魔王「なんか勇者に愛された。逃げていい?」村人「逃げろ」 作:のろとり
魔王が勇者から逃亡して数年後。
世界は人間が支配する世界となり、魔物との戦いで荒れていた村も復興が始まってきたこの頃。
『ああああ王国』のとある一部屋。その部屋では魔王の捜索会議が行われていた。
「では、今回も見つからなかったと」
テーブルを囲むように、三人の男性が座っている。
一人は王様、もう一人は兵士長、そして青いマントを着けている最後の一人、皆さんご存知
「すいません、勇者様」
「否、あの時
「一刻も早く
兵士長は立ちあがり、部屋を出ていく。
王様もそれに続いて行くように、勇者に一礼してから部屋を出る。
なんだか勇者と兵士長の魔王に対する思いが色々と違うのは気のせいだ。そもそもギャグ小説だから、気にしたら敗けだ。
「あぁ、いつになったら会えるのだろうか……」
勇者は窓の外を見ながら呟いた。
瞳から一滴の水が溢れる。
「もし会えたら魔王と……ぐへへ」
あ、こいつは変態です。捕まえてください。
というより平常運転である。
「ゆ、勇者様! 大変です!」
勇者が妄想していると、部屋の扉が大きく開いた。
先程の兵士長だ。だが、息を大きく乱し慌てているようだ。
何事かと思い、勇者は何があっても対応出きるように腰に挿している剣に手をあてる。
え、それ付けたまま座ってたの?座りづらくないのか?
「なにがあったんだ?」
「魔王の居場所が分かりました!」
え……えぇ!魔王逃げて、超逃げて!
「念のためにオレ一人で行く」
勇者はマントをなびかせながら、部屋を出た。
カッコいいけど、頭の中は『魔王Love』しかないからな。
ところ変わって、魔王が隠居生活している村。
この村は人口が少なく、文化もあまり発展していなかったか、魔王が協力して『町』になり始めているのである。
時間は夜。今日もいつも通りの日常を過ごし、家に帰る村人達。
魔王はあのとき自分を救ってくれた村人と一緒に住んでいるのだ。
「少し良いか?」
「どうしたんじゃ?」
魔王は自分を救ってくれた村人にあることを伝えた。
「村人……我はお前が好きだ!」
緊張しながら、村人との返事を待つまでの時間は今までで一番長く感じた。
それまでの時間は今まで過ごしてきた中でも一番長く感じた。
時計の秒針の音だけが響く中、村人は口を開く。
「あ、魔物から好かれる趣味は無いので」
村人は真顔で断った。
なんか凄いネタに出来そうな展開だな……
「えぇ……」
魔王が落ち込んでいると、突如家の扉が勢いよく開く。
魔王はなにかあっても庇えるように、村人を近くに寄せた。
この村にはドアを壊せるほどの力を持つ者は居なく、道具を使ったとしても、そもそも壊す理由が無いのだ。魔王は自分の追っ手かと警戒した。
その扉を開いた人物を確認すると、魔王を恐怖した。
何故なら、その人物は魔王が逃げていた人物……
「おい魔王、ここにいたのか! 否、それよりも不倫は許さんぞ!」
勇者なのだから。
魔王は混乱していた。何故勇者にここがバレたのだろうか。
否、今はそれを考える時間は無い。
「逃げるぞ!」
「な、何をするんじゃ!」
魔王は村人を抱え、窓を割って外へ逃げた。
勇者もそれを追おうと、外へ出ていった。
その後どうなったかは、本人達のみ知る。
終われ。
多分終わります。
『もし』思い付いたら続きを書きます。