比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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13話

最近…夜に寝ようとすると何故か寝付きが悪い

そのせいで若干寝不足気味なのだが、日常生活において今のところら支障はない

 

それに寝付きが悪い理由も分かってる

 

この前姉さんがしていたネックレス…

あの、今までどんなプレゼントを貰っても装飾品だけは付けなかった姉さんが…比企谷君に貰ったネックレスを付けていた

 

普通の人なら、プレゼントして貰ったからと言えるのだろうが…姉さんとなると話が違う

 

それも比企谷君から貰ったというのがネックだ

私も毎年誕生日を祝ってくれるけれど、そういう装飾品系のプレゼントは貰ったことが無かった

 

もし、その意味が独占欲やそういう意味が含まれているのだとしたらきっと…比企谷はまだ姉さんの事が異性として好きということになる

 

目を瞑るとそんな事を永遠と考えてしまう

だから最近はよく眠れていない

 

 

 

それにこの前の姉さんの寝言…

あれがどういう意味なのかは分からないけれど

多分半年程前の事を思い出していたのだろう…そう勝手に思った

 

だってそれしか思い当たる節が無かったから

 

 

 

 

 

雪乃「おはよう比企谷君」

 

朝学校に行くと久しぶりに校門前で比企谷君に遭遇した。普段比企谷君は学校にギリギリに来るから会うことはあまり無いのだけれど 今日は珍しく私がギリギリになってしまったのでエンカウントしたのだ

 

八幡「よう、雪乃がこの時間に登校だかんて珍しいな」

 

雪乃「少し寝不足でね…」

 

殆ど貴方のせいなのだけれど…

 

八幡「あまり、無理するなよ 体強くないんだから」

 

優しく頭を撫でながら笑顔でそんな事を言っていた

 

「また妹扱いなのね…」

 

八幡「え?あっ悪い…嫌だったか?」

 

彼は突如撫でる手を止め謝ってきた

 

え?私今の声に出てたかしら?

 

雪乃「あ、え、そ、その」

 

私は想定外の事にあたふたしていると比企谷君が

 

八幡「…悪かったな」

 

そう一言だけ言って駐輪場の方に去っていった

 

別に妹扱いが嫌なわけではないのだけれど、たまには一人の女性として見て欲しい。とその一言が比企谷君に言えなかった

 

 

 

放課後になり部活の時間になったのだが、部室に行くか少し躊躇った。

 

だけど部長として…ちゃんと部活動をしないといけないので、私は気を引き締め 部室の鍵を取りに行き そして部室な向かった

 

部室の前につくと 比企谷君の姿があった

 

雪乃「早いのね…」

 

八幡「いつも通り位だろ」

 

雪乃「そうかしら」

短く端的に会話をし部室に入っていった

 

それから少し時間がたち、由比ケ浜さんがやってくるくらいの時間帯になってきた

 

八幡「雪乃、朝は悪かったは…嫌がるとは思って無かった」

 

雪乃「その、その事なのだけれど…比企谷君にはいつも通り接して貰いたいの…あの時の私は少しおかしかっただけだから」

 

八幡「そうか…お前がそういうのなら そうする」

 

なんとか以前の関係に戻すことは出来たが…進展なんてものは全くなく…少し歯痒く感じた


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