SOLEIL ~咲き誇る太陽~   作:いゆ

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なかなか粋の計らい

「それが本当のお前の姿か!!」

 エンペラー・ナイトメアは凶悪なマスク、半分裂けたような体、胸にある大きな眼球、赤く血のような色の翼が特徴的である。

「地球ではいい生活ができると思ったんだがなぁ...」

 ナイトメアはネオフラーワをエクスポーターから大量に出し、仮面ライダーを襲わせた。そして自らをエクスポーターでワープさせ、フラーワ世界にある城の頂上に着陸させた。城にはバリアを張りワープできないようにしたのだった。

「ナイトメア!どこへ行った!!」

 裂羅が闘いながら言うが、返事はない。

「多分、あそこの中じゃないかな。」

 レグルスが指をさした先には、大きなエクスポーターが壁のように張ってある。そこがつながっているのはナイトメアの城の荒れ果てた城下町だった。

「世界が終わる前にナイトメアを止めよう!」

「当たり前だよ。あいつなんかに世界を終わらせたりしない。」

 ソレイユたちはネオフラーワをある程度倒すと、残りをジャンヌに任せてエクスポーターに向かった。ジャンヌは裂羅ドライブフォームに変身し、ネオフラーワと戦っている。

 三人は城下町を抜け、城の前にたどり着いたのだった。

「ここがナイトメアの城...」

「誠実なる青王子のとことは大違いだね。」

「全員で絶対、あいつを倒す。一人抜けてたりしても意味がねぇ。全員で、だ。」

 目の前には大きな柵があるが、そこでナイトメアの声が聞こえてくる。

「世界が終わる日を目の当たりにしたくてここに来たか。指紋認証で仮面ライダー三人だとわかったら開けてやろう。」

 柵の中からタッチパネルが出てくる。彼らは変身を解除して普通に指を触れる。指紋認証は成功し、大きな柵が大きな音ですべて開く。

「さあ来い。楽しませてやるよ。」

 中に入ると薄暗い空間だった。パイプなどがむき出しで、いかにも悪の組織という感じだ。

 するといきなり、陰が三人の前に飛び出した。

「なんだ!?」

 それは彼ら、特にミラがよく見たことのある姿だった。

「久しぶり、ミラ。そしてお世話になっている皆さん。僕だよ、ディフダ=グリーンウッド。今日は君たちを倒すために来たんだ。というか、そのためだけに復活させられた感じ?まあ、君たちに対する情なんかないから。容赦なくいきまーす!」

 ディフダ=グリーンウッド。かつて偽物のソレイユとしてソレイユに濡れ衣を着せ、最後は殺害され死んだはずのミラの兄だ。

「兄さん!本当は人間が好きなんでしょ!?僕知ってるよ!」

「あ、ベルトがなんか言ってるー。まいっか。へんし~ん。」

『二つの色は 危険か!やりすぎか! コットンローズver.DANGER』

 変身したディフダは早速襲い掛かる。それに対し、ソレイユたちも変身する。

『ガーデニング!ライディング!』『マウンテンフラーワ!桜!』『ナイトメアフラーワ!カニバルフラーワ!』

 三人はドライバーにエナジーをセットし、変身する。

『どこまでも広がる花畑!みなぎるエナジー!ソレイユ・ガーデン!!ボクサイキョ―!』

『世界に桜を咲かせる者!仮面ライダーサクラ・マウンテン!!フーラーワー!!』

『噛砕!噛砕!ピラニア・カニバル!』

 同時に変身した彼らはソレイユ中心にディフダを攻撃する。ディフダもカウンターをするが、三人同時に相手はできないようだ。

「三人同時でも勝てないことはない!」

 彼はそう言ってエナジーを抜き差しして音声を鳴らす。

『コットンローズ・フィニッシュ!』

「ディフダ。ミラはあなたを信じてた。だけどあなたが裏切るなら、ミラもこの選択が正しいっていうと思う。」『ガーデニング・フィニッシュ!』

 ソレイユはディフダをライダーキックでたたき落とし、そのまま着陸した。

 叩き落とされたディフダは変身を解除せず、消滅した。ソレイユ一行はそのまま階段で登っていった。

 順調かと思いきや、彼らの考えは甘かった。ナイトメアはフラーワ世界から地球を破壊している。このペースでいくとナイトメアの地球破壊を止められなくなってしまうのだ。時間がない中考えたのは、

「頂上で会おう。」

 と、一人が部屋で戦ってる間にほかが進んでいくということだった。

 次の部屋には、仮面ライダーコマントが四体いた。

「ここは俺が行くよ。かかってきな!」

 コマント達は一斉にカニバルに襲い掛かる。だがカニバルも強い。カニバルはコマント達の攻撃を一つ一つ落ち着いてよけて、カウンターを与えている。余裕があるようで「先に行ってなよ!」と一言添えた。

 次の部屋には仮面ライダーバンクシーがいた。彼は攻撃事態は弱いが、その強靭な体力で全然ダメージが入らないのだった。そこは裂羅が担当した。

「お前は俺が相手だ。」

「桜ごときが俺に勝てると思うな。」

 バンクシーは裂羅に殴りかかるが、裂羅はそれをよける。そして言う。

「お前はなぜ裏切ったナイトメアの味方をしている?」

 

 カニバルと裂羅が敵と戦っているとき、ソレイユは螺旋階段に出てくるフラーワ達を倒して上層部まで進んでいった。

「薔薇、もうすぐ最上階だ...僕たちは..世界を守るんだ!」

「うん!ナイトメアなんかに負けない!」

 そう話していると、彼女は誰かにぶつかった。フラーワかと思い武器を振るとすごい速さで体を殴られた。

「普通のフラーワじゃないのか....!!!」

 ソレイユは姿を見て驚いた。

「普通のフラーワには見えないよね...」

 ソレイユが驚いていると、彼女はさらに攻撃してきたのだった。

「あたしはサン。君たちの相手になるつもりはない。」

「?」

 ソレイユには彼女の言っていることがわからない。

「あたしは、ナイトメアにずっと騙されてきた。今まであたしがしてきたことはここで謝る。だからどうか、あたしといっしょにナイトメアを殺させて!」

 彼女は頭を下げ、武器を捨てる。

「薔薇、どうする?」

 薔薇はミラの質問に少し考えて答える。

「...わかった。一緒に行こう。」

「ありがとう!これが本当の人間の"やさしさ"かぁ!!」

 彼女は調子がよくなり屋上へ進んでいく。ついに屋上の扉の前についた。

「ここで、裂羅達を待つんだ。『屋上で会おう』って約束したから。」

 ソレイユは手を止めそこへ座る。

「そうなんだ。じゃああたしも待っちゃおうかな。」

「ひなたがいて驚かないかな!」

「そうかもね~!」

 彼女らは笑いあいながら、つかの間の楽しみに浸っていた。

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