次の日、ミラは怪人態のまま起きて、無表情のまま薔薇たちと一緒に例の場所へ行く。
存在しないはずの警察署のような建物は、黒い雲をかぶっていた。
「僕は怒っているよ。薔薇、さっさとやるよ。」
そういってミラは薔薇に巻き付き、待機音を鳴らす。
『フラーワ...フラーワ...フラーワ...』
「いや、ミラ。きっと訳があるんだと思う。私はレグルスをいい人だと思ってるし、もし裏切るにしても早すぎると思う。」
薔薇は少しの希望を最後まで信じていた。
「だからミラ、少し落ち着いて...」
『フラーワ...フラーワ...』
ドライバーの待機音は止まらないが、少し考えなおそうとミラが思ったとき、上のほうから声が聞こえた。
「おおー!きたかーソレイユ!あ、これ見て!!」
レグルスだった。彼はそう言って後ろから何やらガサゴソと取り出すと、薔薇たちの目の前にそれを落とした。
「ソレイユ...私が負けないといったね..どうやらそれは嘘に終わったみたいだ...」
上から落ちてきたのは、仮面ライダーMだった。
「この人徹夜で戦ってたんだー!だけど倒したの蒲公英一人だけ!しかも蒲公英のフラーワなんていくらでも作れるしぃ、めっちゃ弱かった!」
ボロボロになったMを見てレグルスは喜んでいるようだった。それを見た薔薇の目からは光が消える。ずっと信じてたのに、最後まで信じてたのに...
「ミラ...いくよ。」
「ああ。僕の準備は万端だ。」
「俺たちも行くぞ!サクラ!」
「うん!」
「「変身!」」
『激しく燃える!情熱の赤!バラ!』
『あなやあなやといひけれど!はるのさくらのたたかへば!裂羅!』
変身した二人は、レグルスのところまでひとっとびするが、途中で蒲公英のライダーに落とされる。
「お前はこのままレグルスを慕ってていいのか!」
「貴様に口出しされる筋合いはない!」
「じゃあ油断はするな!」
そう吐き捨てると裂羅は相手の顔の目の前に黄色の花の半透明の物体=フラーワエナジーを見せる。
「ソレイユ!これを!」
そういって蒲公英のフラーワエナジーをソレイユに投げて、彼女はそれをキャッチする。
「ミラ!」「うん!」
ソレイユは薔薇のフラーワエナジーを抜いて、蒲公英を入れる。
『粘り根を張る 黄色の戦士!蒲公英!蒲公英!』
さっきの蒲公英ライダーとは違った、蒲公英を基にしたソレイユになった。
「仮面ライダーソレイユ!デンデリオンフォーム!」
『デンデリオン・イリュージョン』
黄色のソレイユは何人かに増殖して戦う。デンデリオン・イリュージョンこそがその技名だ。そして、なんと増殖した何人かのうちだれにでも纏められるのだ。
それを利用して彼女はレグルスのところにたどり着いた。
「おっと、ソレイユ。よく来たねぇ!あ!別の花になったんだ!だったら、俺の作戦に協力してくれるね!」
レグルスは友好的に話をしてくるが、ミラは聞かない。
「薔薇!君は一回騙されてるんだ!僕は信じないよ!」
「二回目は、ないね。」
薔薇もソレイユも完璧に戦う体制になっていた。
「君らがその気なら俺も相手になっていいけど、君らが負けたら僕の話をちゃんと聞いてね。」