく中、やはりそこにナイトメアが現れた。ナイトメアは倒されたフラーワの力を吸収したらしく、さらに強くなっていた。
すかさずナイトメアに攻撃するが、それは軽く抑えられる。
「この先ずっとその力が続くと思うな?ナイトメアフラーワには副作用があるんだよ!」
「何!?」
ナイトメアがパンチを入れる。
「もともとその力は俺の体から取り出したものだ。俺以外の使用者はいずれ消滅する。」
カニバルは反撃して連続でパンチをするが、ナイトメアにはあまり効いていない。
「お前ごときが俺に勝てると思うな。」
ナイトメアはひなたが持っていた剣を持つ。
「これなんて言うかわかるか。サンシャインブレードだ。俺は彼女が死んでとっても悔しかった。だからお前達をこれで殺す!」
『コットンローズ!サンシャイニング フィニッシュ!!』
「ぬああああああっっ!!!」
その場には大爆発が起こるが、中からカニバルが出てくる。
「悪いな。俺も愛する人をなくしてるんだ。」
「ああ、ジャンヌか。そんなことなら俺が殺る価値はねぇ。キラー!やれ。」
ナイトメアが言うとユリがすぐに出てくる。
「裂羅はどうした?」
カニバルが聞くとユリは後ろを指さす。そこにはボロボロになった裂羅の姿があった。
「きっと久しぶりだから力をうまく使えてなかったんだろう。情けないやつだ。だがお前には本気を出さなきゃ勝てなそうだ。」
『ナイトメアフラーワ! ユリ!』
ユリはナイトメアフラーワエナジーを出し、ユリのエナジーをセットしてドライバーに挿入する。
「存分に戦え。仮面ライダーユリ・メアフォーム!」
ナイトメアはそう言って割れ目に包まれ消えてゆく。
「ははははは....チェンジエナジー!!」
『悪夢!悪夢!メア・ユリ!』
「それ、メアのユリフォームじゃないの?」
カニバルの突っ込みによって場は風の音が聞こえるほど静かになる。が、ユリの攻撃によってすぐに沈黙は破られた。
「うるせぇ!!ぶっ殺すぞ!!」
ナイトメアの力を使いさらに好戦的になったユリはもはや自分の本能でカニバルに攻撃している。
「お前も力に慣れてないか!!」
カニバルは割れ目を使い攻撃をよけ、一発一発確実に攻撃を入れてゆく。
「俺はナイトメアを殺すために生きてきた!!お前みたいにフラーワという抽象的な目標じゃない!はぁ!!」
カニバルのパンチでユリは一気にダメージを負う。そこでできた隙にさらにカニバルが時空の力を使いユリを動けなくする。
「お前はもう終わりだ!!新フォームがかわいそうだな。はぁ!!」
カニバルは飛び上がり空中でフラーワを抜きまた挿す。
『カニバル・ナイトメア・フィニッシュ!!』
彼はライダーキックの体勢になり一直線にユリに向かう。しかもその間に割れ目を作りユリを固めている割れ目から出てくる。しかもそれを繰り返すのだ。勿論ユリには大ダメージが入り、爆発を起こし消滅する。
「ユリ!!」
ソレイユと戦っていたマッドが爆発に気づき声を上げる。しかしもうそこに仮面ライダーユリ(キラー)の姿はなかった。
「ソレイユ!!俺はひなたやキラーの分までお前を倒す!!」
彼はそういったとたん複眼が赤く光る。彼の殺意が彼を生長させたのだ。スーツの中の彼は強化怪人態になった合図だ。
『ナイトメアフラーワ! ハス!』
「絶対に負けねぇよ.....チェンジエナジー!!」
『悪夢!悪夢!メア・ハス!!』
仮面ライダーマッド・メアフォーム。それはナイトメアより狂気じみたライダーなのかもしれない。