ハリー・ポッターと運命を貫く槍   作:ナッシュ

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 ハーメルンには初投稿です。お見苦しい部分も多数ありますが生暖かい目で見てやってください。


 以下、注意事項。

 この作品は割とオリジナル要素多めでお送りします。とはいえ、オリ主以外が無双する展開や原作キャラ魔改造などはあまり好きではないので、主人公以外のオリキャラ(というかヒロインズ)の実力はそこまで強くありません。

『ハリー・ポッターと運命を貫く槍』というタイトルですが、そこまでハリーとの話がメインではありません。結構主人公とヒロイン達との周りのお話が多いです。プロットでは、ハリー達が頑張っている裏で起きた別の事件を解決するために奔走するお話もあります。

 文才には期待してはいけません。

 以上が受け付けないようでしたら、ブラウザバックをオススメいたします。


 また、作者は原作を読み返しながら書いておりますので、矛盾点が生じることがあるかもしれません。是非感想やご意見を頂ければ幸いです。



賢者の石
第1話 ダイアゴン横丁


 

 ロンドン郊外にある小さな森。

 

 そこは特定の誰かが所有する土地というわけではなく、公的に所有されている自然保護区だ。それほど広いというわけでもないが、長年人の手のついてない雄大な森林が広がっている。

 当然、その森に住み着いている不届き者などいるはずもない。

 

 ────というのが、その近隣の住民たちにとっての常識であった。

 

 しかし、常に霧が立ち込める森に入ってすぐのところには、これでもかという程に巨大な豪邸がふてぶてしくも堂々と鎮座していた。

 

 いっそ不気味なまでの静寂に支配された森に聳える、見あげようとすれば首が痛くなるほどに大きく、荘厳な雰囲気を纏った屋敷。成人男性の何倍ほどもあろうかという程に大きな木製の扉は、手入れが行き届いているようで埃一つ付いていない。

 その大きさと美麗さたるや、恐らく数多くの大富豪を自称する者達が恥じ入ってしまうほどである。

 

 だが不思議なことに、近くの村に住む者でもこの館のことを知る人間は誰一人としていなかった。また、たまに森に遊びに迷い込んでくる子ども達も、この建物を目にすることは一度としてなかった。

 人も動物も寄り付かぬ、まるで絵画の中のような、神聖さすら感じさせる景色である。

 

 しかし、それは突如やってきた訪問者によって打ち破られる。

 

 野生の動物すら避けるように暮らすこの不気味な館へ空からやってきた闖入者は、立派な毛並みをした梟だった。

 まるで迷う様子もなく一直線にバルコニーに舞い降りる。

 

 その梟の両脚には美しい装丁のなされた一枚の封筒が握られていた。

 

「ああ、ありがとう」

 

 まるでその梟が来るのを予期していたかのように、その少年はバルコニーの手すりに腰掛けていた。

 

 吸い込むように美しい黒髪に、驚くほど端正な顔立ちをした少年だ。腕には銀色のブレスレットをつけている。

 寝起きなのかぴょこぴょこと寝癖のついている頭をかきながら手紙を受け取り、代わりに魚の切り身を乗せた皿を梟の前に置いてやった。

 

 美味そうに赤身を突っつくシマフクロウから視線を切り、鮮やかな赤の紋章を施された封蝋を開け、中身を確認する。

 

 予想通り、それは『ホグワーツ 魔法魔術学校』からの入学案内であった。

 

 

 ───この世界には、魔法界なる、普通とは異なる世界が存在する。

 

 魔法。そして、その魔法を扱う人間である魔法使い。さらには巨人、吸血鬼、人狼などの亜人からドラゴンやユニコーンなど⋯⋯例を挙げればキリがないほど、魔法に関する生物は多種多様に存在する。

 一般人────すなわち、非魔法族(マグル)には気づかない領域で、たしかに魔法や魔術はこの世界に遍在しているのだ。

 

 そして、その魔法に関して学ぶ魔法学校もまた存在する。

 ホグワーツ魔法魔術学校は、その中でも間違いなく最高峰の環境の整った魔法学校だ。

 

 この学校に入学する資格を持つ者は、魔法の才能を持っていることと、入学式までに11歳に達していること。

 入学案内の手紙を受け取るのは、11歳の誕生日。彼にとってはつまり、今日、8月1日。魔法界でも良家の跡取りとして生まれたこの少年の誕生日である。

 

「ミッツ」

「はい、ここに」

 

 少年が何者かの名を虚空に呟くと、バチンという音とともにキィキィと甲高い声で話す小さなエルフが彼の隣に現れた。

 

 『姿現し』という、一瞬で空間を飛び越える、いわゆるワープのような魔法だ。

 妖精流のその呪文を行ったのはこの屋敷に住む『屋敷しもべ妖精』の中でも一番信のおける一人であり、幼い頃から身の回りの世話をしているミッツだ。

 

「ホグワーツから手紙が届いた。入学案内だ」

「なんと‼︎ おめでとうございます、お坊ちゃま!ついにお坊ちゃまもホグワーツに入学されるのですね! 本日のディナーはこれまでで間違いなく最上のものを用意いたしましょう!」

 

 思わず、少年は苦笑を浮かべる。

 彼がホグワーツに入学するのは生まれる前から決まっていたことだし、今日ホグワーツから手紙が来ることだって分かりきっていたことだ。勿論そんなことは朝一番で誕生日の祝いの言葉を告げに来たミッツも知っている筈だ。

 

 だが、今にも甲高い声で咽び泣きそうな(というか、既にその大きな瞳の端から雫がこぼれ落ちている)様子のミッツを見ていると、そんな野暮なことを言う気にはならなかった。

 

「それで、一年で必要な教科書とかのリストも入ってたんだ。天気も良いし、今日ダイアゴン横丁まで行こうと思う」

 

 すっ、と右手をミッツに差し出す。

 

 入学にあたって必要なものを買い揃える為には、ダイアゴン横丁という魔法族御用達の店が立ち並ぶ通りに行く必要がある。

 そこへ行くのに最も手っ取り早い手段が、先ほどミッツのやった姿現しだ。実を言うと少年も姿現しを扱うことは可能なのだが、免許を持っていない為に人目のあるところへ跳ぶのは躊躇われた。

 

 そこでミッツの出番だ。屋敷しもべ妖精の使う魔法は魔法族の使う魔法とは異なり、法律にも制限されないのだ。

 

 しかし、差し出した手はいつまでも握られない。

 

 訝しげに視線を下に向けると、彼はまるで信じられないものを見るようにこちらを見つめ返していた。

 

「⋯⋯ミッツ? 姿現しを────」

「お坊ちゃま! 坊ちゃまは聖28一族に名を連ねる格式高きフォウリー家のご当主! そのようなだらしのない格好で人前に出ては、お坊ちゃまだけでなくフォウリー家の品格が疑われてしまわれます‼︎」

 

 しまった。

 ヨレヨレのパジャマを親の仇のように睨みつけるミッツに慌てて弁明しようとしたが、時すでに遅く、ミッツは森中に響く程の大きな声で喚き始めた。

 

 屋敷しもべ妖精の中では割と物静かなタイプの彼であるが、このフォウリー家に対する誇りは寧ろ当主である少年以上のものを持っている。家の看板に泥をつけるような言動を行う者には、例えそれが主人であっても非常に口煩い説教が待っているのだ。

 

 つんざくような高い声で怒鳴り散らしてくるミッツに辟易としながら、少年──フォウリー家が跡取り、アレステット・フォウリーは天を仰いだ。

 

「お坊ちゃまがこのような有様だと知ったらお母上様がどれだけ悲しまれることか⋯⋯‼︎ ──聞いているのですか⁉︎」

 

 空には、城へと帰る梟の後ろ姿がぐんぐんと小さくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝から無駄に体力を消費してしまった。姿くらましで屋敷に戻っていったミッツを思い出しながら嘆息する。

 長年───それこそ生まれる前から───仕えてくれているミッツの性格を知っているのにあんなことを言ってしまうなんて、どうやら知らず知らずのうちに浮かれていたらしい。

 

 久々にやってきたダイアゴン横丁は、相変わらず多くの魔法族で賑わっていた。しかも、普段よりも明らかに人が多い。マトモに歩くことも難しい。入学シーズンだからだろうか。

 

(流石に、暑いな⋯⋯)

 

 真夏の気温にこの混雑は辛い。こっそりと自分の周りの気温を下げる魔法を使い、体温を調節する。これだけの魔法使いがいれば『臭い』でバレることもないだろう。

 

 

 人混みを掻き分けつつ、フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店で教科書を揃えたり、鍋屋で鍋を購入したりして着々とリストにチェックを入れていく。その合間に怪しげな店で面白そうなモノと漁っていく。

 購入したモノはポイポイと検知不可能拡大呪文をかけた小型の肩掛け鞄に入れていった。

 

 

 残るは杖と制服だけだ。

 

 制服を売っているマダムマルキンの洋装店を覗くと、黒髪の少女が採寸してもらっているところであった。

 流石にそこに入っていくほどデリカシーが無い訳ではないので、本当は最後の楽しみにとっておくつもりだった杖を先に見に行くことにした。言うまでもなく、魔法使いにとって最も重要な魔道具である。

 

 

 

 

 

 

 オリバンダーの店。

 

 魔法族が国内外からわざわざこの杖を買うためだけにこのダイアゴン横丁へ来るほど高名な杖メーカーの老舗である。

 いや、この店の看板にかかれた紀元前4世紀に創業というのが本当なら、老舗などというレベルでは済まされないだろう。もし直系の子孫で営んでいるのなら、聖28一族でも最も由緒正しき家系ということになる。

 

 杖を買うならココ、とアレステットの母もよくいっていた。できれば杖を手にした姿を見せてやりたかったが⋯⋯⋯。

 

 不意に脳裏にフラッシュバックした痩せこけた母の姿を振り払うようにかぶりを振り、店に入る。

 

 

 タイミングが悪く、中では丁度一人の男の子が店主であろう老人に杖を選んでもらっているところであった。

 店内にある椅子は毛むくじゃらの大男に占領されており、アレステットは仕方なく立ちながら終わるのを待つことにした。

 

 マグルの格好に眼鏡を掛けた男の子が杖を振るい、老人がすぐさま取り上げて別の杖を握らせる。またすぐに杖を取り上げ、ブツブツと何事かを呟きながらまた別の杖を用意する。

 

「──難しい客じゃの。え? 心配なさるな。必ずピッタリ会うのをお探ししますでな」

 

 かなり時間がかかっている上に後がつかえているというのに、オリバンダー老人は嬉しそうだ。

 

 長丁場になりそうだ。壁に背を預け、目をつぶる。

 

 

 しかし、その瞳はすぐさま開かれることとなった。

 

「オーッ」

「ブラボー!」

 

 赤と金の火花が音を立てながら舞い散り、光の玉が薄暗い店内を明るく染める。とんでもない派手さは無いが、なんだか心が温かくなるような優しい光だ。

 大男が赤ら顔で柏手を叩き、オリバンダーも嬉しそうに頷いている。

 

 眼鏡をかけた少年がオリバンダーと幾つか言葉を交わしてから店を出ようしたとき、ようやく彼らはアレステットに気づいたようだった。

 

「あっ、ごめん、待たせちゃったかな⋯⋯」

 

 ボサボサの黒髪に傷のついた丸眼鏡をかけた少年が申し訳無さそうにこちらを見つめる。

 

「いや、今来たところだから気にしなくていい」

 

 なんだかデートのお約束の会話のようで、思わず苦笑いを浮かべた。

 店を出て行く眼鏡の少年と入れ替わるようにオリバンダーの前に立つ。

 すれ違う際に彼は何か言いたげに口をモゴモゴとさせていたが、アレステットが気づくことは無かった。

 

「おお、こんにちは。今日は沢山のお客さんがいらっしゃる。お名前を聞いても?」

「───アレステット。アレステット・フォウリーです」

 

 オリバンダー老人は大きく目を見開いた。

 

「なんと! では、あのアンタレス・フォウリーさんの子どもか! まさかご子息がおったとは⋯⋯。ああ、あの子の杖も勿論覚えておりますとも。桜の杖で、柔らかくしなやかであった⋯⋯」

 

 杖に関しての徳のある講釈を垂れながら、オリバンダー老人は魔法のかかった巻尺で突き出した右腕の採寸を測る。

 ⋯⋯意味があるかは知らないが。腕の長さで杖の大きさを変えるような二流では無いだろうに。

 

 では、とオリバンダー老人が辺りに山のように積まれた細長い木箱から無造作に一つ杖を取り出してアレステットに手渡した。

 

「桜の木に一角獣の毛、26センチ」

 

 杖を振ると、紫のスパークが舞い散った。杖からはビキビキと嫌な音が聞こえる。

 

「これはダメじゃな。では、次、リンゴの木にドラゴンの心臓の琴線、32センチ」

 

 ごう、と明るい赤色の光が店内を照らすが、どうも手応えが無い。

 

「悪くは無いが、もっと良い杖があるじゃろう」

 

 オリバンダーが店中を駆け回り、王道から変わり種まで様々な杖を取り出す。

 

「リンボクにドラゴンの心臓の琴線、31センチ」

 

 握ったか握らないかの内に別の杖が差し出される。素晴らしい早業である。

 

「ううむ、なんともまあ難しいお客さんだ。一日に二人もこうも難儀な客が来ようとは⋯⋯。いや、勿論素晴らしいことじゃ」

 

 気づけば、合わなかった杖が山を形成していた。中には先ほどの眼鏡の少年のような現象を起こした杖もあったが、オリバンダー老人は満足しなかったようだ。

 

「ならば⋯⋯。これは先代の作ったものじゃが⋯⋯。イチイの木にセストラルの毛、24センチ」

 

 握った瞬間、凄まじい暴風が吹き溢れた。魔力が赤色の光を伴って具現化し、アレステットの周りを渦巻く。

 間違いなくこれまでで一番の手応えだ。

 

「なんと、素晴らしい⋯⋯。しかし、この杖が選ばれてしまうとは────」

 

 恐ろしい、と呟きながら何かを言い募ろうとしたオリバンダー老人。だが、それを遮るようにガタガタと店の奥で何かが暴れるような音が木霊した。

 

 発信源は他の杖が入っている箱よりもよりも一段とボロボロの木箱が積まれているスペースだ。その木箱の山を崩すように、中腹に置かれた木箱がまるでバイブレーションのように振動していた。

 

「⋯⋯⋯?」

「いや、そんな⋯⋯まさか、あの杖が」

 

 オリバンダーが目を見開き、その木箱を凝視する。覚束ない足取りで箱の前まで行き、ゆっくりとその古びた木箱を開ける。

 抑圧から解放された杖は、蓋が取り除かれた瞬間に光の尾を引きながら流星のようにアレステットの前まで飛んできた。

 

 すらりとした細長く、漆黒の杖だ。杖全体にとぐろを巻くように蛇が彫刻された不気味な造形の杖だ。

 

 まるで使ってくれと言わんばかりに宙に浮く杖を微妙な表情で見やる。こんな、いかにも怪しい杖を握るのは少し躊躇われた。心なしか右手に握られたイチイの杖が不満そうにカタカタと揺れているよう気もする。

 

 店主に助けを求めるように視線をやるが、彼はこちらの様子を見守るようにじっと見つめている。

 

 仕方ない。イチイの杖を傍におき、小さく深呼吸して杖を観察する。

 持っているだけでスリザリンに組み分けされそうな如何にもな感じの杖だ。しかし、よくよく見ていると何か心惹かれるものがあるのも確かだった。

 

 恐る恐る右手を伸ばすと、焦れたように杖の方からアレステットの掌に収まった。

 

 

 ──その瞬間、魔力が爆ぜた。

 

 いっそ禍々しいまでに赤黒い光を帯びた魔力が衝撃波のように荒々しくあたりを吹き飛ばす。

 まるで操られたように軽く杖を振れば、一筋の光も通さないような常闇の影が店内を覆い尽くした。

 

 先ほどの杖を握った時よりも明らかに手に馴染む。素晴らしい高揚感がアレステットの胸に湧き上がった。

 

 

 しばらくして興奮が冷めて冷静になると、やっとあたりの惨劇に気づいて頬を引き攣らせた。

 あまりに強力な魔力の波動に床には少々ヒビが入り、そこいらの棚は崩れ落ちてめちゃくちゃになっている。

 

 慌てて杖を振るうと、逆再生のように棚が元通りに整頓され、傷ついた床も先程以上にピカピカになった。

 

 一連の様子を見守っていた静かにオリバンダーが杖について語り始めた。

 

「⋯⋯⋯ニワトコの木にバジリスクの角、36センチ。闇の魔術───特に、死の呪文に最適。7代前の当主が秘して作った逸品じゃ。まさかこの杖が選ばれる日が来ようとは⋯⋯⋯⋯」

 

 なんともまあ、曰くのある杖だ。素材もさることながら、よりによって『死の呪文』に適しているだなんてロクでもないにも程がある。

 しかし不思議なことに、そう言われてもアレステットはこの杖以外のものを選ぶ気にはなれなかった。

 

「何はともあれ、杖は貴方を選ばれた。どのような道を辿るにせよ、フォウリーさん、貴方は間違いなく偉大な魔法使いになるでしょう」

「⋯⋯⋯」

 

 アレステットは僅かに眉を顰めた。まるで、暗に「貴方は闇の魔法使いになるだろう」とでも言いたげな物言いだ。だが、全てを見透かすようなオリバンダーの視線の前では感情だけで反論する気は起きなかった。

 目を逸らし、代金を尋ねた。

 

「7ガリオンでございます」

「いいんですか?」

 

 魔法省の補助金などのお陰によって、杖メーカーで売っている杖は基本的に7ガリオンで一律となっている。しかし、この杖の芯材であるバジリスクの角は間違いなく数百ガリオンを下らない筈だ。フォウリー家はかなりの資産家であるので、そのくらいは出すことはできるのだが。

 

「よいのです。使い手が現れるとは思っておらんかったのですからな」

 

 店主は頑なに7ガリオンしか受け取らなかった。なんとも職人気質な人だ。アレステット的には少々苦手な性格をしているが、そういう芯があるのは好ましいと思えた。

 

 オリバンダーの礼を背に受けながら店を出る。

 

 

 洋装店に向けて足を踏み出した時、背中に強烈な視線を感じた。

 

 

 

「────ッ!」

 

 ねっとりと全身に絡みつくような気色の悪い感覚。憎しみや恨みと言った黒い感情では無く、しかし好意的なものには程遠いソレ。

 

 勢いよく身体を反転させ、新品の杖に手をかける。

 

 溢れかえる人混みの中に、こちらを見ている者はいない。

 

 

 だが、視界の端にチラつく紫色の布が、いつまでも脳裏から離れなかった。




屋敷
→デカイ。とにかくでかいし豪華。なお、作者はイギリスの地理に疎いので場所は割とふわっとしている。

屋敷しもべ妖精
→ミッツ以外にも何人もいる。登場するかは未定。大体コック。

フォウリー家
→聖28一族の一つ。原作で言及が少ないのを口実にオリジナル要素を突っ込まれた。

アレステット・フォウリー
→とある理由により、純粋な魔法の力量に限って言えば成人の魔法使いに比肩するレベルの腕前を誇る。

銀のブレスレット
→今後言及予定。

オリバンダー
→めっちゃ歴史が長い。スリザリンとかグリフィンドールの比じゃない。

眼鏡をかけた少年
→突然現れたイケメンにビビりつつ声をかけようとしたが撃沈。実は魔法界の英雄。

アンタレス・フォウリー
→母。故人。名前からして多分ブラック家の親戚。今後も言及される予定。

イチイの木にセストラルの毛、24センチ
→元々はこの杖にするつもりだったが、2次創作では定番すぎたので変更。

ニワトコの木にバジリスクの角、36センチ
→現在の店主の7代前のオリバンダーが死の秘宝に中二心をくすぐられ、借金をしてまで制作。当人的には間違いなく黒歴史。

7ガリオン
→魔法省の助成金によって新入生は安価に買えるという設定。買い替えの時は本来の値段になる。

不気味な視線
→貴様、見ているな!


 感想やご意見、誤字脱字に関することなどバンバン下されば幸いです。因みにストックは僅かではありますが存在します。
 なお、衝動的に投下したので燃え尽きてしまう可能性も微レ存です。更新が滞ってもしも続きが見たいと思う方がいたら、「あくしろよ」とでも言っていただければ頑張るかと思います。

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