比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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28話

どうしてこう上手くいかないものなのか…それもまた人生というものなのかもしれない…だけど、これはあんまりだろ!?

 

雪ノ下姉妹と別れ駅に向かっていると突如大雨が降り始めた。とりあえず近くにコンビニがあった為直ぐに傘の調達は出来たのだが…どうやら電車が止まってしまったらしい。

 

八幡「由比ヶ浜、お前家この付近か?」

 

結衣「ううん、歩いて帰れるような距離ではない」

 

だよな、まず駅で待ち合わせた時点でそんな気はしたけどさ

 

八幡「タクシーは捕まりそうにないし、バスは待ちが多すぎる、だからといって電車は脱線事故の為運休」

 

これ、詰んでね?

 

八幡「由比ヶ浜、親呼んで車で連れて帰ってもらえ」

 

結衣「ヒッキーはどうするの?」

 

八幡「まぁ、最悪ホテルにでも泊まる」

 

結衣「そう…私もそうしよっかな お母さん免許持ってないし、お父さんはいま出張で今居ないから」

 

まじかよ…そういう俺も良心ともに今は居ないんだが

 

結衣「ホテルってこの辺あるの?」

 

八幡「今探してる……あっ」

 

結衣「ヒッキーどうしたの?」

 

やばい、これはまずいですよ!

 

八幡「……」

 

八幡「この付近ラブホしかない…」

 

結衣「ラブホ?……ラ…ブ…うえぇ!!?」

 

流石にこれは駄目だろ…

 

八幡「ま、まぁ最悪別々に入って違う部屋取れば言い訳だし…流石に外で1泊は嫌だろ?」

 

結衣「う、うぅ…確かに……でもぉ」

 

八幡「まぁ、嫌なら外で1日潰すしか無いが…つーかこの辺ネカフェも無いってどういうことだよ」

 

結衣「そ、外は嫌!ジメジメしてるし…」

 

八幡「ってやべ、急がねぇと空き部屋なくなるぞ」

 

結衣「あ!ちょっと待ってよー!」

 

 

いざラブホの受付に行ってみると

 

「すみません、あと一部屋しか空いてないんですよ…」

 

八幡「由比ヶ浜、お前泊まれよ俺は駅で過ごすから」

 

結衣「ヒッキーとならいいよ?」

 

八幡「は?」

 

結衣「2人で入ります!」

 

「ふふっ、分かりました」

 

なんか由比ヶ浜に引っ張られとうとう部屋まで来てしまった

 

八幡「案外部屋は普通なんだな」

 

結衣「そうだね〜」

 

とりあえずベッドに座り一息をつく

 

結衣「変なイメージ強かったから敬遠してたけど殆どビジネスホテルと変わんないから良かった」

 

八幡「……」

 

それでも机の上とかにはゴムとか置かれているわけで、その辺にはできるだけ意識しないといけないな

 

とりあえず由比ヶ浜、俺の順番でシャワーを浴びベッドで横になっていた

 

結衣「まさかヒッキーと同じ部屋に泊まる事になるなんて想像もできなかったなー」

 

八幡「そうだな」

 

結衣「ヒッキーテレビ付けていい?邪魔になるなら付けないけど」

 

八幡「俺の事は気にしなくていいぞ」

 

結衣「ありがと」

 

ん?あれ…ここラブホだったよな……あ!?

 

八幡「由比ヶ浜付けるな!」

 

結衣「ふえっ?うわわわぁあ!?」

 

すぐにリモコンを取上げテレビを消す

 

八幡「…すまん配慮が足りんかった」

 

結衣「ううん、付けたの私だし…」

 

その後もなんやかんやと恥ずかしい出来事はあったがなんとかその日は寝ることが出来たのであった


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