花も枯れるんじゃないかと思わせるような猛暑日…私は薄着で、バックを持ちマンションの前で姉さんを待っていた。暫くすると1台のワンボックスカーがマンションの目の前に止まった
その車の窓が開き
一人の女性の顔が見えた
陽乃「ごめーん 渋滞してて遅れちゃった 後ろ乗っちゃって〜」
雪乃「まぁ、この季節だものね」
渋々後ろの席に座ると 助手席の方から声が聞こえてきた
八幡「おはよ、暑かっただろ ほら飲みもの」
彼が後ろ向きに手を伸ばし 冷えているお茶をこちらに渡してきた
雪乃「ありがと」
どうして比企谷君が後部座席じゃないで助手席かというと…姉さんから無理やり詰め込まれたらしい
後ろで2人でお話ししたりできると思ったのに…
少し肩を落としながら、比企谷君から貰ったお茶の蓋を開き、口をつけた
数時間車に揺られ、昼前に目的地に到着した
私は冷房の効いた涼しい空間に居たせいで気がついたら眠っていた。
後々比企谷君に聞いたことなのだけれど 私が寝たあと位から姉さんからのセクハラにあっていたらしい
太ももに手を這わされ、脇や横腹とかをまさぐられたりしていたと……羨ましいわ
陽乃「んーっ 気持ちいい〜」
ここは何処かの山の上らしく、とても空気が澄んでいた
姉さんは体を上に伸ばし胸が物凄く強調されていた
雪乃「チッ」
私はつい舌打ちをしてしまい、比企谷君に怒られてしまった、そしてついでに お前にもまだ希望はあると…何の根拠もないことを言い去って行った
どこからか「夏だ!海だ!花火大会だ〜〜!!烈花火大会!」という声が聞こえてきたのだけれど…それ確かパチンコの海○語の奴よね…
八幡「人がゴ……ゴホンゴホン 賑わってんな〜 さっさとチェックインしようぜ」
今あの言葉を言おうとしたわよね?
確かにロビーには人がゴミのように居るのだけれど
陽乃「すみませ〜ん 雪ノ下という名前で予約しているんですが」
姉さんが雪ノ下という名前を口に出した瞬間 周りの空気が凍りついた
この反応ってこの辺にいる人達って……まさか…
八幡「雪乃…これって」
雪乃「えぇ… 多分比企谷君が思ってる通りよ」
多分ここにいる人達は 社長さんや役職についてる人達ばかりなのだろう…
陽乃「よし!行こっか」
姉さんが比企谷君の腕に抱きつき歩き始めてしまった
雪乃「ちょっ、まっ、待ちなさい!」
私も荷物を直ぐに手に取り後ろを追いかけた
その間周りから比企谷君に対しての視線が物凄かったのは言うまでもないだろう
八幡「……予想はしてたけど これはすげぇな」
案内された部屋を見回すと、ものすごく広く…いかにも和風というお部屋だった。
「VIP部屋になります…ごゆっくりどうぞ」