比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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7話

この前の木炭事件……クッキーの依頼を終え、数日が経った頃 由比ヶ浜さんが奉仕部に入部してきた

 

それからすぐに戸塚さんのテニスの依頼

恋愛相談や授業についていけないとか

そういう依頼が何件かきた

 

普段は3人で紅茶を飲みながら

それぞれ本を読んだり、会話したりしながら過ごした。想像以上に3人で過ごす時間は心地がよく、充実した時間であった

だけれど、一つだけ気になる事があった

 

雪乃「比企谷君、最近元気がないようだけれど何かあったの?」

 

それは比企谷君が最近急に元気がなくなってしまった

理由は分からないし、本当に突然な事だったので私も由比ヶ浜さんも対処に困っている

 

八幡「……この前、1つ下の後輩から告白された」

 

結衣「うぇええ!?ヒッキー告白されたの?」

 

少し驚きすぎじゃないかしら

確かに目は腐っていて、猫背で

顔は普通くらいで 国語だけは成績良くて

目が腐ってる比企谷君とはいえ

好きになる人くらい居ると思うのだけれど

 

その……私とか///

 

結衣「それで、どうしたの?」

 

八幡「勿論断ったよ…その子自体は物凄くいい子なんだけどさ、振る時に傷つけてしまった」

 

比企谷君が誰かを傷つける…?

 

八幡「この前のテニスの時に 女子テニスの部員の子がたまたま見てたみたいなんだ」

 

 

 

あの時は比企谷君の一強常態だった

元々姉さんと私と一緒にテニスやっていたのだけれど、比企谷君のセンスだけは私も姉さんも持っていないものだった

 

1人で壁打ちしていたからこそできたあのコントロール技術に 姉さんが教えたスピン そしてどこにあるのか分からないあの持久力…

テニスだけは私も、姉さんも比企谷君に勝つことは出来なかった

 

その比企谷君が県選抜に選ばれた三浦さんとシングルスで戦い、圧勝した

 

その時の比企谷君は物凄くカッコよくて

私も、由比ヶ浜さんも見惚れる程のものであった

 

戸塚君も比企谷君にテニス部に入って欲しいと言っていたけれど、比企谷君は団体競技は嫌だということで断っていた

 

あの時…テニス部のコートのまわりに少しギャラリーが居たのだけれど、そこに居た子の1人なのだろう

 

 

 

雪乃「一体何をしたのかしら?」

 

八幡「最初は好意自体を疑ってしまってな…

何の罰ゲームだ?と言ってしまったんだよ。

その子は本気で俺の事が好きだと言っていた。

けれど、その時の俺は心から信じる事が出来ないし、面倒だったから、知らない子と付き合う気はないって言ったんだ」

 

結衣「うんうん」

 

八幡「でもその子がな それならこれから知ってもらえればいい…一緒にテニスして教えて貰いたいとか色々言い出してな」

 

結衣「うんうん」

 

八幡「それで、嫌になった俺は 他人に興味が無いし、一時の気の迷いで告白なんてするんじゃねぇって言って去ろうとしたんだよ」

 

八幡「でもその時見てしまったんだ

涙をポロポロと流しながら 笑顔で去っていく俺を見守り、手を振るその子の姿を」

 

八幡「多分その子は…本気で考えたんだと思う…だけど俺はそれを親身になってやれなかった…好意を信じてやれなかった…それが気残りでな」

 

過程は酷いものの、彼女は彼女で本気で比企谷君に当たりに行ったんだろう…だけれど相手にすらして貰えなかった。その事自体物凄く辛いだろうに

 

それでも彼女は笑顔で 比企谷君に見送った

 

そんな姿を見てしまって比企谷君は自分がやってしまったことを悔いた

 

人一倍優しい彼だからこそ、自分が許せなかったんだろう。だから最近はずっと少しつらそうな顔をしていたのだと私は思う

 

雪乃「考えすぎよ…確かに振り方は最低だけれど、その子が比企谷君に何か文句を言っているわけではないのでしょう?」

 

八幡「それは、そうだが…」

 

雪乃「もし、それでも自分が許せないのなら 謝りに行けばいいのよ 頭を下げてちゃんと謝罪会見すれば 少しは気がおさまるのではないかしら?」

 

結衣「流石にそれはやり過ぎじゃないかな?」

 

雪乃「あくまで、最終手段よ由比ヶ浜さん」

 

八幡「どうするかは自分で決めるけど、サンキュな…少し気が軽くなった」

 

雪乃「そう、なら良かったわ」

 

そうして今日の部活は終わりを告げ

各々自宅に帰宅した

 

 

 

 

 

 

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