比企谷君が私のお兄ちゃん?   作:ゼロ少佐

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8話

7月7日 七夕の日

 

一般的には七夕の日として、短冊に願い事を書いたりするのだが、私達にとってこの日は姉さんの誕生日を祝う日であった。

 

八幡「陽乃さん、誕生日おめでとうございます」

 

雪乃「姉さんおめでとう」

 

毎年この日は比企谷君のお宅に集まって

私と姉さん、比企谷君に小町さんの4人でお祝いをしている。

 

雪ノ下家としてのパーティは基本別の日にやるという事で昔からこうやって、パーティをしている

 

私と小町さんで料理を作り、比企谷君にはケーキや他に必要なものを買いに行って貰っている

 

陽乃「あ〜ぁ せめてもう1年比企谷君と高校生活送りたかったな〜」

 

姉さんが不意にそんな事を言っていたが、いつもと同じカラカラと笑いながらだったので、多分冗談半分……本気も半分位かしら

 

八幡「……俺ももっと陽乃さんと一緒に居たかったですよ…」ボソッ

 

比企谷君がなんて言ったが聞こえなかったけど、姉さんは一瞬驚くような顔をしたがとても嬉しそな表情をしていた

 

陽乃「あははっ!比企谷君って本当に捻くれてるよね」

 

何か面白いことがあったかのように

珍しく声を上げて笑っていた

 

八幡「別に…俺にはそういう風に聞こえただけですよ」

 

その姿を見ながら私と小町さんはなんの事かと首を傾げていた

 

あの二人の会話は聞こえていても理解できない事が度々ある。言葉遊びが得意なのか、紛らわしい言い回しが好きなだけか分からないけれど、頭を使わなければいけない。

 

小町「えっと、お2人が仲がよろしいのはいい事なんですが、こまち達も仲間に入れて欲しいなーかというか 2人だけ盛り上がってずるい!」

 

小町さんが我慢できなくなったのか

二人の間に割って入っていった

 

陽乃「ごめんごめん、私もそんなつもりじゃ無かったんだけどね」

 

ペロっと舌を出しながらテヘッと謝っていた

 

 

 

それから、4人でパーティを楽しみ

あっという間にお別れの時間になってしまった

 

八幡「やっぱ、平日だと 時間がいっぱいいっぱいだな」

 

陽乃「そうだね、でも楽しかったよ 大学行ってからというもの、中々皆に会えなくて寂しかったし」

 

雪乃「次にこの4人が集まれるとしたら夏休みね」

 

小町「夏休みか…」

 

八幡「どうしたんだ小町?」

 

小町「お兄ちゃん達ってどうやって総武高に受かったの?」

 

八幡「勉強」陽乃「実力」雪乃「努力」

 

小町「はぁ……どうしてこの3人には出来るのに小町には出来ないのでしょうか」

 

陽乃「まぁまぁ、まだ時間はあるから」

 

雪乃「そうよ、まだ諦めるには早いわ」

 

2人で小町さんを励まし

元気を出させた

 

雪乃「そろそろ帰りましょうか」

 

陽乃「そうだね〜」

 

そうして私達は帰る準備を始めた

小町さんと比企谷君は片付けをし始め

私達は私達でその他諸々の片付けなど手伝った

 

その途中に比企谷君が何か姉さんとコソコソ話をしていたが、どんな内容か聞き取ることが出来なかった

暫くすると比企谷君は片付けに戻っていった

 

陽乃「今日は本当にありがとね」

 

小町「いえいえ〜また機会があれば集まりましょう!」

 

雪乃「そうね」

 

八幡「……」

 

雪乃「比企谷君どうしたの?」

 

八幡「あ、いやなんでもない…」

 

陽乃「それじゃね〜」

 

雪乃「さよなら」

 

八幡「おう、またな」

 

小町「さよならです〜」

 

それぞれ別れの挨拶を済ませて

私達は家に帰っていった


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