SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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ソレイユの敗北?

 ソレイユたちは全然攻撃の入らないネオフラーワに混乱していたが、徐々にやり方を覚えていった。

「ソレイユ!カニバル!ジャンヌ!必殺技だけでも当てろ!!」

「わかった!」

『ピラニア・フィニッシュ!』『マウンテン・フィニッシュ!』『裂羅吹雪・フィニッシュ!』

「はあああ!!!」

 数あるライダーの技の中で必殺技だけが確実にヒットしたのだった。

 だが、問題はここからだった。まだまだ量があるネオフラーワ。ライダー達が必殺技を使うには体力が足りなすぎるのだった。

「ナイトメアに代わって!この俺が!地球の最後を見届けるのだ!!」

 狂気に満ち溢れたマッドは笑い転げている。町の住民の悲鳴が、彼の神経を刺激するのだった。

「お前は許さない。私が絶対に倒す。」

 一人だけ体力が有り余っているソレイユは、攻撃してくるネオフラーワを無視してマッドに近づいていく。

「僕はいつでも大丈夫だよ。薔薇。」

「つらくなったら頼ってね。ミラ。」

 ソレイユの手の中には色が抜けた薔薇の花びらのフラーワが入る。それと一緒に、バラのフラーワも起動する。

『ドライフラーワ! バラ!』

 ミラの姿が変わる。

「ソレイユ!大丈夫なのか?」

 戦っている裂羅が気づき言う。しかしそれにソレイユは答えない。彼女は無言でドライバーにセットする。

『ドライドハートは還らない!ドライフラーワ・バラ!! フラーッワ!』

 仮面ライダーソレイユ・ドライローズフォームがそこに現れた。

「今の僕は...わからない。」

 ソレイユの複眼は赤く光り、すごい速さでマッドに向かっていく。しかしマッドはその速さにも簡単に追いつけている。ソレイユの攻撃を手で受け止め、カウンターまでしようとしているのだった。

「ソレイユの力もこんなもんか。はぁっ!!!」

 マッドの一発の蹴りで、ソレイユは遠くへ飛ばされる。しかしソレイユもそれに懲りず、必殺技の準備をする。

『ドライド・ブレイク!』

 ソレイユはマッドに向かって飛び、時速300kmでライダーキックを入れる。

「うわああああああああ!!なんてな!」

 だが、力の差は速さでは埋められなかった。マッドはそれすらも片手で受け止めた。

「地球人のくせに地球エネルギーの大きさも知らないのか!!」

 マッドは片手でフラーワを抜き差しする。

『マッド・ナイトメア・フィニッシュ!』

 ソレイユの足をつかんだまま、横から強烈なキックをしたのだった。

「やめろおおおおお!!!」

 レグルスが叫ぶ。しかし、ソレイユの横腹には確実に足が当たっていた。

 ソレイユは回転しながら灯台に叩きつけられ落下する。

 灯台は大爆発を起こし、倒れた。

「地球エネルギーをあなどったな。」

「お前ふざけんなよ!!ぶっ殺してやる!」

 裂羅がネオフラーワを振り払い、剣を出し襲い掛かる。『蒲公英! 裂羅・蒲公英斬!』

 剣の幻影が十ほどに増えて相手を攻撃するのだが、マッドと裂羅の間にネオフラーワが入り、マッド自体に攻撃は全く入らなかった。

「うわああああああああああ!!」

 裂羅は怒った。怒り狂ったのだった。ソレイユが殺されたことで、もう地球の命はないと悟ったのだ。

 これには、ジャンヌもレグルスも黙って下を向く。

「お前ら!そこに跪け!!」

 マッドは笑いながらライダーに命令する。

「...」

 ライダーは変身を解除する。もう、抵抗はできない。

 『ドサッ』という音とともに、敬一が跪いたのが分かった。それに合わせて、ジャンヌとレグルス、サクラも同じことをする。

「お前ら、あれをつけろ。」

 かつての英雄たちにネオフラーワ達が集まる。そして腕には何語かわからない焼印が入れられた。

「その焼印を入れられたものは俺の地球エネルギーを使って消滅させることができる。はぁっ!」

 彼は試しにということで一人、ネオフラーワを消滅させた。ネオフラーワの最期は叫び、とても辛そうだった。

「お前らが抵抗しないようにだよ。今からお前達はナイトメア軍だ!」

 それを言ったところで、ネオフラーワの後ろからあるライダーが現れた。

「何一人ですすめちゃってんだよ。」

 ナイトメアだった。

「遅いと思ったらこんなことをしてたのか。あんま調子に乗るなよ。」

 ナイトメアはマッドの肩をポンポンと叩く。

「調子に乗ってなんかない!俺はあなたのために!」

「わかってるよ。どっちみち『世界』の崩壊に近づいてはいるんだ。まあせいぜいがんばれ。」

 そういい、ナイトメアは物影に隠れる。

 すると、何かが高速でその場を走り、直後にネオフラーワ達が大爆発を起こす。海の見える丘で、《何か》は止まり正体をあらわにする。

「私は世界を救う仮面ライダー!ソレイユだ!」

 ただ、仲間達の知っている姿ではない。

「はぁっ!!」

 ソレイユはそこそこ遠い丘の上からライダーキックの体勢になる。足裏から出る標準は勿論、マッドだ。

「お前...!仲間が死ぬ場をここで見るがいい!はぁっ!」

 かつての英雄たちはソレイユにすべてを託し、死を決心した。

 しかし、何も起こらない。

 マッドは驚き、戸惑う。

「なぜだ!は!お前、何をした!!」

「さあね!私はお前の攻撃を受けただけだよ!」

 マッドが地球エネルギーをフルに使ってソレイユの攻撃をしたとき、薔薇が着ていたパーカーの腹ポケットに入れていた鉄の塊がマッドのエネルギーをすべて吸収したのだった。そして彼女が落下して変身解除したとき、その鉄の塊は彼女の変身アイテムになっていたのだった。その名も《ラージソレイユ》。

 彼女は微かに残った力でラージソレイユを使い変身し、仮面ライダーソレイユガーデンになったのだ。

 爆発はその時のものなのだった。

「だが使い慣れていない新フォームで勝てるわけがない!!」

「私は...挑むよ。はぁっ!!」

 ソレイユはそのままの体勢で、マッドに突っ込んでいく。

 しかしマッドも負けていられない。彼は両手で彼女の攻撃を抑える。

 これが貫通すれば、マッドは死ぬ。ソレイユは最終フォームでそれを狙っている。

「私たちの地球を!!返せ!!」

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