僕の個性は『超次元サッカー』   作:元サッカー部

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長々とお待たせしました。
それと、アンケートありがとうございます。
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タグを追加しました。人数を偶数にするべく、タグにあるよう、砂藤力道アウト、主人公インになります。
それプラス、A組イナイレ化していきます。主に必殺技をA組の皆が使うようになります。
いつにもましてグダグダですがよろしくお願いします。


戦闘訓練

雄英でも一般教科は勿論存在している。そこにも雄英だけの何か特別な仕様がある……と思いきや、ただただ普通の授業だった。当然と言えば当然なのだが。プロヒーローが教えてくれるだけ、特別という感じだろうか?

 

午前の退屈な授業も終わり、昼食も食べ終え、午後の、みんなが楽しみにしているであろうヒーロー基礎学の時間。授業開始まで後1、2分といったところだろうか?しかし、担当教員は誰だかわからないが、一向に現れない。午前中の授業担当の先生方は必ず5分前には来ていたけど、何かあったのだろうか?

 

「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!」

その言葉通り、オールマイトがコスチュームを来て入ってきた。

「オールマイトだ…!すげぇや本当に雄英で教師やってるんだ!」

 

「銀時代のコスチュームだ…!画風が違くて鳥肌が…ッ!」

その瞬間に教室中がどよめきだす。が、これは仕方のないことだろう。今まで、オールマイトといえば、No.1ヒーローで、超が1つや2つでは足りないほどの有名人。そんな人に教えてもらえるのであれば、こうなることは目に見えていただろう。

時間的にもオールマイトがこの授業の担当だろう。

 

「ヒーロー基礎学!それはヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!早速だが、今日はこれ!」

手に持っているカードをこちらに向けるオールマイト。そこにはfightの文字が書かれていた。fight、つまり戦闘ということだろう。

 

「戦闘訓練!そしてそいつに伴って……こちら!」

今度はスイッチを取り出しポチッとな。

ピッという音がすれば、教室の壁から沢山のトランクが出てくる。お金のかけるところとかける値段が間違ってる気がする。

 

「入学前に送って貰った個性届けと要望に沿ってあつらえた……コスチューム!」

 

「「うおおおおおおっ!」」

 

「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!」

 

「「はーい!」」

着替えに向かう際にも変態がいたことをここに記す。成績云々以前に人としてアウトのやつが入学してんだけど、良いのかな?採点基準間違えてない?

 

 

 

着替え中

「あれ、尻尾くん。それ道着だよね?それがコスチューム?」

 

「尻尾くんって、もしかしなくても俺のことだよな。そうだよ。球川で良いんだよな?俺は尾白猿夫だ。よろしく。」

 

「うん。こう言ったら良くないかもだけど、みんながゴツいコスチュームのなかで道着だから逆に目立ってね。」

 

「そう言う球川だってユニフォームだろ。グローブ的にサッカーか?」

 

「うん、個性的にもこれがしっくりくるしね。」

そう、僕のコスチュームはサッカーのユニフォームを基調としている。紺色をメインに袖は紺色と黄色のストライプにしてある。耐熱性にも優れている、より優れざるを得ないという感じか。自分で炎を使う技もあるし、この度に燃えてなくなったら目も当てられない。ヒートタックル何てすれば完全に裸になるし。

 

「すごい個性だよな。出来ることが多い。飛べるし、速いし、入試1位ってことは戦闘力もあるだろうしな。俺の個性、尻尾があるだけで地味だからな。ほんと羨ましいよ。」

 

「そんなことないと思うぞ?地味だって言うけど、その個性で入試クリアしたんだろ?十分な強個性だと思うぞ?」

 

「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいよ。」

 

「おう、速く行こうぜ!」

 

「ああ。」

 

 

「良いじゃないか皆!カッコいいぜ!」

殆ど皆が出てきたタイミングで声をかける。

 

「ムム!?」

急に吹き出すオールマイト。何がその原因か周りを見回してみると、確信した。十中八九緑谷くんのコスチュームだ。オールマイトを意識したであろう、ぴょこっと立っているのはウサギの耳のようだ。なんとも形容しがたい。

 

「ところで先生!ここは入試の演習場ですがまた市街演習を行うのでしょうか!?」

 

「いや!今回はその二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!ヴィラン退治は屋外で見られる事が多いが……統計で言えば、屋内のほうが凶悪ヴィラン出現率は高いんだ!監禁、軟禁、裏商売。このヒーロー飽和社会……」

そこで一回区切り、オールマイトは声色を変えて説明を続けた。 

 

「真に賢しいやつは室内……闇に潜む!」

No.1ヒーローとして、今まで数えることのできないほどの事件と対峙したオールマイトの言葉だからこそよく理解できる。

 

「これから君達にはヴィラン組とヒーロー組に分かれて2対2の屋内戦を行って貰う!」

その言葉は皆を動揺させるには十分だった。

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知る為の実践さ!」

だとしてもだろう。今まで、個性を対人で使ったことのある人はこの中でも極少数だろう。例外は僕と爆豪。中学の時にやりあったし。

 

「た、だ、し。今回はロボットをぶっ飛ばせば終わりという訳ではない!」

 

そう言い区切ったオールマイトにクラスメイト達からの質問が飛ぶに飛ぶ。

 

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

 

「ぶっ飛ばせばいいんスか?」

 

「また相澤先生みたいに除籍とかあるんですか…?」

 

「分かれるとはどのように分かれれば良いですか!?」

 

「このマントヤバくない?」

 

「ウーン…ッ!聖徳太子!」

聖徳太子は本当に十人の言ったことを同時に聞き取れたのだろうか?その当時はまだ個性が発祥してなかったと思うけど、個性無しでそんなこと出来ないよね?

 

「では設定状況の説明だ!『ヴィラン』がアジトに『核兵器』を保有し!ヒーローはそれを処理しようとしている!『ヒーロー』は制限時間以内に『ヴィラン』を捕まえるか『核兵器』を回収する事!『ヴィラン』は制限時間以内まで『核兵器』を守るか『ヒーロー』を捕まえる事!」

カンペを見ながら最後まで読みきったオールマイト。設定がアメリカンだと思ったのは僕だけではないだろう。

 

「コンビ及び対戦相手は……くじだ!」

 

「適当なのですか!?」

 

「プロは他社の事務所と急造チームを組む事が多いらしいから……つまりそういう事じゃないかな?」

質問をするメガネくんに緑谷くんが自身の解説を入れる。

 

「そうか……先を見据えた計らい……失礼しました!」

はたしてオールマイトがそこまで考えてあったかは疑問であるが。

 

そしてチーム分けは

Aチーム:緑谷出久&麗日お茶子

Bチーム:轟焦凍&障子目蔵

Cチーム:八百万百&峰田実

Dチーム:爆豪勝己&飯田天哉

Eチーム:芦戸三奈&青山優雅

Fチーム:口田甲司&球川蹴斗

Gチーム:上鳴電気&耳郎響香

Hチーム:常闇踏陰&蛙吹梅雨

Iチーム:尾白猿夫&葉隠透

Jチーム:切島鋭児郎&瀬呂範太

となり、僕は背の高い口田くんとペアになったが、ここで問題点がひとつ。

 

「よろしくね。えっと、口田くんでいいのかな?」

 

よろしくね。

口田くんはただただ声が小さいのだ。コミュ障なのか、あまりしゃべらないことも合わさって、話が殆どできないでいる。詰みくない?

 

「続いて、最初の対戦カードはこれだ! ヒーローがAチーム! ヴィランがDチームだ!」

 

僕は当たらなかったものの、いきなり緑谷くんと爆豪の試合となった。

 

「麗日さん!作戦会議しよう!」

 

「うっ、うん!」

 

「クソメガネ!来いやクソが!ぶっ殺すぞ!」

 

「君ホント口が悪いな!?いい加減にしたまえ!」

 

「はよしろや!作戦会議するっつっとんだろが!」

 

「っ!ああ。」

対称的なチームアップになったが、はてさてどうなることやら。

 

「皆は地下に移動しよっか。」

その言葉に従い、オールマイトに着いて行き地下に移動する。

 

「敵ヴィランチームは先に入ってセッティングを! 5分後にヒーローチームが潜入でスタートする。他の皆はモニターで観察するぞ!飯田少年、爆豪少年は、敵ヴィランの思考をよく学ぶように! これはほぼ実戦! ケガを恐れず思いっきりな!」

 

 

 

緑谷side

「おい、デク。」

 

「かっちゃん、何?」

 

「本気でやる。お前をもう、木偶の坊のデクとは思わねぇ。それでも、勝つのは俺だ。」

真っ直ぐに、ただこちらを見てそう言うかっちゃん。少しは認めてもらえたと言うことだろうか?それでも!

 

「僕も、一人では君に勝てないと思う?それでも!チームで君を越えるよ!かっちゃん!」

 

「へっ!」

 

「爆豪くん!何をしている!速く入りたまえ!」

飯田くんに急かされ渋々ビルの中に入っていくかっちゃん。一筋縄には行かないようだ。前までならまだしも、今日のかっちゃんに付け入る隙は殆どないだろう。ならどうする?諦めるなんて選択肢は存在しない。

 

「デクくん?どうかした?」

チームで勝てば良いんだから。

 

「麗日さん。作戦なんだけど、麗日さんの個性って。」

 

「うちの個性は無重力(ゼログラビティ)や。触れた物の重さをゼロにして、宙に浮かせることができるよ。」

 

「許容値はどのくらい?」

 

「約3tぐらいや。うち自身も浮かせるけど、滅茶苦茶酔ってまうんよ。」

 

「屋上に上がってみよう。たぶん下から来るって警戒してると思うし、かっちゃんは分からないけど、飯田くんならセオリー通りに最上階に核を置いてると思うから。」

 

「うちはどうしたら良い?」

 

「今は大丈夫。」

 

「うん!」

 

「行くよっ!」

 

 

 

 

爆豪side

「それで、どうするんだ爆豪くん。何か策はあるのか?」

 

「俺が前に出て、5階の階段前で待機しとく。デクはそこで捕まえとく。お前は丸顔の相手だけしとけ。あいつの個性は触られなきゃたいしたことはねぇ。核持って走ってりゃ怖くもなんともねぇ。」

 

「了解した。」

実にスムーズに行われる作戦会議であった。

 

 

 

 

三人称side

そして、スタートの合図が鳴り響く。

「飛ぶよ、麗日さん!」

 

「うん!」

屋上に飛び上がるヒーローチーム。

 

 

 

「緑谷達奇襲狙いか!ズッケェ!」

「奇襲も立派な作戦さ。必要なのは、何を選ぶかじゃなくて、選んだ後にどういった行動をとるかさ。」

 

 

「緑谷の奴、麗日を普通にお姫様抱っこしたぞ。」

 

「ラッキースケベかよぉ!」

もう何も言うまい。

 

 

 

 

「よかった。鍵はかかってない。極力足音もたてないように。」

 

「ならさ、コスチュームにうちの個性使おうよ。軽くなる分速くもなると思う!」

 

「そうだね。、お願い。」

 

「よしきた!」

 

「よし、行こう!」

 

中に入り、階段を少し降りたところで、見えた。否、見えてしまった。

 

(かっちゃん!?奇襲がバレてた?でもならなんで襲ってこない?それに背を向けて。バレてはないけど予想されてた?たぶん合ってる。なら!)

 

「麗日さん、ここは任せて先に核を探して。」

 

「デクくんは?」

 

「ここで、かっちゃんを抑えておく。」

 

「わかった。」

 

「行くよ、3、2、1、GO!」

麗日さんは走って、僕は壁を蹴り一気に5階まで駆け降りる。

 

「かっちゃん!勝負だ!」

 

「来やがったな!デク!」

 

「フルカウル!10%スマッシュ!」

 

「死ねぇ!」

最初は決まって右の大振り。だから簡単に避けれる、そう思っていた。

だからこそ、何が起こったか分からなかった。

 

 

 

 

「緑谷が殴りかかったのに緑谷が吹っ飛んだぞ!?」

 

「どうなってんだ!?」

 

「振り向く時に殴ったり爆破するには手の向きが反対だった。恐らく爆破は攻撃すると見せかけて回避に。右を振り抜いたから右側の防御は薄い。そこに爆破を打ち込んだと思う。」

 

「球川少年の言う通りさ!まるでそう来るのが予測できていたかのようにね!」

 

「お茶子ちゃんは触らないと個性使えないし、爆破されたら近づけないわ。」

 

「ヒーローチーム不利だね。」

 

「その逆境を乗り越えてこそのヒーローさ!」

 

 

 

 

 

「麗日さん、先行って!」

 

「デクくん。うん!任せた!」

 

(麗日さんは通してくれた。やっぱり僕の相手を!それよりも、右の予想をしていることを読まれてた!)

 

「春休み。」

 

「へっ?」

 

「俺らのノート作ってたろ。俺らの書かれりゃ、そら対策するわな。感謝するぜ、デク!また一歩、オールマイトに近づける!」

 

「くっ!でも、僕も負けない!」

 

「はっ!寝言は寝て死ねぇ!」

 

先に動いたのは我慢しきれなかった緑谷だった。タイムアップはヒーローチームの負けになる以上、仕方ないのだろう。フルカウルで身体能力が上昇しているので、爆豪の後ろをとる。しかし、それに何もできないほど相手も弱くない。先程使った爆破による体の反転で後ろをとらせない。しかし、同じことを連続で繰り返せば、後手に回っているのは、この場においては爆豪なので、次第に間に合わなくなる。そんなものは、規模の大きな爆破1つで戦況を一変できるだろうが、緑谷は爆豪がそれをしない確信があった。完璧主義の爆豪のことだ、相手の手を見て、真正面から叩き潰すと考えており、それは大当たりであった。

更に言えば、緑谷はただただ動いていたわけではない。

 

「デクくん。飯田くん見つけたよ。部屋開きっぱで助かった!核もあるよ。」

 

「なら、そっち行くから!」

 

「わかった!」

 

「それじゃあかっちゃん!そう言うことだから!」

 

「あぁ!?逃げんな!デク!」

立体的に動き回るのから一変、背を向け核へと向かい走り出す。流石の爆豪も一瞬頭がフリーズする。しかし、直ぐにもとに戻り後を追う。

その差は広がらないものの、縮ましもしない。

 

その間、麗日はというと。

「飯田くん!覚悟!」

 

「むっ!麗日くん。君の個性対策でここにあったものは全て別の場所に移してある。君には何もできまい!」

 

「それでも!ヒーローは絶対に勝つんや!負けられへん!」

 

「そうか、なら僕も全力で相手をしよう!僕が核を持って走れば君は僕に触れることもできずタイムアップだ。」

 

「負けへん!」

 

「フハハハハ!」

麗日の負けん気は飯田よりも高いだろう。しかし、気持ちの強さは関係ない。気持ちだけで勝てるのであれば、苦労はない。事実、麗日は飯田を捕まえれていない。

 

「諦めたらどうた?君に勝ち目はあるまい。」

 

「確かに、ウチは飯田くんには勝てへんかもしれん。けど、チームで勝つんや!」

言うや否や真正面から核に触りにかかる。

 

「しつこい!」

 

「逃がさないよ。飯田くん!」

 

「何っ!?」

 

走っているうちに、知らず知らずに入り口側の角に追い込まれていた。飯田くんは追い込まれている感覚はなかっただろう。走ってたまたま角にいただけ。だからこそ、不足の事態に対応できない。壁に沿って向かってくる麗日から逃げるべく、入り口側に走る。しかし、その直後、入り口から緑谷が飛び出してくる。飯田が急停止しようとするも、止まることはできない。できない以上、そのまま緑谷が核に触れてもヒーローチームの勝ちになる。しかし、緑谷は核に触れずそのまま飯田をスルー。

 

「待ちやがれ、デク!」

 

「なっ!爆豪くん!?」

 

「あぁ!?なっ!邪魔っ!」

飯田が核を持っている以上、爆破は出来ない。飯田は本来なら避けれただろう。しかし、急停止しようとしたことも合わさって避けることが出来なかった。その結果二人はぶつかり、飯田は核を離してしまった。

 

「麗日さん!」

 

「任せて!」

緑谷が触ればいい核をわざわざ麗日がキャッチする。これは麗日の個性で核への衝撃を少しでも減らすためである。

 

 

 

「ヒーローチームwin!」

 

 

 

「スッゲェ!ほとんど個性使わず勝っちまった!」

 

「最後凄いな。タイミング計って突撃したはず。」

 

「初めてなのに連携がスムーズだったな。」

 

「爆豪さんと飯田さんも、役割自体はしっかりされていたのですが、運が悪かったと言えば良いのでしょうか?」

 

「運も実力のうちさ!『四人とも、戻ってきたまえ。総評をしようじゃないか。』」

 

 

球川side

 

「今回のMVPは緑谷少年だ。なぜだかわかるかな?」

 

「はい、オールマイト先生。緑谷さんはまず爆豪さんをその場に縛り、麗日さんをフリーにし、最後は示し合わせたタイミングで飯田さんのところへ突入。爆豪さんと飯田さんをぶつけたのもなかなかな作戦かと思われます。麗日さんは行動自体に目立った問題はなかったものの、作戦立案を全て緑谷さんに任せていたのは如何なものかと思います。爆豪さんは、やはり階段で後手に回ってしまったことでしょうか?ある程度の爆破であの状態を打破できたかと思います。飯田さんは機動力なら負けないと思い込んでしまったことでしょう。事実麗日さんは飯田さんの機動力についていけなかったものの、急停止が出来ずに爆豪さんとぶつかってしまった。麗日さん同様、作戦立案を爆豪さん一人に任せてしまったこともマイナスかと。」

 

「う、うんそうだね。言いたいこと殆ど言われちゃったよ!」

むしろオールマイトが考えていたより多いことを言われた気がするが。気のせいだろうか?

 

「ヴィランチームは大なり小なりの過信があったと思う。一対一なら、機動力ならという感じかな?そこをつかれたね。そして麗日少女と飯田少年は先ほど言われた通り作戦立案もしようね。良い案を既に言われたから言わない、はダメだ。自分の案も言わないと、案外それがその案に対して改善案になってたかも知れないぜ!」

 

「はい。」

 

「申し訳ありませんでした!」

 

「っす。」

 

「うん、それじゃあ次の試合を始めようか。ヒーローチームはBチーム、対してヴィランチームはIチームだ。」

Iチームには先ほど話した尾白くんがいる。是非とも頑張ってほしいものだ。

 

「尾白くん、頑張ってね。」

 

「ああ、轟は確か推薦組だから強いとは思うけど、やるだけやってみる!」

 

「頑張ろうね、尾白くん!」

 

 

 

 

 

「尾白くん!私本気出すから全部脱ぐね!マイクだけは付けとくからさ!」

 

「それ、色々と大丈夫?攻撃喰らったらモロじゃん。後倫理的にも。」

 

「当たらなければ大丈夫!私、見えないから!」

 

「それはらまぁ、うん。そうだね。」

 

 

 

 

『それでは、第2試合開始!』

ヴィランチームは尾白くんが核の防御、透明ちゃんが遊撃の二手に別れる。個性がら透明ちゃんが遊撃に回るのは得策だろう。しかし、二人の個性を発揮することは出来なかった。

 

 

「寒ぃ!んだよ!?あの範囲氷結!!」

 

「こっちまで余波が来るって相当だろ!?」

二人が言う通り、髪が紅白の別れている、尾白くんが言っていた轟くんとやらだろう。が個性でビルごと凍らせたのだ。凍らせることによりヴィランチームの無力化、核にも被害がほぼゼロ。殆どノーリスクハイリターンだろう。アイスグランドもスノーエンジェルもあそこまで広範囲には使えないから、完全にその二つの上位互換かもしれない。氷の密度で言えばスノーエンジェルでは負ける気はないが、アイスグランドでは勝ち目はほぼなく、氷結の範囲は恐らくスノーエンジェルでも勝てないだろう。

 

 

 

「くそっ!」

 

「動いてもいいけど、足の皮剥がれたら満足に戦えないだろ?」

 

「悪ぃな。相手が悪すぎた。」

 

「それでも……」

 

「あ?」

 

「諦めていい理由にはならないんだ!」

轟くんが尾白の横を素通りするその時、足が動かなくとも、尻尾があると言わんばかりに、轟くんを尻尾だけで飛ばす。しかし、足が凍っているのもあり、威力が乗っていない。

 

「俺の個性は轟や爆豪ほどの派手さはない。けど!雄英入ったからにはそんなの関係ない!俺はこの個性で上を目指す!」

 

「上を目指す……か。」

 

「轟!大丈夫か!?」

 

「障子か。悪ぃ。心配かけた。」

 

「構わない。尾白だけか。葉隠は?」

 

「見てねぇぞ。」

 

「マジかよ、葉隠さん……!」

 

「葉隠が何処にいるのかは知らねぇが、1:2で、お前は動けねぇ。諦めろ。」

言い終わると同時に、今度は腰まで尻尾ごと凍らせる。

 

「くそっ!」

 

「流石にこれならお前も動けないだろ。障子、念の為捕獲テープ頼む。核には俺が行く。」

 

「任せろ。」

 

「負けない!」

 

 

 

 

 

「なあ、尾白の尻尾、なんか光ってねえか?」

 

「そういや、ちょっとだけ光ってんな。」

 

「でもそれっておかしくない?尻尾って異形型?じゃないっけ?変異型とか発動型じゃないよね?」

 

「これは私の推測になるのだが、異形型としての尻尾と、どの様なものかはまだ分からないが、変異型を合わせた複合型じゃないだろうか?もっとも、入試でも使ってなかったし、尾白少年自身も状況を飲み込めていないようにも見える。自分の個性は異形型だと思っていたのだろう。しかし、この対戦で感化され、才能の一端が目覚め始めた、といったところだろう。」

 

「そんなのあるんすかっ!?」

 

「個性についてはまだ分からないことも多いし、前例がないってことはないと思うよ。」

 

「尻尾が光っただけだろ。狼狽えることなんてねぇな。」

 

「何が出来るか、楽しみではあるけどね。」

 

「ですが何が出来るのか分からないものを頼りにするのは下策もいいところですわ。」

 

「出たとこ勝負、付け焼き刃が何処まで轟くんに通用するかが見所だね。」

 

(あれ?私必要?)

 

 

 

 

「おい、何だその個性!」

 

「えっ何これ!?俺だって知らないよ!でも、一矢報いる!はぁっ!」

尾白くんは光った尻尾で氷から脱出。足を痛めた様子もなく、むしろ力が溢れているようにも見える。そして、核を背に二人と向かい合う。

 

「どうする、轟。時間もあまりない。」

 

「仕方ねぇ。分かれていくぞ。俺が左から、障子、お前は右から頼む。どちらかが核に触ればこちらの勝ちだ。」

 

「わかった。」

 

「行くぞ!」

 

「行かせない!」

 

「次は俺が相手だ、尾白。」

 

「障子!喰らえっ!」

尾白は敢えて轟を放置し障子と向かい合う。これは体格差故にである。クラス1体格の良い障子は生半可な攻撃ではびくともしないと踏んだからである。事実、尾白の尻尾による攻撃を真正面から受けたものの、尻尾をしっかりと掴み、耐えている。

 

「くっ!しかし、掴んだ!轟!今のうちだ!」

 

「ナイスだ、障子。」

障子が尻尾を掴んだことに少しだけ安堵し、壁に沿って走るのを辞め、核へと一直線に走り出す。

 

「それは好都合!」

 

「うおっ!?避けろ、轟!」

 

「何っ!?」

捕まれた尻尾を逆に利用し、体を軸に回転することで、少しだけ近づいた轟に尻尾を掴んだままの障子をぶつけにかかる。体格差、それに回転の加速力、一時的な慢心も相まって轟は避けることも出来ず衝突してしまい、そのまま壁に激突、更には二人分の体重が一ヶ所に集中、スピードも相まって壁を破壊、二人は外に投げ出される。

 

 

 

 

「やべぇぞ!あそこから落ちたら二人とも危ねぇ!」

 

「オールマイト!ってあれ、オールマイトは?」

 

『はぁっははは!二人とも大丈夫かね?』

 

「うっす。」

 

「大丈夫です。ありがとうございます。」

 

『生徒を守るのも教師の役割さ!そしてここでタイムアップ!勝者 ヴィランチーム!戻って総評をしようじゃないか!』

 

「あっと、その前にこれ溶かします。葉隠も何処にいるか分からねぇし。障子、分かるか?」

 

「ちょっと待ってくれ。……入り口にいるぞ?どういうことだ?」

 

「何?とりあえず溶かして戻るか。」

 

 

 

「それじゃあ総評だが、MVPはみんな分かっていると思うが、尾白少年だ。葉隠少女がいなく、1:2の状況でよく戦い、その上勝利した。それと、みんな気になっていたのだが、尻尾が光ったのはどういうことだろうか?」

 

「すみません、それがよく分からないんです。今まで無かったので。」

 

「ふむ。後で相澤くんに話しておくが、構わないか?」

 

「はい。お願いします。」

 

「次に葉隠少女だが、服を脱ぐのは透明人間の強みを活かす為には良いんだが、それで味方と連絡がとれないのはダメだったね。マイクぐらいは持っておこうか。」

 

「はーい。」

 

「次にヒーローチームだが、最初の轟少年の氷結はとてもよかった!相手を無力化しつつ、核への被害も最小限に押さえてある。障子少年も索敵能力を遺憾無く発揮できていた。しかし、二人とも最後の最後で安堵してしまった。特に障子少年が尾白少年の尻尾を掴んだときにね。それ以外はほぼ完璧さ。次は最後まで気を抜かないようにね。」

 

「はい。」

 

「お言葉、感謝します。」

 

「続いて第3試合!ヒーローチームはFチーム、ヴィランチームはIチームだ!』

先ほどの試合は圧倒的な力でねじ伏せた故に反省内容がないと思われるので次の試合を行うようだ。そして僕の番になった。ヒーローチームで助かった(気分的に。)

 

「よっしゃ!俺達の番だ!瀬呂!頑張ろうな!」

 

「ああ、行こうぜ。」

 

「こっちも頑張ろうね、口田くん。」

声をかけるも、口田くんは頷くだけで声に出しては返してくれない。声には出しているが、僕が聞き取れてないだけかもしれないが。

 

 

作戦会議

「無策で突っ込むのもあれだから、ある程度口田くんの個性を教えてもらいたいんだけど、どんな個性?」

 

「人以外の生き物を操ることができます。」

それ、僕の個性と会わせたらメチャクチャヤバくね?

 

「それさ、もし僕がドラゴンとかペンギンとか出せたらそれも操れる?」

 

「ドラゴンは分からないけど、ペンギンならたぶんなんとか。」

 

「よし、なら………でいきたいんだけど、口田くんは何か案ある?第一試合の反省でも言ってたように口田くんにも考えてほしい。」

 

「ごめんなさい、思い付きません。」

 

「そうか、ならこの作戦で行こうか。」

 

『第3試合スタート!』

「ピュィー!皇帝ペンギン!」

口笛を吹き、地面から皇帝ペンギン(2号)を呼び出す。本来はボールを蹴った方向へ飛んでいくのだが、ボールがないので、ペンギンたちも勝手がわからず各々別々の方向へ飛び去ろうとする。

 

「ペンギンだ!可愛い。」

 

「口田くん!後で触っていいから!今訓練だから!ペンギンどっか行っちゃうから!早く!」

 

「はっ!うん、ペンギンよ。こちらへ来なさい。ただ進むのではなく、力を合わせるのです!」

言うや否やペンギンたちが僕……ではなく口田くんの元へ集まる。ペンギンを奪われた気分。手懐けてないよね?

 

「口田くん、ドラゴンも試してみる?」

 

「うん、やってみる!」

ペンギンと戯れて緊張がほぐれたのかかどうかは分からないが、声が出てきたので何より。

 

「分身の術!」

まずは分身を一体だけ出す。

 

「ドラゴンクラッシュ!ダブル!」

とは言うが、ドラゴンクラッシュを2回放つだけである。1回目は上に、少しだけ時間をおいて正面に。分身は1回目のドラゴンクラッシュに合わせて足に炎を纏い回転しながら飛び上がる。

 

「ファイアトルネード!」

ドラゴンクラッシュとファイアトルネードの合わせ技、ドラゴントルネードである。

 

「口田くん!お願い!」

 

「うん!気高き龍よ!今はまだ暴れる時ではありません!悟るのです!」

すると、皇帝ペンギンよりは時間がかかったもののまたしても口田くんに従うドラゴンたち。いいもん、他にドラゴンの技あるし。いじけてないもん。

 

ほんとだよ?

 

とまあ、お遊びはこれくらいにしてそろそろ突撃のお時間だ。先に一体のペンギンを使って外から何処に核があるか探してもらう。核は3階の角部屋に、ヴィランチームは二人ともそこにいるらしい。最上階でないのは第一試合を見てだろう。ペンギンの様子から見てまだバレてはいない模様。

 

「行こう!」

 

 

 

 

「けど、意外だな。切島。お前が正面切って戦いに行かずに、こっちで防衛戦だなんて。」

 

「ああ、どっちか一人はこっちで待機してた方がいいし、かといって1:2だとテープ巻かれて終わりだろうしな!」

 

「お前がただの熱血漢じゃなくてよかったよ。冷静な部分もあって。」

 

「それどうゆう意味だ!」

 

 

 

それから数分

 

 

「ヒーローだ!お縄につけぇい!」

 

「来たか!」

 

「テープで来られないだろ!来れるもんなら来てみやがれ!」

 

「口田くん!」

 

「うん、ファイアよ!体当たりでテープを燃やし尽くすのです!奥へと行きすぎないように!核へ被害があってはいけません!」

 

「ギャオオ!」

 

「「はぁぁぁ!?」」

良いリアクションありがとう。そりゃビックリするよね。この建物の中に急にドラゴンが現れたら。

 

「ドラゴン、それにペンギンたちよ!ファイアが作った道を通り、敵を押さえるのです。ファイア同様、核への被害はゼロに!」

 

「くそっ!ペンギンは地味に痛ぇし、ドラゴンがマジでヤバい!」

 

「ペンギンも俺のテープ破るし!防戦一方だ!テープの補給も間に合わねえ!」

 

「満を持して、僕登場!」

 

「何っ!?」

 

「アイスグランド!」

 

「なっ!氷!?」

 

「轟と同じことも出来んのか!?」

 

「悪いね。勝負はもらったよ。」

 

 

『ヒーローチームWin!戻っておいで!』

 

「はーい。行こう口田くん。」

 

「うん。」

 

「「溶かせよ!おい!」」

ちょっとふざけただけなのに、ビックリだ。

 

 

その後も戦闘訓練は続き、

 

 

「皆、お疲れさん!大きな怪我もなし! しかし、真摯に取り組んだ!はじめての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ!」

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…何か拍子抜けというか…」

 

「HAHAHA! 真っ当な授業もまた私達の自由さ!」

 

「それじゃあ、今日の授業は終わりだ。 着替えて教室にに戻りたまえ。」

 

「「ありがとうございました!」」




尾白くんはどうなるのか!?尻尾の覚醒とはいったい!?尻尾をつかう必殺技とかあったかなー(すっとぼけ)。まだ光っただけですが、覚醒させます(強制)。
第一段は尾白(予定)
第二段は口田(予定)
第三段以降は未定

今日の必殺技
皇帝ペンギン(2号)
分身の術
ドラゴンクラッシュ
ファイアトルネード(ドラゴントルネード)
アイスグランド

コスチューム案 尚キーパーユニフォーム スパイク、グローブは伝説のスパイク、グローブ

  • 無印ライモン
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  • ギャラクシーイレブン
  • オリオン イナズマジャパン
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