比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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10話

仲間はずれ…それは団体で行動する人間という生き物の習性を考えても、とても苦痛を感じるものだ

かくいう私も、何度もされた事がある

 

だけれど仲間はずれだけなら、私にとっては特に問題はないのだが…いじめとなると話は違う

 

ある人は私の容姿を妬み、ある人は好きな人が私の事を好きと言うだけで、無視するようになり、ある人はろくな努力もせずに、私の才能に嫉妬し、蹴落とそうとする。

 

だけれど、誰も真正面から私に何かを言う人は居なかった。その代わりに上靴や荷物を隠されたり、などの被害には多々あった。

 

私の話はこれくらいで置いておいて

本題に入るとしましょう

 

雪乃「つまり友達の悪口を書かれているから、それを根絶やしにして欲しい?そういう事よね」

 

とある平日の放課後…奉仕部に一件の依頼がやってきた。その内容はとてもくだらない事で……クラスの人にチェーンメールが回っていて、メールの内容に友達の事を悪く書かれ、それを見るのが嫌だから止めて欲しい。という事であった

 

隼人「あ、あぁ…」

 

彼は葉山隼人、比企谷君と由比ヶ浜さんと同じクラスで、比企谷君曰くトップカーストの親玉らしい

 

結衣「でも、なんで急に出回ったんだろうね?」

 

隼人「あの頃、何か問題になるような事でもあったかな?」

 

葉山君は同じクラスの由比ヶ浜さんと、出回った時期の出来事を思い出しているらしい

 

こういう時、私だけ違う学年で何も協力できないという事実がとても腹立たしい

 

まるで私は無力な人間のようだから

 

雪乃「一応、比企谷君も同じクラスなのだから、何か思い出せるようなことはないの?」

 

正直比企谷君にはあまり期待はしていなかった。クラスでいつも1人で居て、周りをあまり気にしないから

 

八幡「職場見学だろ…その3人はお前と一緒になりたい…だけれど職場見学は3人1組…1人余るわけだ」

 

驚いた…由比ヶ浜さんでも、葉山君でも何も思いつかなかったのに、彼が1発で確信に迫る解答を提示したのだ

 

隼人「でも、それって…あの中の誰かがチェーンメールを回しているって事なのか?」

 

八幡「分からんがな…でも俺にはそれしか考えつかない」

 

雪乃「……そうね、由比ヶ浜さん 葉山君 とりあえずその3人を監視して貰えないかしら?」

 

結衣「う、うん分かった」

 

隼人「分かったよ…だけど俺はあの3人を信じてるからだ、疑ってるわけじゃない 」

 

そう言い葉山君は部室を出ていった

 

 

 

八幡「おい、雪乃…なんか葉山に冷たくないか?」

 

雪乃「そうかしら?いつも通りと思うのだけれど」

 

もしかしたら少し強く言っていたのかもしれない

だけれど、そんな違和感を覚えるほどではなかった筈だ

 

八幡「何かあったのか?」

 

彼は優しい表情で尋ねてきた

言葉にはしていないが、嫌なら言わなくてもいいと言っているような気がした。

彼のそういう所…本当にずるいわ…

そんな事されたら…惹かれるに決まってるじゃない

 

雪乃「家の関係で少しね」

 

彼は「そうか」と一言口にし

本を取り出し、読書に戻った

 

普通なら、気になって根掘り葉掘り聞いてきてもおかしくないのだが、彼はそんな事をしない

それは、彼が自分の為ではなく、人の為に動く人だからたま

 

 

その後、葉山君の依頼は比企谷君の妙案により解決した。葉山君を3人とは組まないようにし、孤立させると、チェーンメールは止んだ。

やはり比企谷君の言っていたとおり、3人の誰かがやっていたのだろう

 

こうして、無事に依頼は完遂したのであった

 

 

 

 

布団の中に入り、今日のことを思い出していた

 

雪乃「ねぇ、比企谷君…どうして3人の誰かが犯人だと分かったの?あの時はヒントもまだ少なかったのに」

 

私はどうして彼がそんな事を思いつく事ができたか不思議だったので質問した

 

八幡「簡単な事だ、例えば俺と小町とお前と陽乃さんの4人の中から 3人と1人を作れと言われたら…俺は真っ先に1人の方へ行く、それをもし陥れてでも、3人の中に入るならって考えてみただけだ」

 

彼は平然とそんな事言っていたが

私には理解出来なかった

そんな自己犠牲なやり方…

そしてそんな考え方は私にはできないからだ

 

 

 

 

 

私はもっとあなたの事を知りたい…

もっと感じていたい…

 

そんな事を想いながら彼女は

そっと目をつむり、眠りについた

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