アオゾライレブン!   作:フェブラリー

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これからよろしくお願いします!


第1章 始まりの空鳥イレブン
開始! 新たな主人公!


唐突に始めてすまないが、俺は大空 世界。これから初めて空鳥中に通うんだ!

 

ん? 得意なもの?

うーん、強いて言うなら、サッカーが大好きなことかな!

サッカー部に入ってレギュラー取って、"相棒"と一緒にあの有名なフットボールフロンティアの舞台に立つのが夢なんだ!

 

なんだけど……

 

「あああ! 遅刻するー!」

 

入学初日でこれは、マジやべえぇぇ!

 

 

 

 

****

 

 

 

 

「おおらあああぁぁ!!」

 

俺は目の前に見える校門を全速力で通過する。

するとそれと同時刻にチャイムが鳴り響く。

 

はぁ、はぁ、ギリギリ間に合った……。

 

「お前はもう少し早めに起きるべきだな」

 

そう声をかけてきたのは、俺の大親友であり"相棒"の羽村 智明だった。

 

「あはは、どうにも起きれなくてな」

 

俺たちは教室への歩みを進めた。

 

「好きなことに時間を費やすのもいいが、少しは自分のことを考えて行動しろよ」

 

「いや、サッカーは俺の為にやってるんだ。いつか俺の為になるさ!」

 

「……そうだな。お前からサッカー取ったら何も残らないよな」

 

「あぁ。やっとここまで来たんだな」

 

「そうだな。一緒に行こうぜ」

 

俺たちは向き合いながら拳を合わせた。

 

「「フットボールフロンティア!!」」

 

そう、俺たちはその為に、今まで練習を積んできたんだ!!

 

 

 

 

****

 

 

 

 

放課後を告げるチャイムが鳴り響き、俺はバッグを持って飛び出した。

サッカー部に入るんだ、今のうちに見ておいた方が連携を取りやすくなるよな!

 

「えっと……ここだよな!」

 

俺は目の前にある、学校内の一室を見て頷いた。

そのドアの横には、堂々と「サッカー部」という文字が掲げられていた。

あぁ、ワクワクするなぁ!

 

「なんだ、世界も来てたのか」

 

聞き覚えのある声が俺のすぐ横で聞こえ、咄嗟にその方向へ視線を移す。それはやはり、智明であった。

 

「ワクワクするよな! こういうのって!」

 

「あぁ、俺も内心楽しみにしているんだ」

 

いつものクール顔で部室の方を見た。

こいつ、クールすぎて表情がキザだからよく分からないんだよなぁ。

 

「じゃあ行くか!」

 

俺は先に部室のドアを開いた。

 

「あの! 一年の大空 世界と言います! サッカー部に入りたいんですが!」

 

「おい世界! 抜け駆けするな! 同じく、一年の羽村 智明…です……?」

 

智明は俺を押しのけて怒った口調で言葉を浴びせ、中に向かって挨拶をするが、その勢いもすぐに弱まった。

 

何故なら、そこにいる人がたった二人しかいなかったからだ。

 

すると、そこにいた二人が俺たちの元へ近づいて来た。

 

「新入生かい? 俺は六坊 進。このチームの現キャプテンを務めている。我が部に入ってくれるのなら歓迎だ」

 

その内の一人が無機質な顔で握手を求めて来たので、一瞬呆気にとられてしまうが、すぐにその手を握り返した。

 

「あ、はい……宜しくお願いします……」

 

なんだかこの人……ロボットみたいだな……。

俺は失礼にもすぐにそう思ってしまった。

 

そしてもう一人も手を差し出す。

 

「俺は深津 翔だよ。あ、かしこまらなくていいから! 楽しくやりたいし!」

 

その人は帽子を深く被って顔がよく見えなかった。

そう言って少しの自己紹介を済ませると、深津先輩も手を差し出した。

 

「いえ、先輩なので、こちらも尊敬させていただきます!」

 

そう言って俺と智明は深津先輩の手を取った。

 

「えー、いいのにー」

 

俺達はそうして親睦を深め合った。

そこで智明は、思っていたことを口にした。

 

「あの、他の部員の方が見当たりませんが、まだ来ていないんですか?」

 

すると、六坊先輩は、その無表情でも分かるくらいに暗くなってしまった。

深津先輩も顔は見えないが、同様だった。

 

「入ってもらって悪いが、空鳥中はもう……」

 

俺と智明はその空気の重さに、何か重要なことなのだということを理解した。

そしてその予想は、見事的中することとなる。

 

「廃部してしまうんだ……」

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