ソレイユの友達
やっと仲間が3人になったソレイユ一行は、意外にも暇を持て余していた。なんと日本に出現する悪いフラーワ達が一行が行く前に次々と討伐されているのだ。
薔薇の部屋で集まっていた時、敬一がネットでとある記事を見つけて仲間に見せる。
「これ、『仮面ライダーの格好をした殺人鬼がカメラに映る』って記事。気にせずにいられないよな。」
その記事には、仮面ライダーソレイユの格好をした何者かが血のついたナイフを持っている姿があった。
「やばいね。」
「やばいな。」
すると、レグルスは財布を持ってどこかへ行こうとする。
「じゃ、俺はバイト代入ったから服でも買いに。」
そう言うと彼は薔薇の家の窓から街の方へ抜けてしまった。
「ちょっとレグルス!仕方ないか、うちらで解決しよう。」
「そうだね...」
レグルスのマイペースさに呆れた薔薇は、早速外へ出る。ほかのみんなも情報収集のためすぐに散らばった。
しかし、外に出るのに慣れていない薔薇は、いきなり一人になってどうすればいいのかわからなくなっていた。
「うちらで解決しようとは言ったけど...」
一人になった薔薇はとりあえず近くのカフェに入った。マスターにカフェモカを一杯頼むと、すぐに出てきて、空いている二人席に座る。落ち着こうとして飲むとアイスだと思っていたそれはかなり熱めのホットだった。
「あっつ!」
「しかし彼女は言いに行くほどコミュ力を持っていないので、仕方なくホットを飲んだ。意外なことに猫舌で、安久二番目のサブライダーにふさわしくないと、自分を少し責めてしまう。そう、彼女こそが仮面ライダーμ。」
とっさに、彼女は言う。
「違う!私はソレイユ!てか誰!さっきからナレーターみたいなことしちゃって!」
「おっと、これは失礼。私の名前はM。旅人であり作家さ。」
そういうとMは彼女が座ってないほうに相席する。
「やっぱり君が仮面ライダーソレイユか。この世界の元号、安久は本来の世界では令和となっている。君は仮面ライダーソレイユでなくっちゃ、私、この世界、さらに君たちの仲間はすべて消えてしまう。あ、君もね。君は何があっても仮面ライダーをやめちゃだめだよ。それだけを伝えに来た。」
「は、はい...」
「まあ意味はこの物語の最終回くらいにはわかるだろう。」
薔薇がきょとんとしていると、そこへスーツを着たガタイのいいが三人ほど集まってきた。
「貴様がソレイユか、話はあとだ。今から貴様と連れの貴様も署へ連れていく。覚悟しとけ、犯罪者め。」
そういわれると腕をつかまれて外に停まっていた大きめの車に投げ入れられた。
「やれやれ、君のお友達かい?」
Mが尋ねるとのんきなことに少し苛ついている薔薇が嫌味を込めて答える。
「そうに見えますかね。」
暫くして、車が止まり、二人は降ろされる。そこは警察署だった。
「廊下を少し掃除したほうがいいんじゃないかな?」
「よく手錠をかけられてるのにそんなことを言えますね。」
ガタイのいい男たちに連れられて二人が入ったのは牢屋だった。鍵をかけられ少しすると、今度はスーツを着た中年の男が入ってきた。
「ソレイユ、本当にありがとう。君のデータはほとんど受け取った。だから今日はそのお礼にさっきまで君の仲間のふりをしていた悪の帝王様のお言葉を聞かせに来た。」
「礼を言われているよ、ソレイユ。きっと君のお友達だろう。」
「違うって!」
彼女は覚悟をした。それと同時に、帝王が誰なのか少し気になった。
「それでは、悪の帝王様の御成り!!」
時空の割れ目が開き、そこには見たことのある人が立っていた。
「楽にしろ。驚いた?ば、あ、ら?」
「これは君のお友達かい?」
薔薇は驚いて倒れそうになったが、震える声で答える。
「うん....私の..お友達...」