ハーレムというのはいつもどこかで躓いてしまうものだ。多数の女の子を侍らせ自分は特定の1人を選ぶことなく、独占する。もしかしたらその中でも上下があるかもしれないが、俺にはそんなの関係ないしまずハーレムエンドなんて望んでないからだ。なのに何故…こうなってしまったんだ………
「それで、八幡君何か言い訳はありますか?」
八幡「ないと言えば嘘になりますが、特に無いです」
「はぁ…大体貴方は……………」
昨日結局あのまま寝る事になり諦めて俺も寝ていたのだが、次の日の朝雪乃と陽乃さんの様子を見に来た雪ノ下母にあの惨状を見られてしまった。何故俺の家にいるか分かったかと言うと。殆どの場合土曜の朝にマンションに2人が居なければ俺の家に居るからだ。
いろは「比企谷君って雪ノ下さんのお母さんから嫌われてるんですか?」
雪乃「えぇ…かなり嫌われてるわ」
いろは「昔になにかあったんですか?」
雪乃「…手を抜いたのよ」
いろは「へ?」
雪乃「彼、母さんと将棋で勝負してる時たった1度だけで態と母さんに勝たせたのよ」
いろは「はぁ…それが嫌われてる理由ですか?」
雪乃「プライドの高いお母さんには十分過ぎたのよ。馬鹿にされた。プライドを傷つけられたって姉さんが言ってたわ」
いろは「なるほど〜(雪ノ下家族はプライドの塊なんですね)」
それから、小一時間程説教が続いた。雪ノ下母はまるで自分の子供に対して怒るかのように勉強や普段の私生活も注意された。全く説教されるこっちの身にもなって欲しいものだ。あいつらはいつの間にか俺の部屋からスマ〇ラ持ち出して遊び始めてるし。
八幡「つ、疲れた…」
「それはこっちのセリフです…」
なんとか今日の小言(長時間)は終了しやっと開放された
陽乃「お疲れ災難だったね」
八幡「まぁ、グダグダしてる俺にも原因あるんですけどね」
雪乃「比企谷君、紅茶よこれで少しリラックス出来ると思うわ」
「(彼も彼なりに努力してるのね、いつも1人で居ることに固執して少数の人物にしか心を開かなかったのに)」
「八幡君暇な時でも雪ノ下家に来なさい。私の手が空いていれば相手してあげますから。それと…」
八幡「え?あっ!はい!!」
こうして大魔王事ままのんが帰って行った
陽乃「それで〜最後帰り際にお母さんから何を耳打ちされたのかな?」
やっぱりバレていた。俺の隣を通り過ぎると同時にほぼ違和感もなくされたのにこの人にはバレていた。
雪乃「耳打ち?」
八幡「2人には関係ない事ですよ」
流石に「早くどちらかを選んであげなさい」って言われたとか言えるわけないだろ…
こうして朝から続いて修羅場?はお昼前に終わったのであった