陵南ベンチ
田岡監督「1試合20点以上とる三井を前半たった7点に抑えたのは大きい。」
彦一「さすが八神君や!このままたのんまっせ!」
田岡監督「だが、それに比べて魚住、仙道!!お前たちは一体何点くれてやるつもりだ?流川に17点、赤木に12点もとられとるんだぞ!特に魚住!点はとれない、点はとられる、今年もアイツに負けるのか!?」
魚住「いえ!!絶対勝ちます!!」
田岡監督「一年坊主にこれ以上好き勝手やられたら承知せんぞ!!」
その頃八神と仙道は…
八神「仙道さん、はいポカリ。」
仙道「おう、サンキュー。」
八神「(ゴクゴク)ぷはー、さて…お!?きたきた。」
俺と仙道さんがポカリを飲んでいるとタイミングよく智花がきた。
智花「あっ、和真君。はいこれ!?」
智花が俺に渡してくれたのはレモンのハチミツ漬けだった。
八神「おおこれこれ。サンキュー智花。」
智花「うん///////」
八神「ん~~これこれ。やっぱりこれがないと。…仙道さんもどうっすか?」
仙道「お、サンキュー。ん~旨い。」
智花「それで、どう?湘北は?」
八神「そうだな、思ってたよりできるかな?特に⑪番流川は期待以上、俺がマークしたいぐらいだよ。マーク代わりません?仙道さん。」
仙道「ん、俺も結構楽しんでるんだ。その要望には答えられないな。」
八神「でも17点もとられるのはどうやら監督には不服みたいですよ。」
田岡監督『魚住、仙道!!お前たちは一体何点くれてやるつもりだ?………』ガミガミガミガミ
八神「ほらね?」
仙道「………」タラ~
智花「そういえば和真君、試合前に話してた桜木って人はどうだったの?」
智花から桜木という名前を聞いて俺は極端にテンションが下がった。
八神「ああ、あれね。もうどうでもいい。」
智花「えっ?えっ?、どういうこと?」
八神「今言った通りさ、期待外れもいいとこ。下手すぎる。間違いなく彼は素人だよ。智花が勝負したら間違いなく智花が勝つよ。大差をつけてね。っていうか小学生のときの智花より下手だよ。
というより湘北のキャプテン赤木さんに勝ったって言ってたけど間違いなく嘘だね。あの程度で勝てるなら、魚住さんだって苦労しないよ。
仮に本当だったとしても何本か勝負して一本決めたからそれが偶々一本入れて勝ったっとか言ってる類いだね。まぁ、本人はどうもプライドが高すぎるみたいだから認めないだろうけどな。」
智花「…………」
八神はかなりご立腹のようだ。無理もない。彦一から聞かされて今日まで桜木と対戦するのを楽しみにしていたのにその結果がこれだ。腹もたつだろう。
八神「まぁ、センスはあるみたいだから1年、2年後は面白いかもね。…って仙道さん食べ過ぎっすよ、俺の分も食べないでくださいよ!」
仙道「ん?そうか、悪い悪い。」
そんな雑談をしているとき…
田岡監督「……聞いとんのかお前たち!!」
シリアスな空気で監督が全員に発破をかけているのに、八神と仙道だけはかなりリラックスして駄弁っていた。しかも八神の場合は彼女とイチャイチャしているおまけ付き。
仙道「いや、でもあの二人を止めるのはかなり難しいですよ。あの二人の存在だけでベスト8は確実にあります。」
八神「それに、エースの三井さんに、ガードの宮城さんでしたっけ?あの二人も加われば今年は全国は狙えるんじゃないっすかね?」
八神、仙道「「だから、全然恥じゃない。…ん〰️すっぺぇ」」
レモンを食べながら二人はそんな返答をしたが
田岡監督「バカモンンンン!!エース二人がそんなことでどうするか!!」
耳元で叫ばれたので二人は耳を塞いだ。
田岡監督「いいか、後半開始早々に勝負をかける。例の作戦でいくぞ!!」
八神と仙道以外の陵南メンバー『はい!!!』
湘北ベンチ
宮城「…つえーよ。アイツら。」
赤木「ああ、特にあの⑨番八神。」
木暮「…ああ、ノーモーションからのパス、トリッキーなドリブル、さらにスリーポイントまである。」
彩子「それだけじゃありません。何より視野の広さやフリーの仲間を見つけるタイミングが半端じゃありません。とてもつい最近まで中学生とは思えません。」
桜木「だから言っただろう。やはり俺が出るしかねぇ!!オヤジ選手交代だ!!この俺を出せ!!」タプタプタプタプ
赤木、三井「「やめんか!!」」
三井「フーッ、だが赤木アイツだけじゃねぇ他の二人、⑩番と⑪番もどうにかしねぇと。」
赤木「ああ分かってる。だが3人に気をとられれば魚住、仙道が動く。このままいくしかない。」
湘北メンバー『…………………』
湘北メンバーは沈黙した。無理もない。今年の陵南の主力は魚住、仙道この二人を抑えればなんとかなると思っていた。そして去年は魚住を赤木が完全に抑えていた。実質、要注意なのは仙道だけだと思っていた。
対して湘北は赤木、流川、三井この三人がとことん点をとってくれる。如何に魚住、仙道でも三人を抑えるのは不可能だ。
『今年は陵南に勝てる』
そう思っていた。
だが実際ここまで陵南に13点のリードを赦してしまっている。しかもここまで陵南を引っ張っていったのは誰がどう見ても1年の3人、八神と石井、そして竹中だ。
八神は完璧なゲームメイクとパスをしながら自らも点を決めている。ディフェンスでもエース三井を前半7点に抑えられたのはでかい。それが13点差をつけられている一番の理由だろう。
石井は魚住と共に陵南のゴール下を守っている、いや、魚住以上に守っているといっても過言ではない。宮城や流川がゴール下に攻めてくるときシュートブロックで防いでいたのはこの男だ。前半だけで既に3度も防がれている。ディフェンスだけでもそれだけ活躍しているのに、陵南で前半一番点を決めているのは彼だ。
このルーキーコンビだけでも要注意なのだが、前半ラスト3分で交代してきた竹中も要注意だ。陵南がアイソレーションをしてまで信頼している選手。ブロックに跳ぶ暇を与えない超早スリーポイント。それを警戒してディフェンスが間合いを詰めると接近したディフェンスを今度はドリブルで抜いてしまう。そのドリブルも生粋の点取り屋ともいうように鋭い。
この3人のせいでリードされてるといってもいい。
赤木「とにかく宮城、あの⑪番のスリーポイントだけはなんとしてでも止めろ。これ以上突き放されるわけにはいかん。」
宮城「…分かってます…」
赤木「それから三井、後半は俺がスクリーンをかけてお前をフリーにする。決めろよ、スリーポイント。」
三井「フン、そういうのはできてから言いな。」
赤木「木暮、向こうがまだマンツーならできるだけ外に行き⑩番を外に締め出すんだ。」
木暮「ああ、分かった。」
ピィィィーーー 審判「後半始めます!!」