天下人の内政官   作:ゆっくり霊沙

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R-18ではありません


細川の財政官兼京治安維持の武官兼精奴隷

 はい、皆様こんにちは四郎坊でございます。

 

 今は9歳となり何百回目かわからない命の危機がつい最近終わりました。

 

 三好家の同族争いです。

 

 長男の長慶様と同族の三好政長が土地をめぐって争ってましたが、大魔王晴元様は三好政長の方を支援したため、兄達と敵対したのです。

 

 人質なのでいつ殺されるかビクビクしていると将軍様と六角様の和解の仲介で無事和解。

 

 死なずにすみました。

 

 んで、和解といっても大魔王が火種を残さないなんてことはなく、凄まじくギスギスしており、長慶様は外部圧力で京には短時間しか居られませんでした。

 

 それでも長慶様は何とか時間をお作りになり、弟の私と久しぶり(7年ぶりくらいのためほぼ初対面ですが)に会談しました。

 

 

 

 

 

「お久しぶりでございます兄上」

 

「四郎坊元気そうで何よりだ。晴元の情報ご苦労。堺衆経由だが手紙を受け取っている」

 

 おぉ、覇気がすごい。まだ20いってないのにこんなにか。

 

 天下人はさすがだなぁ……

 

 えー、皆様には言ってなかったのですが兄上達には晴元様の情報をなるべく複数のルートで送っております。

 

 こんなことをしていたら大魔王様に見つかってそうなものですが自分出世しまして堺衆との物資の売買役兼精奴隷を承っております。

 

 普通元服前にやらせる仕事ではないのですが、前任を大魔王様が感情斬り(誤字にあらず)をしたため私がやるはめになりました。

 

 まぁ堺衆とはマブダチ(会話可能な武士ってめっちゃ数が少ないし、なんか値切り交渉をしてたら気に入られた)ですのでね。

 

 そんな堺衆を取引するついでに手紙を渡しているのでまずバレない。

 

 まぁバレても大丈夫なように手をうってますが……。

 

「兄上、他の兄上達はお元気ですか」

 

 知ってはいるが一応聞いておく

 

「ああ、千満丸も千々世も元気だ。弟達も元気にすごしておる」

 

「それは良かったです」

 

 他愛ない世間話を少し、長慶様の時間も限られているため本題に入る

 

「兄上、いつ父上の(いや、晴元の事はやめよう。長慶様なら勘づくはずだし)……この前の兄上の戦った三好政長の再戦はいつになるでしょうか」

 

「……家内の整理は当分先だ。まず地盤を固める

 

「承知しました」

 

 地盤固め……これは長慶様だけでなく私に対しての命令と受け取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 会談はこれで終了し、この数日後長慶様は大魔王晴元様の命令では摂津に移動となり、摂津越水城を本拠地としてゆっくりと晴元様の勢力を浸食していくこととなり、私は数年後起こる中国地方の覇権争いを利用し、莫大な利益を獲得しようと準備を始める。

 

「さて、殆ど効果のない幕府の徳政令も大魔王様が止めると仰ってましたし、なにか金稼ぎに手をつけますかな……記憶が確かなら畿内大洪水……水害どっちかが起こるから建材と食糧を備蓄しておくか……堺衆に協力を依頼するしかないよな。占いだ、御天道様がお怒りだと言っておけばボンクラ商人は食い付くし、大商人達には細川家の取引優遇をちらつかせますかね」

 

 

 

 

 

 

 


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