だらけきった鎮守府   作:ディン

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実際に艦これ世界にクザンなんていたらパワーバランスが壊れる。


E2の空襲がえぐすぎる。


第2話 "脅威"

「あらら。」

 

 

 

 

 

 

 

先程助けた6人はしばらく行くとまるで待っていたかの様にその場に待機していた。

 

 

 

 

 

 

 

「オタクら、なんでこんなトコに待機してるんだ?海の天候は気ままだ。さっきの奴等もいつ出るかわからんぞ?」

 

 

 

 

「助けてもらった手前見捨てる選択は取れなかったにゃし……」

 

「阿武隈さんに無理して頼んだのは誰だったかしらねぇ?」

 

「霞!言い過ぎです。」

 

「あらあら〜。やっぱり本物なのね〜?」

 

「…………」

 

 

「辺りの安全確保が出来たので睦月ちゃんの提案を飲んだまでです。とりあえず鎮守府に案内します。」

 

 

 

 

 

彼女達からの反応は各々だったが睦月はどうやら敵勢地だというのに旗艦である阿武隈に無理言って待機していたらしい。

だとしてもだ俺が水鬼との戦いでやられる又はどちらも死ぬという可能性は考えなかったのか?

 

 

 

 

 

 

「まー…其奴は有難いんだが、チャリ(コイツ)だと跡がついちまうんだが……」

 

 

悪魔の実の能力者で海を渡れるのはレアケースだがこのチャリ移動は海の表面を凍らせながら走る為どうしても追跡されやすくなる。

もっとも鎮守府埠頭から近海を氷漬けにすれば奴等は出てこれなくなるが彼女達が出撃できなくなるのでNGだ。

 

 

 

「大丈夫です。先程私たちの提督に話を通して小舟を手配しましたから!」

 

 

 

どうやら阿武隈は俺が思っている以上に色んな事柄を見ているようだ。……お言葉に甘えるとしますかね。

 

 

 

 

 

しばらくすると鎮守府があるだろう方面から船を伴った護衛艦隊がやってきた。

遠征部隊の阿武隈達と俺は船に乗り鎮守府へと向かうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めてありがとうございました!!貴方のおかげで無事にあの危機を回避することができました。」

 

「いや、まー。なんてゆーかね。可愛い女の子が襲われてたから守ったまでだからそんな感謝いらねーよ。」

 

 

 

 

 

「あの……青キジさん?ですよね?」

 

「んん?なんで知ってんだ?」

 

 

 

阿武隈達それに護衛に来た子達もそうだが皆青キジを知っている。それはこの世界にも漫画ワンピースは存在するようで鎮守府にもファンがいるらしい。(秋雲がワンピースの同人誌を一時期描いていたらしいが聞くのはよそう。)

 

 

 

「なるほど……別次元の世界……ね。」

 

 

「驚きとか無いわけ?いきなり違う価値観の世界に飛ばされたら混乱すると思うけど。」

 

 

 

 

 

「海軍はこっちでも存在してるんだろ?なら俺のやる事は正義を成す事……だな。ま、敵の対象が違うぶん全員殺さなきゃあならんのが心苦しいがな。」

 

 

 

 

 

 

 

今気づいたんだがやはり身体が大将時代だからか先に起こる決闘などは記憶には無かった(自分の中にはちゃんとあるが…)

 

 

と談笑していると船が停止し外から鎮守府に到着した旨が伝えられる。阿武隈達の後ろに付いて埠頭へと足を運ぶ。

と、外の景色が見えた瞬間眼前に違うナニかが見えた。

 

 

 

 

「"アイスサーベル"!」

 

 

 

 

咄嗟に船に設置されていた手摺を凍らせ勢いよくナニかと自らの間に滑り込ませた。

 

 

 

 

 

 

 

キィン!

 

 

 

 

 

 

 

派手な金属が鳴り響く。どうやら刀のようだ形からして天龍型の……やはりそうだ、眼帯に頭の両端に耳の様な艤装が浮遊している。天龍だ。

彼女はニヤリと笑うと再び刀を振り上げたがそれは怒号によってストップした。

 

 

 

 

 

 

 

「やめなさい!!天龍!!」

 

 

 

ビリビリと空気が振動する。天龍は興が削がれた様に呆れ顔で其方に振り返る。

其処には白い軍服と軍帽を被った女性と赤城、大淀がいた。

 

 

 

「なんだよ提督。提督だろ?この男は脅威になるって言ったのは。」

 

「私は彼との接し方次第では脅威になり得るかもしれないと言ったのだけれど…………」

 

 

「天龍さん。貴女は少し話を聞いて考えてから動いてもらいたいんですが……」

 

 

 

どうやらここの天龍は喧嘩っぱやいようだ。俺は船の手摺を勝手に折ってしまった事を謝罪する。

 

 

 

「あー……スマン。手摺を折っちまって……金が共通だったなら弁償出来たんだが……」

 

「謝るのはこちらです。申し訳ありません……。彼女には悪気は無かったので許してください。ほら!天龍も謝りなさい。」

 

 

 

「嫌なこった。」

 

 

 

ふざけやがってぇ!!(cv.玄田○章)」

 

 

(筋肉式説教)

 

 

 

す……すぴ……すぴませんでした……

 

 

 

 

 

「お、おう。」

 

 

 

 

「とりあえず執務室に案内をします。そこで経緯など聞かせていただきますね?」

 

「そうしてもらえると助かる。」

 

 

 

「誰かこのタンコブを入渠させてくれる?」

 

「じゃあ私が連れて行くわぁ〜?ねぇ?天龍ちゃん。頭を冷やしましょうね〜」

 

 

 

 

 

 

天龍がヤバイの目の龍田に連れて行かれた。天龍の方は……放心してるな。南無。

 

 

 

「ほら皆も見世物じゃ無いわよ!各自戻りなさい!!…………クザン大将。こちらです。」

 

「こっちじゃあ、大将じゃねぇんだがなぁ……」

 

「同じ海軍ですし変わりませんよ。」

 

 

 

こうして俺は一波乱あったものの鎮守府構内に足を踏み込んだ。







tips

護衛艦隊
小船の護衛としてやってきた6人。のちのち出して行くのでクザンとの絡みなんか期待していいんじゃない?

提督
女性
180cm
髪は茶。筋肉モリモリマッチョマンの変態だ。という訳ではない。

天龍
手が先に出るタイプ。喧嘩っぱやい。妹の龍田には頭が上がらず連行される際には断末魔をあげるか放心状態になる。

龍田
こわい。

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