後半残り9分。82対67。
赤木「うおお!!」
パサッ
三井「おっしゃあ!!ナイス赤木!!」
魚住「くそっ…」
観客『これで13点差だ!!』『一次は28点差だったんだぞ!!』『どうした陵南!!』
ピィィィーーー 審判「チャージドタイムアウト陵南!!」
遂に田岡監督から笑みが消えた。
田岡監督「何をやっとるかお前ら!!20点差空けろと言った筈だ!!八神達が抜けてからなんだ?この体たらくは!!やる気あるのか!?1年の力を借りんと何も出来んのか!?恥を知れ!!特に池上!越野!植草!お前達が出てから15点も縮まったんだぞ!!このままだと逆転されるぞ!!」
池上、越野、植草『は、はい!!』
田岡監督「魚住!!お前もだ。今お前いくつファールやってるか分かってるか?3つだ。後2つで退場だぞ!!分かっているか!!」
魚住「はい!!分かっています。」
田岡監督「このままではウチはベンチが弱いと言われてしまうぞ。お前たちの力で20点差にしてみろ、いいな!!」
魚住、池上、越野、植草『はい!!』
魚住「おっし、もっとチェック厳しくいくぞ。池上、越野、植草はスタミナは有り余ってるな、ビシビシ当たれ。多少のファールは仕方ない。あと…ん?」
越野「あ!?」
池上「ああ!?」
魚住が田岡監督の後ろに何かいると気付き見てみると桜木が聞き耳をたてて聞いていた。
越野「スパイだ!!敵のスパイだ!!」
田岡監督「貴様!!」
魚住「またお前か…」
桜木「………!!バレたか。はっはっは」
観念した桜木は立ち上がり堂々と出てきた。
越野「おい!!ふざけるなよお前!!どういうつもりだ!!」
これまでの桜木の言動や行動に遂に越野がキレ桜木の胸ぐらを掴んだ。その背後にいる何人かもかなりご立腹のようだ。
桜木「ぬ?」
田岡監督「越野!!」
越野「いくら練習試合でもこっちにとっちゃ今年最初の大事な試合なんだ。さっきからウロチョロしやがって…やる気がないなら帰りやがれ!!」
桜木「やる気がねぇだと?」ピク
ザワザワザワ………
桜木「小僧…この…やる気が有り余ってるなうずうずしてるが秘密兵器だから我慢している俺に…やる気がねぇだと?」
彦一「ああ…あかん…!!桜木さん、越野さんやめなはれ!!」
険悪なムードになってきたため彦一が間に入って止めようとしたが…
桜木「どけサル!!」
彦一は桜木に投げられた。
桜木「上等だ、やる気がねぇかどうかみせてやらあ…」
越野「なんだと。」
田岡監督「おいっやめろこら!!」
桜木「うるせージジイ。」
田岡監督「なに…?」
桜木「補欠を3人も出しやがって、湘北はゴリやルカワやミッチーだけじゃねぇんだ。舐めてんじゃねぇぞクソジジイ。」
魚住「てめぇ…なんて口の聞き方だ!!」
越野「先生に向かって少しは礼儀をわきまえろ!!」
池上「それでもスポーツマンか!!変な頭しやがって!!」
タイムアウト中に桜木が陵南ベンチに現れて色々揉めている。八神は少し離れたところで見ている。
八神「…あーイライラする。タイムアウト中に敵のベンチに来て邪魔するなんてルールもまともに守れねぇのか。さっきは堂々と勝手にコートに入ってくるしよ。」
八神は前半で既に桜木のプレイに対して失望していたのに今度はルールも守れないと来てる。八神の桜木に対する評価は最悪だ。そんな八神の心情を知らず桜木が近づいてきた。
桜木「何か言ったかヤガミ…てめぇも俺が倒してやるから覚悟しておけ!」
八神「あー、何か雑音がきこえるなぁ!」
桜木「あ!?」
八神「……………」
桜木「……………」
ズン ズン ズン ズン ズン ズン ズン ズン ズン ズンズン ズン
八神「?(なんだ?この巨大な何かが近づいてくるような音は?)」
ズン ズン ズン ズン ズン ズン
桜木の背後に巨大な何かが現れた。その正体は…
赤木「バカたれが!!」ゴツン
鬼の形相をした赤木であった。
八神「………………」タラ~
赤木が桜木の頭に拳骨をやったと同時に
木暮「さあ今だ!!皆でとりおさえろ!!」
湘北部員『はい!!』
湘北は全員で桜木を取り押さえた。
桜木「コラァてめぇら!!なにをする!!」
赤木「大変失礼しました。どうかお許しを。
赤木は田岡監督に頭をさげて謝罪した。
田岡監督「うむ…まあいいが…赤木君、あの男は辞めさせたほうが部のためだと思うぞ!!」
赤木「はあ…」タラ~
田岡監督「さあ!!試合再開だ審判!!」
仙道「辞めさせるわけねーさ…」
試合再開後は差は縮まらなかった。点はとってはとられの繰り返しで後半残り5分となった。
そこでアクシデントが起きた。
ピィィィーーー 審判「オフェンスチャージング白④番!!」
魚住「!!」
湘北ベンチ『よーしやった!!』『これで4つ目のファールだ!!』
湘北メンバー『あ…!?』
赤木の右目の上辺りが切れて出血していた。
湘北メンバー『赤木さん…!!』『魚住の肘があたったんだ!!』
魚住「………………」
審判「レフェリータイム!!」
彩子「赤木先輩!!」
赤木「大騒ぎするな。大したことねえ。」
田岡監督「大丈夫か赤木君!!おい誰か医務室に案内しろ!!」
赤木「あ、大丈夫です。田岡先生」
魚住「お…おい赤木…」
赤木「気にするな、すぐ戻るさ。」
魚住「……………」
湘北メンバー「しかし大変なことになったな…」「大黒柱の赤木さんが抜けちまったら…せっかくここまで追い付いてきたのに…」「いったい誰が代わりのセンターを務めるんだ…?」
赤木が医務室に向かう途中
赤木「ちょっと待ってくれ」
赤木が桜木の方を向き
赤木「桜木…」
桜木「!!」
赤木「代わりはお前だ」
桜木「………!!お…おうよ!!」
審判「それじや残り時間5分から…試合再開します!!」
赤木がいなくなったことで陵南はさらに点差を開くためにインサイド主体に攻めていった。赤木がいない今湘北のゴール下は絶望的だ。だが仙道以外のコートにいる連中が桜木を嘗めてるのか、魚住にパスを出しても桜木にあっさりカットされ、ボールをもらっても魚住は強引なシュートばかりで桜木にブロックされてしまう。
桜木は確かにバスケは素人だが身体能力は並外れている。それ故簡単なパスやシュートは防げてしまう。
陵南メンバーはそれに気づいていない。気づいているのは八神、仙道、そして前半マッチアップしていた石井くらいだろう。
そしてディフェンスでも桜木の予測できない動きに惑わされ木暮が連続でゴールを決められ…
観客『うわああ!!また木暮だ!!』『これで88対81!!』『これで7点差!!』『一次は28点差だったんだぞ!!』『残り時間は4分、まだわかんねぇぞ!!』『完全に湘北ペースだ!!』
桜木「はっはっは、俺の力だ!!全て!!」
???『おお、完全にのぼせあがってんぞ!!』『もはや有頂天だ!!』
田岡監督「(くっ、まさかこんな展開になろうとは…今出ているメンバーだけでも十分だと思っていたが、まさか湘北がここまでやるとは…「秘密兵器なんや!!さすがや!!要チェックや!!ワイのいってた通りや!!」…こいつはうるせーし…やはり八神達を出すか?)」
魚住「慌てる必要はない。まだ逆転されたわけじゃない!!じっくり攻めていけばいいんだ!!」
陵南メンバー「おう!!」
桜木「はっはっはバカめ!!この天才桜木が出てきたからにはもう逆転されたも同然!!さあこいや!!」
観客『頑張れ陵南!!』『仙道さん頑張って!!』『魚住~!!』
彩子「陵南のエース仙道がここまで20点。残り4分でこの得点なら仙道としては少ない方だわ。流川はよく抑えてる。信じられないくらいよ。」
湘北ベンチ「去年は仙道一人に36点とられてるからな。」「さ…36点!!」「流川…俺達と同じ一年なのに…俺だったらもう80点くらいとられてるぜ!!」「あたりめーだ。」「頑張れ~流川君!!」
流川「!!」
仙道がドリブルで抜きシュートを決めた後流川が倒れた。どうやら足をつったようだ。
審判「交代しますか?」
木暮「いや、ちょっと待って…」
桜木「どけいメガネ君!!足がつっただと!?情けねー!!そんなのはこうすりゃいいんだ!!とう!!」
桜木が流川の足に蹴りを入れる。
宮城「止めろ花道!!」
木暮「お前は出たばかりだから元気だろうが流川はずっと仙道をマークしてきて相当疲れてるんだ!!
桜木「うるせー!!湘北の看板を背負う男として許せん!!」
三井「いつお前が湘北の看板背負ったんだ…」
桜木「おいオヤジ交代だ!!流川はバテバテ…」
桜木が後ろから蹴られた。
桜木「ぬ…?」
流川「誰がバテてるって?」
桜木「オメーだオメー!!」
流川「うるせーちょっとつまずいただけだ。交代はなし試合再開、」
田岡監督「なに?」
桜木「けつ!!俺の足をひっぱりやがったらすぐ交代さすぞ!!」
流川「オメーこそ恥をかく前に早く代われよ。どあほう」
桜木「ほざけ、この天才に向かって!!」
流川「いってろ。」
八神「仙道さん、魚住さん!!慌てる必要はありません。相手には赤木さんがいないんですよ!!つまりリバウンドをとれる選手がいないんです。シュートをどんどん積極的にうっていきましょう!!」
魚住「!!そうか、よしお前らどんどんシュートをうっていけ!!外れても俺がリバウンドをとってやる!!」
陵南メンバー「おお!!」