陵南を全国一のチームに   作:無理やー

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県大会開幕

県予選が始まって4日が過ぎ湘北の初戦が今日始まることになっている。八神たちは偵察のため試合会場に来ている。

 

観客『おお~!陵南だ!陵南が来てるぞ!』『仙道はどこだ!』『あれだ!あのツンツン頭!』『陵南も湘北を見に来たのか!』『練習試合では大差つけたって話だろ!』

 

彦一「初戦からいきなり三浦台とはキツいですね~湘北…」

 

観客も陵南もお目当ては湘北である。三浦台も去年湘北と同じベスト8。過去の実績でいえば三浦台の方が遥かにうえだ。にもかかわらず三浦台が勝つと思っている人は大勢いる観客の中でも極一部。ここ近年の湘北はシード校である翔陽、陵南以外には大差で勝利している。2年前はベスト8まで全試合20点差以上差をつけたゲームをし、シード校である翔陽に81対60で負けている。去年はベスト8まで全試合30点差以上差をつけたゲームをし、シード校である陵南に75対66と僅差まで来ている。

 

三浦台は同じベスト8でも王者海南に100点差ゲームをされている。

 

湘北の主力メンバーの3人は今年も健在。特に、3年である赤木と三井は全国トップクラス。さらに今年は、富ヶ丘中の流川が入ったため去年より更にスケールアップしているとすでに噂されている。

 

どっちが注目されるかなど、最早比べるまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「へっ、湘北なんざ陵南相手に大敗したらしいじゃねーか。俺たちの目標は王者海南大付属。去年の借りを返すぜ牧!湘北なんざ眼中にねえ!行くぞ!!」

 

???『『『『オオオオ~~~~!!!』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は始まり湘北ボール。宮城からの素早いパスを流川が受け取りすかさずダンクを決める。

 

観客『オオ~!!いきなり決めたぞ⑪番!!』『あれでまだ1年だってよ!!』『1年?嘘だろ!!』

 

池上「さすが流川だな。いきなり決めやがった。」

 

越野「あれでホントに1年かよ。」

 

竹中「でも今のは寧ろ宮城さんですよ。ボールを受け取った瞬間走っている流川にディフェンスの隙間を通したパス。状況判断の早さも並みじゃないです。」

 

魚住「うむ、確かにそうだ。湘北は赤木、三井が注目されるが、ガードの宮城の存在を忘れてはいかん。ヤツが相手ディフェンスを乱すことで上手いパスを出している。」

 

彦一「更に今年は流川君がいてはりますからこれはメチャメチャ要チェックや!!」

 

その後も湘北は赤木、流川、三井の3人がとことん点を決めていき前半終了時には62対16と圧倒的な力を見せつけていた。そして後半が始まり木暮に替わり桜木が出てきた。

 

彦一「お!湘北は遂に秘密兵器桜木さんが出て来ましたよ。これは後半益々面白くなりそうや!!」

 

八神「…面白く…ね………確かに……」

 

彦一は桜木が出てきたことでどんなすごいプレーをみせてくれるのか楽しみのようだ。逆に八神は桜木が出てきたことにより流れが三浦台に傾くのではと、点をとれるとも思えない。

 

そして、その直後…

 

ピィィィィーーーー 審判「ファール、白⑩番!!」

 

宮城が流川にパスを出したが桜木がそのパスを横取り、流川に何か言いながらドリブルをしていたせいで前にいた相手選手に激突し、交代した最初のワンプレイ目でいきなりファールをした。

 

八神「プッ!プププ…いきなりファールしやがった。……やっぱりアイツはおもしれえ!」

 

八神はいきなりファールをした桜木を見て、笑いを堪えていた。

 

その後も1分もしないうちに今度は相手にボールを奪われ相手選手がダンクにいこうとしたとき、後ろから桜木がブロックにいきボールを奪った。その時、桜木の膝が相手の背中にあたり2度目のファールをした。

 

八神「あと3つ。時間の問題だな。…プププ」

 

八神の予想通り…いや、予想以上のことが起きた。その後さらに1分もしないうちに、今度は桜木がボールを受け取りダンクをしにいったのだが、相手選手がブロックに飛びその上から決めようとした。だが、相手の頭にダンクをしてしまった。そのせいで1発退場。まさか、5ファールまでいかずに退場するとは思わなかった。

 

八神「ハッハッハッハッハッ!!!やっぱりおもしれえ!!間抜けすぎる!!」

 

八神は桜木のあまりにも情けない退場シーンを見て今まで我慢していたが遂に我慢できず爆笑する。回りのみんなも笑ってる人もいれば、呆然と何も言えず呆れ帰っている者もいる。

 

結局この試合は湘北が129対38という圧倒的な力を見せた。

 

なお、この試合で桜木のことは一挙に知れ渡った。

 

その後も湘北の勢いは止まらなかった。続く三回戦も113対32。4回戦は125対59という全試合100点ゲームをしベスト8まで勝ち進んできた。

 

なお、桜木は3、4回戦でも5ファール退場。それも途中交代でありながら前半の内に。魚住さんと越野さんは完全に呆れている。八神も爆笑していた。コート脇で海南も観に来ていたが、八神同様爆笑していた人がいた。いくらなんでも後ろからボールめがけて相手選手ごと激突したり、ロングパスをジャンピングキャッチするのはいいがそのまま相手にぶつかりにいったり、リバウンドを取りにいったとき相手の顔面に肘をおみまいしたり、ラグビーの方が合ってるんじゃないかと思えるプレーをすれば笑いたくもなる。

 

因みに湘北は続く5回戦、ベスト8でシード校である武里と対戦する。

 

同じ日に八神たちも試合があるが、八神たち1年は決勝リーグまで出す気はないと田岡監督に言われてしまった。

 

準々決勝を明日に迫ったある日、八神は今何をしているかというと………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智花「和真君!ここだよ!」

 

智花とデートしていた。

 

八神「悪い。待たせたな。」

 

智花「ううん!私も今来たところ。じゃあ、行こう!」

 

智花が八神の腕に抱きついてきて一緒に歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神と智花は今、バッシュを買いに来ていた。智花のバッシュが大分古くなり買い換えないといけなかったからだ。八神も自分のバッシュをそろそろ買いたいと思っていたところなので自分のも買いに来た。

 

目的の店につき店内を二人で探していた。まずは智花のバッシュを買ってから決めようとした思っていたら、智花は買うやつが決まっていたらしくあっさり見つかった。なので次は八神のバッシュを探していたのだがなかなか見つからない。そこにこの店の店長が声をかけてきた。

 

店長「いらっしゃい。何か気に入ったのあったら言ってね。ん~デカイね君。バスケ部?」

 

八神「え、え~…まぁ………」

 

店長「何処の学校?」

 

八神「陵南ですけど…。」

 

店長「おお~、あの天才仙道君がいる陵南かい。どうだい?今年は海南に勝てそうかい?」

 

八神「どうでしょう?やってみないことには分からないですね。自信はありますけど。」

 

八神は口許を緩ませながら答えると

 

店長「本当かい!楽しみにしているよ。」

 

店長がそう言い

 

智花「八神君!あったよ!」

 

智花が青と白の柄のバッシュを持ってきてくれた。

 

八神「おっ!あったか?ちゃんと28㎝だよな?」

 

智花「うん。大丈夫。」

 

智花はちゃんと八神の好きなシューズを知っている。足のサイズも。さすが俺の嫁。そんなことを考えてきたら。店長が八神をつついてきて

 

店長「このこの!あんなに可愛い彼女を連れてきて憎いねこの!」

 

店長が智花のことをそんなふうに言ってきた。無理もない。智花は端から見れば何処かのお嬢様といわれても不思議じゃない。容姿端麗、成績優秀、礼儀作法、どれをとってもお嬢様だ。

 

八神「まぁな!」

 

そう答え智花の元へ行った。

 

八神「………うん、これがいいな。サンキュ!智花。」

 

智花「ううん。大丈夫だよ。」

 

その後八神と智花はバッシュを買い、店を出た。いろいろ雑談しながら帰っていってる途中の公園にバスケットのリングがあった。日本ではアメリカと違いバスケットのリングは町中では滅多にない。

 

八神「智花、この公園バスケットのリングがあるぜ。」

 

智花「本当だ。ねぇ、せっかくだからここでフリースローでもしない?」

 

八神「いいぜ!じゃあ、俺が勝ったら智花の方からキスしてもらおうかな?」

 

智花「ふえっ!!う、うん。いいよ。じゃあ私が勝ったら和真君からしてくれる?」

 

八神「ああ、いいぜ!」

 

どっちが勝ったとしてもキス自体はするらしい。だが、智花からしてもらったことが一度もないのだ。だから八神からしてみれば智花からしてもらえないことに若干不満があった。

 

二人は早速フリースロー勝負をした。最初は10本勝負の予定だったが二人とも1本も外さなかった為、どちらかが外すまで続けていた。そこで32本目を八神が決め智花が32本目を打ったとき横から誰かがシュートを打ってきた人がいて外してしまった。シュートを打ってきた方を見ると4人組の男達が近づいてきた。

 

八神「おい!いきなり何しやがる!」

 

八神は先頭を歩いている背がデカイ男に言った。

 

???「お前、俺と勝負しろ。」

 

先頭の男が言ってきた。

 

八神「シカトしてんじゃねーよ!しかも突然勝負しろ?いきなりなんだ?」

 

???「俺の方が1個上だから敬語を使えよ。」

 

八神「生憎俺は、いきなり邪魔した挙げ句命令してくるやつに敬語を使うつもりはねぇ!」

 

正確には智花との勝負に邪魔されたせいで気が立ってるだけだが…

 

八神「智花、帰るぞ。」

 

智花「えっ!う、うん。」

 

そう言い二人はその場を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ねぇ、フクちゃん?一体アイツはなんなの?邪魔までしてあんな態度とってたら誰だって怒るよ。見た感じカップルっぽかったし…」

 

???「そうだよ。本当、プライド高いんだから、フクちゃんは。」

 

4人組の一人が背の高い男(フクちゃん)に聞いてきた。

 

フクちゃん「アイツは、仙道が一目おいている男だ。」

 

???「「「えっ!?」」仙道って!あの天才仙道君!?」

 

そして、フクちゃんはドリブルをし、その場でボースハンドのバックダンクを決めた。

 

???「「「おお!!フクちゃん!!」」」

 

フクちゃん「(八神和真。1度その実力を見ておきたかったんだけどな…。一緒にプレイする前に…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八神「(ああ!!ムカつく!!折角あとちょっとで智花からご褒美貰えたのに!!)」

 

公園から去ってから、八神は非常に機嫌が悪い。智花とのデートという名のフリースロー勝負を邪魔され、勝負をノーカウントとされてしまった。そのせいで八神は鬱憤が溜まっていた。

 

智花「ねぇ、和真君。」

 

八神「ん?」

 

八神が智花の方に顔を向けた瞬間

 

八神「!?」

 

智花から唇を奪われた。

 

智花「今度は私が勝つから!」

 

そう言われ、智花は歩いていった。八神は一瞬何で?とも思ったが深く考えず智花の後に続いた。

 

もうすでに、八神には公園であった出来事を忘れ、先程までの怒りも一瞬で消えてしまっていた。

 

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