「あっ、そこっ!比企谷君…上手よ…んんっ いいっ もっと…」
我ながら中々に変な声を出していると思う
だけれど…それ程に比企谷君が上手なのだ
「んっ、そこっ入ってる……あっんっ 気持ちいい…」
あの後姉さんを何とか引き剥がし、疲れた私は比企谷君に整体を頼んだ
肩と腰、背中周りだけなのだけれど、それでも準備過ぎるほど気持ちよくなれる
八幡「雪乃って案外凝り性なんだな…少し疲れたわ」
陽乃「えー?雪乃ちゃんって凝り性なの?意外〜」
姉さんは私の方を見ながら…何故か胸を強調してきた
あの、由比ヶ浜さんにも勝るとも劣らないほどの豊満な胸を主張し、比企谷君は目のやり場に困っているようだった
陽乃「…ねぇねぇ雪乃ちゃん 比企谷君ってもしかして性欲ないのかな?」ボソッ
姉さんがこちらに来て、耳元でボソッと話したかと思ったら まさかの下の話だった
雪乃「一応比企谷君も人間なのだから、あるとは思うのだけれど…」
実際これだけ長一緒に居るのに
比企谷君が欲情した姿などたったの1度も見た事ない
わざとでは無いとはいえ 私もいやらしい声を出していても反応していなかったし
もちろん姉さんのアピールでも…
少し心配になるレベルで彼のそういう姿を見た事がない
あれ、比企谷君のそういう所している姿自体想像がつかないわね…
陽乃「雪乃ちゃん…顔赤くしてどこまで考えてるの?」
ふと我に返ると姉さんがジト目でこちらを見つめていた
陽乃「ふーん、あの雪乃ちゃんがね〜」
雪乃「ち、違うの!べつに比企谷君が慰めているシーンとか考えてなんかいないわよ!」
八幡「は、はぁ!?」
さすがに今のは比企谷君にも聞こえていたらしく
酷く驚いていたようだった
そりもそうよね 自分の自慰行為の姿を想像されるとか
私は絶対に嫌ね
陽乃「へぇ〜そんなことまで考えてたんだ〜」ニヤニヤ
墓穴をほってしまった
前にも言ったけど…私ってこんなに残念な子だったかしら
頭を抱えながらそんな事を考えるも
やはり答えは出てこない
成績優秀…とある三十路教師以外からの評価も高く、完璧に近い成績をたたき出しているのにも関わらず、この残念さだ
八幡「と、とりあえずこの話は終わりだ 明日ははやいし早く寝るぞ」
比企谷君のお陰でなんとかこの話は終わったのだが
恥ずかしい思いをした
次の日になり都築が姉さんの車を運転し無事に千葉に帰ることが出来た
だけど、一時姉さんは運転をするのを物凄く嫌がるようになってしまった
八幡「ただいまー」
小町「あ、お兄ちゃんお帰り〜どうだった?なにか進展した?」
八幡「ん?まぁ色々な」
小町「色々?あっ!ちょっと待ってよ!その色々って何!聞かせてよ!」
八幡「また今度な、疲れたから寝る」