比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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27話

夏祭り、普段の俺から考えると縁遠いもののように感じるかもしれないが、これでも毎年のように参加しているのだ…相手は妹みたいなものなんだけど…だからこそ、違う人との祭りは少し新鮮であった。これがもし陽乃さんとか違うやつなら凄くドギマギしていたんだろうなーと思う。由比ヶ浜はアホの子前回なおかげで同級生の女の子とデートみたいなシチュエーションよりも、近所の子と遊んであげてるみたいな感じの方がするまでもある。

結衣「ねーねー!ヒッキー!次はあっちの屋台行こ!」

まるで初めて祭りに来た子供のようにはしゃいでいる由比ヶ浜の後を着いていき一緒に祭りを楽しんだ。意外にも由比ヶ浜はスーパーボールやヨーヨーすくいなどの遊びは凄く上手かった…こんな量どうするんだって程に。

 

結衣「えへへ〜大漁だね〜」

 

八幡「大量な、それだと魚になるだろ」

 

折角祭りに来たから挨拶回りに来ている陽乃さんに挨拶しに行く事にした。

 

結衣「ゆきのんのお姉ちゃんか〜どんな人なんだろ」

 

八幡「色んな意味で凄い人だぞ」

 

そう、本当に色んな方向ですごい人だ。スタイルや外面もだけど、あの性格…

 

結衣「そういえばゆきのんは来てるのかな?」

 

どうだろ?あいつあんまりこういうの来たがらないし

 

八幡「どうだろうな、由比ヶ浜は夏休みの間雪ノ下と遊びに行ったりはしたのか?」

 

あいつら姉妹、夏休みの半分くらいうちで過ごしてるし…

 

結衣「んーとね、2回くらい遊びに行ったよ」

 

あいつもちゃんと友達として由比ヶ浜の事認めてるし、少しは成長したんだな…

 

結衣「ヒッキーって、ゆきのんの本物のお兄ちゃんみたいだよね」

 

八幡「そうか?」

 

結衣「うん!ヒッキーって面倒見いいし、文句言いながらも何でもしてくれるし、そして……すごく優しいから」

 

八幡「……」

 

結衣「私ね、ヒッキーのそういう所大好きなんだ」

 

八幡「え?」

 

結衣「あっ!そそそそういう意味じゃなくて!!頼りがいのあるお兄ちゃんみたいでいいなー!とか あはは」

 

そうこうしてるうちに来賓席が見えてきた

 

雪乃「え?由比ヶ浜さんに比企谷…君?」

 

後から声が聞こえ振り向くとそこには雪乃の姿があった

 

八幡「よっ、雪乃も来てたんだな」

 

結衣「あ、やっはろー!ゆきのん!」

 

雪乃「え、えぇこんにちは たまにはって事で姉さんと一緒にきたのよ」

 

八幡「そうか、じゃあ陽乃さんも来てんのか」

 

雪乃「えぇ…それより比企谷君今年は来ないんじゃなかったのかしら?」

 

八幡「あーいや、それはだな」

 

結衣「私が誘ったの」

 

雪乃「そう…」

 

その時雪乃は少し悲しそうな表情をしていた気がした

 

陽乃「もう雪乃ちゃん遅いよ〜心配して来ちゃたじゃない〜」

 

雪乃「あ、姉さん」

 

結衣「姉さん?こ、この人がゆきのんのお姉ちゃんなんだ!凄い美人さんじゃん!ねーヒッキー!!」

 

八幡「あ、あぁそうだな」

 

陽乃「ん〜そこに居るのは?もしかして比企谷君の彼女さんかな〜?」

 

結衣「か、か、かかかか彼女!?ち、違いますよ!」

 

陽乃「あちゃ〜違っちゃったか〜ごめんね」

 

結衣「い、いえ!えっとゆきのんとヒッキーの友達で同じ部活仲間の由比ヶ浜です!」

 

陽乃「私は陽乃、雪乃ちゃんのお姉ちゃんだよ〜」

 

結衣「ほへ〜 ヒッキーが陽乃さんのこと凄い人って言ってたから どんな人かと思っちゃったけど、とっつきやすい人で良かった〜」

 

八幡「ちょっ!おまっ…」

 

陽乃「へーそんな風に言ってたんだ私の事」

 

陽乃「これでも昔比企谷君に告白された事あるんだよ〜」

 

結衣「えぇ!?ひ、ヒッキーが告白!?」

 

八幡「昔の話だ…」

 

雪乃「姉さん、そのくらいにしてあげて…比企谷君の目が潤ってるわ」ボソッ

 

陽乃「あっ、そっちにもダメージ行っちゃったか…反省反省」

 

 

しばらくしたら花火が打ち上げられた

来賓席で4人で並んで花火を見ていた

しばらくすると、雪乃が俺の手を握ってきた。それに反応し雪乃の方を向くと、今にも泣きそうな表情でこちらを見つめていた

 

 

 

雪乃「ねぇ、比企谷君 由比ヶ浜さんと一緒に花火来るのなら言ってくれれば良かったのに…どうして何も言ってくれなかったの?」

 

八幡「…分からん」

 

雪乃「そう……私と行くのを断った理由…貴方のことだからどちらか一方を選べなかったんでしょ?」

 

八幡「…」

 

雪乃「それでも、私は…どちらか選んで欲しかった」

 

八幡「すまん」

 

雪乃「私は貴方のことが好きよ」

 

八幡「あぁ」

 

雪乃「答えは、出してくれるの?」

 

八幡「いつか、必ず…」

 

雪乃「逃げね」

 

八幡「そうかもな」

 

雪乃「貴方は…ずるいわ」

 

八幡「そういう人間だからな」

 

雪乃「知ってるわ」

 

八幡「軽蔑するだろ」

 

雪乃「しないわよ…だっていつか絶対に答えを出してくれるんでしょ?」

 

八幡「……」

 

雪乃「待ってるから」

 

八幡「あぁ」

 

陽乃「なーに2人でコソコソ話してるのかな?」

 

話してるうちにいつの間にか花火が終わったようで陽乃さんが覗き込むような形でこちらを見ていた

 

雪乃「な、なんでもないわ」

 

八幡「そんな事より早く帰りましょ 早く行かないと電車混むので」

 

陽乃「そうだね、私達は車だけど比企谷君とえーとが浜ちゃんは乗ってく?」

結衣「ヒッキーどうする?」

 

八幡「いや、俺達は電車でかえります」

 

由比ヶ浜にあの車は酷だろうし…

 

俺は一年ほど前とある1匹の犬を助ける為事故にあった

幸い怪我は軽くで済んで良かったのだが…その犬の主人が由比ヶ浜だったのだ…俺も思い出したのは最近だったし、わざわざ今更なにかいうつもりも無いが…由比ヶ浜にとってはトラウマものだろう…自分の不注意で事故を起こしたとか思ってそうだし。

 

陽乃「あー…そっか じゃあまたね〜」

 

陽乃さんは多分気がついてくれたのだろう。あの車の中に乗ってたのは陽乃さんだし…

 

雪乃「さよなら、比企谷君 由比ヶ浜さん」

 

こうして俺達は各々帰宅するため別れたのだった

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