SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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日常のソレイユ

 レグルスがナイトメアの力を使えなくなったので、彼女らはバイクで家まで帰った。途中にフラーワに出会ったが、変身して軽々と倒していった。今の彼女らにはガムフラーワなど通用しないのだった。

 日本はフラーワ世界からの襲撃に結構な被害を受けていたが、薔薇の家は全然無事だった。

「あーーーーーーーーーー。やっと落ち着ける!」

 薔薇は家に帰ると一番最初にベッドに飛び込む。

 しかし予想外に彼女は落ち着けなかった。

 ミラ、レグルス、敬一の三人がうるさすぎたからだ。しかもサクラとジャンヌはフラーワ世界の戦争を長い間経験していたせいでちょっとやそっとの騒音を全然気にしないのだ。

「うるさーーーーーい!!あ、お風呂はいろ!」

『フラーワー!!』

 薔薇の攻撃は三人の英雄には全く効かなかった。なので彼女は風呂に逃げた。

 薔薇が風呂に逃げている間、敬一が何やらぐしゃぐしゃのカードのようなものを出した。

「そうだ、俺家からずっとトランプ持ってきてたんだ。」

『ナイトメアフラーワ!』

 それを見て、「ぐしゃぐしゃすぎ。」とレグルス。「これトランプって言えないでしょ。」とミラ。

「なんだと!せっかくのパーティーグッズなのに!ほらほらやるぞ!」

 そんなことも気にせず敬一はぐしゃぐしゃのトランプを広げる。

「ちょっと敬一。あんたこれいつから持ってたの。」

 サクラがそれを止めてすべてをゴミ箱の中に捨てた。敬一はしょんぼりとした表情をし答える。

「ナイトメアに体を乗っ取られる前。」

『悪夢!』

 ミラは棚から薔薇と服を買いに行ったときに買ったトランプを出す。

「最初からそれだせばよかったじゃない。ってジャンヌちゃん、何してるの?」

 ジャンヌは何やら後ろを向いて棒をいじっているようだ。

「ああ、この棒はどういう武器なのかなぁとね。」

 ジャンヌはさっきからいじっている棒を見せる。

「それ突っ張り棒だよ。薔薇がつけられなかったんじゃない。」

 レグルスが答える。

 ちょうどそのタイミングで薔薇が風呂から出てきた。

「サクラたちも入っていいよー...ってジャンヌ!?何してんの?」

『ブリーズオブサクラ!』

 ジャンヌは怪人態になり、爪で突っ張り棒を削り尖らせていた。

「薔薇、この娘集中したら聞かないタイプだったの。」

「もーーー!ゴミが出ちゃうでしょー。ほらちょっと男子!掃除して!」

『あなやあなやといひけれど』

 薔薇に箒を渡されたミラ達は「なんで俺達が」など言いながらやっていたがレグルスがバランスを取り始めてからふざけ始めたのだった。

 とうとう薔薇は怒り、箒を取り上げ玄関から外に投げる。

「俺達の箒が!!」

 男性達が箒を取りに外に出たところで、彼女はドアを閉め鍵をかけた。

「もう!」と彼女はふくれっ面でベッドに座る。

 しかし同時に、「でも、そういうとこもないと疲れちゃうよね。」と呟いた。

「ジャンヌ、サクラ、一緒にお風呂入っておいで!」

「いただくよ。」

 

 彼女らが風呂から上がると、男子たちがまたトランプをしていた。

「敬一さんババ抜き以外よわいね。」

 ミラが言うが、敬一は聞かずにある発見をする。

(おい、これ今からお風呂入ればサクラの残り湯にはいれるってことか....)

『ブリーズオブサクラ!』

 この最悪な発見はもちろんレグルスもしていた。

(敬一には悪いけど俺は実質ジャンヌと一緒にふろに入るっていう空間を味わうため!)

『ピラニア・カニバル!』

「「うおおおおおお!!」」

 彼らは必死で服を脱ぎだすが、サクラが

「ごめん!お湯抜いちゃった。」

「え。」

 半裸の敬一とレグルスは吹いた風に体を震わせる。

「聞こえてたのか!?」

「丸聞こえだよ。気持ち悪すぎ。」

 

 

「どうしたのよ。今日ばっかりは楽しい雰囲気なんだから気抜いてもいいんじゃないの?」

 ベッドに座り神妙な表情をしている薔薇に、サクラが声をかける。

「仮面ライダーになって、こういう楽しい場が増えたなっておもって。」

「そうね。ふざけあって、喧嘩もする。そんな仲間が私にできたことがすごいと思うし、何しろ敬一があんなに無防備な笑顔を見せたことはめったにないわ。それが見れてうれしいわ。」

 薔薇も一瞬ミラを見るが、彼は素が余裕ある者だったのであまり変わらなかった。

「私、仮面ライダーになるまでずっと引きこもりだったんだ。学生時代も友達すらできなくて。大学を辞めてから親の電話以外人と話さなかった。」

 澤谷薔薇は彼女の人生を振り返った。

「でも、初めてミラと出会って、裂羅とカニバルとも出会って、こんなに人生が楽しいって思えたことはなかった。今のみんなとずっと一緒にいられないかなとか、思ってる。」

 薔薇はナイトメアの顔を思い出す。

「ナイトメアも、人類に危害を加えなかったらずっといてほしいんだ。ナイトメアがいる限り、私たちはつながってられるから。」

 薔薇がそういったとき、そのナイトメアが、テレビに映った。

『はははははは!仮面ライダー、見てるか?俺だ。明日の朝に埼玉県へ来い。俺と最後の戦いをしようじゃないか。一応言っておく、仮面ライダー。お前たちがいなくなったら地球は完全に俺のものだ。俺以外で地球上に仮面ライダーより強いやつはいないからな。地球の皆さん!この世界は仮面ライダーにかかっています。ぜひとも応援してあげてください!はははははは!!』

 そのあとニュースはずっとその内容を繰り返していた。この放送は全家庭に放送された。彼は全テレビのネットワークをジャックして放送したのだった。

「よし、これをあげるからがんばってくれよ。仮面ライダー!」

 ジャンヌが言い、薔薇にエナジーを渡す。

「これは?」

「私の仲間、トーマスのエナジーさ。」

 薔薇はしっかり受け取る。これにはジャンヌとその仲間の思い出が全部詰まっているのだ。

「よし、今日はもう寝るか!」

 薔薇はそういって電気を消し、ベッドに入った。

「ついに明日...決着をつけなきゃいけなさそうだね。」

「僕も頑張るよ。お休み。」

「うん、お休み。」

 仮面ライダーソレイユの澤谷薔薇は目を閉じる。

 

 次の朝、どことなく空気が緊張している中彼らはバイクに乗って埼玉県のエクスポーターへ向かった。彼らは小さなエクスポーターに包まれ、空中の廃墟化した街へ移動した。

「おはよう!早速これからお前達を全員倒すんだが、準備はいいか?」

 ナイトメアは手の骨と首を鳴らし、準備万端を示している。

「勿論だよ。倒されるのはお前だけどな!行くよ、ミラ。」

「ああ!」

 ミラは薔薇の腰に巻き付く。

「俺らも行くぞ!」

「うん!」

 サクラも敬一の腰に巻き付き、レグルスもドライバーを腰に巻き付ける。

「ああそうだった。レグルス。お前にはこれを貸すよ。」

 ナイトメアはレグルスの手の上にエクスポーターを作り、そこからはナイトメアフラーワのエナジーが出てくる。

「そんなにハンデつけちゃっていいんだね。俺達は容赦しないよ。」

『フラーワベース! ブラックローズ!』『ブリーズオブサクラ! サクラ!』『ナイトメアフラーワ カニバルフラワー!』

「最後の戦いだから、私たちは全員本気だ!」「「「変身!」」」

『パワーサプレッション!その黒色は何の色!正義のためか悪のためか!ソレイユ_ブラックローズ!!フラーワー!!』

『桜花 今そ盛りと 人は云へど われはさぶしも 君としあらねば! フラーーッワ!!』

『噛砕!噛砕!ピラニア・カニバル!』

 仮面ライダーソレイユ・ブラックローズフォーム、仮面ライダー裂羅・吹雪、仮面ライダーピラニア・カニバル。彼らは三人でナイトメアに襲い掛かった。

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