Monster hunter モンスターのもう一つの物語 作:細針
怒涛のMH4登場モンスター紹介です。
※登場モンスター
ケチャワチャ(奇猿狐)
イャンガルルガ(黒狼鳥)
グラビモス(鎧竜)
リオレウス(火竜)
リオレイア(雌火竜)
ティガレックス(轟竜)
ババコンガ(桃毛獣)
ババコンガ亜種(緑毛獣)
ラージャン(金獅子)
バサルモス亜種(桃岩竜)
【上位未知の樹海‐南Bエリア】
大木が力強く根付き、巨大な古代遺跡が今にも崩れそうに並ぶ起伏の激しい開けたエリア。そのエリアの中でも少し高い位置に踞る雌火竜。それを取り巻く火竜と鎧竜。
「レウス! 居るか?」
黒狼鳥が大声を出す。制止させる鎧竜。
「すまないガルルガ。レイア様が卵を産まれたのだ。あまり大きな声を出さないでくれ」
黒狼鳥が慌てて雌火竜に謝る。
「それはすまなかった。レイア、もう産んだのか、おめでとう。後でフルフルからアルビノエキスを貰ってこよう。」
小声で祝う黒狼鳥。
「……ありがとう、ございます…………」
雌火竜が力無く言う。火竜が黒狼鳥に訊いた。
「ガルルガさん。ところでこの夜に何の用ですか? まだ産んだ事はテオさんにも言ってないのでお祝い以外に用事があったのでしょう?」
その逞しい外見から発せられる丁寧な物腰に奇猿狐は驚く。黒狼鳥が答える。
「ああ。このケチャワチャが今度から集落入りする。それで挨拶しに来たんだ。」
奇猿狐がお辞儀する。
「こ、これからよろしくお願いします」
火竜が微笑む。
「こちらこそよろしく。今日でこの集落の仲間が三頭増えた事になるのですね、なんてめでたい日でしょう」
「三頭? ……双子なのか?」
黒狼鳥が驚く。
「はい。妻のお腹の下には今二つの卵がありますよ」
「孵化する日が楽しみだな。俺達は今日中に他のメンバーに挨拶するから一緒に言っておこう」
その言葉に火竜の顔に影が差す。
「……まあ、彼らからは祝ってもらえるでしょうか……」
「……!」
不穏な空気を察した黒狼鳥が話題を変える。
「そうだグラビ。クシャはやって来たか?」
「来たぞ。ちゃんとバカ鮫の見てない分を説明しておいた」
鎧竜が答える。
「そうか。じゃあ俺達はこれで。夜に突然押し掛けてすまなかったな。」
要件を終えた黒狼鳥が締める。
「お、お邪魔しました!」
後を追いかける奇猿狐。火竜と鎧竜が見送った。
星空を見上げながら奇猿狐は一連のやり取りを振り替える。
(やっぱり……派閥争いが起きてるんだ…………)
【上位未知の樹海‐南Cエリア】
エリアの端に生えた一本の大木が特徴の仄暗い森のエリア。中心には轟竜と桃毛獣、緑毛獣が集まっていた。
「よぉガルルガ! 丁度良い時に来たな、今飲んでんだ、お前も飲まないか?」
轟竜が大きな声で酒を勧める。果実酒を強走エキスで割ったかなり強い酒だ。
「悪いなティガ。今日は新入りの紹介で来たんだ。ラーもいるか?」
誘いを断りながらも横に座る黒狼鳥。奇猿狐も様子を見ながら座る。
「ラーか? あいつは今トレーニング中だ。そろそろ帰ってくるからそれまで飲め飲め!」
酒の入ったタルを差し出す轟竜。近隣に住むアイルー達から貰った器だ。
「強い酒は苦手なんだがな……」
そこまで言ってから黒狼鳥は笑う。
「まあ、たまには悪くないな。ケチャ! お前はまだ飲むなよ! こいつの酒は子供が飲んだら後悔するぞ!」
そっと手を伸ばしていた奇猿狐の手が引っ込む。
黒狼鳥は大タルをくわえて一気飲みした。思わず飛び上がる。
「かぁーっ!!お前達これをずっと飲むのか!よくぶっ倒れないな!!」
飲む物が無くてしょんぼりする奇猿狐の横に座る桃毛獣。
「まあ悄気るなって! ガキはこいつでも飲んでくれぃ! 虫餌のハチミツ漬けじゃ!」
桃毛獣が別のタルを差し出す。奇猿狐が受け取って言う。
「ありがとう! コンガのおじさん!」
緑毛獣が周囲のタルを見回してから桃毛獣を殴る。
「あんた! やけに気前良いと思ったらそれあたしのじゃないか! あ、わざわざ返さなくていいよ新入りの子、あたしがこいつの分を貰っとくから!」
尻尾を使って桃毛獣の横にある一際大きなタルを奪う緑毛獣。慌てて奪い返そうとするが全部飲んでしまった。
「ああっ……ワシがずっととっておいた酒がっ……」
「ふざけんな! あのハチミツ漬けをあたしがどれだけ大事にとっておいたと思う!?」
「いや……でも……あの酒は……特に上等な強走エキスが……」
盛り上がりが絶頂を迎える頃、森の奥から金獅子が現れた。
「宴も
金獅子が奇猿狐を見て言う。奇猿狐と目が合った時、奇猿狐は怯む。
(なんだろうこの目……全てを見透かされるような……凄い鋭い目付き…………)
黒狼鳥が酔いながらも紹介する。
「こい
脱走劇を回らない舌で話す黒狼鳥。
「ふうん……その年でそんな経験をな……」
まじまじと見つめる金獅子。
「あとレイアが双子の卵を産んだ
酔い醒ましに効く薬草浸けをくわえながら帰る黒狼鳥。奇猿狐がハチミツの付いた手を舐めながらついていく。
歩きながら奇猿狐が譫言のように言った。
「ガルルガさん……ラーさんの目……普通のモンスターじゃない目付きだった…………」
すっかり酔いの醒めた黒狼鳥が答える。
「ラーねぇ……あいつは昔から妙にトレーニングに打ち込んでるから何かあったんだろうな……俺が集落に入る前に居たから詳しい事は知らないし訊こうとも思わないけど」
話を変える。
「もう夜も更けてきたな……。寝る竜もいるだろうしそろそろ帰って明日の朝に挨拶するか? お前も眠そうだし……」
既に月は頭上に昇っていて、樹海にはフクロウの鳴き声が何処からともなく響いていた。
「そうだね……。今日はいろいろあって僕、疲れちゃった……」
言いながら黒狼鳥に軽くもたれ掛かる奇猿狐。半分寝ている奇猿狐の背中を黒狼鳥が嘴でくわえ、背中に乗せる。まだ小さい奇猿狐は簡単に持ち上がった。
十六夜月が照らす樹海を、小さな奇猿狐を背負った黒狼鳥が静かに歩いた。
【上位未知の樹海‐南Dエリア】
黒狼鳥が到着する頃には月は西に傾き始め、蔦の上ではフルフルとドスランポス、毒怪鳥が寝息をたてていた。
隣に奇猿狐を寝かせ、見張りに立っていた桃岩竜の元に向かう。
「隊長ー! お帰りなさーい! 挨拶どうだった?」
気配に気が付いた桃岩竜が言う。
「今日はレウスとラーに挨拶に行った。あとオウガとゲネルに挨拶しに行く。見張りお疲れ。後は代わろう」
見張り台に飛び乗る黒狼鳥。
「ありがと隊長ー。本当面倒見良いよねー。なんか悪いし明日はアタシがケチャ君連れようか?」
「それはありがたい。言葉に甘えて見張りが終わったらぐっすり眠らせて貰うとしよう」
桃岩竜が見張り台を降りる。
「じゃあね、隊長ー。無理はしないでねー」
見張り台の上から返事が聞こえるのを確認して桃岩竜は寝床に帰った。
(隊長はこの子をかなり気に入ってるみたいだね……)
小さく鼾を立てる奇猿狐を横目に地面を掘る。
(ま、隊長の面倒見の良さはアタシが入った時から変わってないか)
桃岩竜は背中だけ出して眠りについた。
ニ 上位の樹海、大人の事情 04 終
如何でしたでしょうか。
\つまらない文章でダラダラと伏線を張るな!/…はい、いつ見限られるかわからない小説でダラダラすみません。
ガルルガさん優遇しすぎたので次からバサル亜種にバトンタッチです、はい、偏ってすみません。
飲酒シーンはティガは樽に噛み付き、ガルルガは樽についばみ→咆哮、ババコンガはキノコ食べるモーションで脳内想像お願いします。ちょっと無理あるかな…
4の新モンスって虫とか多すぎてかなり陰湿なキャラしか思いつかないんですけどファンの方大丈夫ですかね?某依頼主みたいにネルスキュラ大好きな人いらっしゃいますかね?
次回も読んでいただけたら初詣の絵馬にキリンの絵でも描きましょうか。…神様に呪われそうなんでやっぱやめます。