戦姫絶唱シンフォギアと魔神皇帝   作:桐野 ユウ

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マジンカイザー、バルベルデ共和国へ降り立つ。

魔神皇帝side

 

アメリカの飛行機から逃れた俺は肩のカイザーブレードを抜いて木を切っていた。武器がどれくらい使えるのか試すためだ。結果として、全ての武装が使用可能となっており、胸部のファイナルカイザーブレードも使える事が分かった。

 

現在の大きさは180㎝ほどになっている。大きさまで自由に変えることが可能になっているとは思ってもなかった。

 

『ン?何ノ音ダ?爆発ノ音ガ聞コエテキタ・・・カイザースクランダー!』

 

カイザースクランダーを装着した俺はすぐに現場の方へと向かう。音は、俺が向かっている方向から聞こえてきた。爆発?もしかして雪音夫妻が爆発で死んでしまったのか!?

 

『急ガナイトナ!』

 

俺は全速力で夜の空を飛ぶ。その先で、何かが光っているのが見えた。間違いない、テロが起こったんだ。という事は、雪音夫妻はその辺を逃げているはず・・・

 

『・・・見ツケタ!』

 

魔神皇帝side終了

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「クリス頑張るんだ!!」

 

クリスと呼ばれた少女と共に逃げている男性と女性・・・だが後ろからは、彼らを狙う兵士たちが銃を持って追って来る。雪音雅律とソネット・M・ユキネは願った。

 

((私たちはどうなってもいい・・・娘を・・・クリスだけでも助けてください!!))

 

「やっと追いついた。よし子どもはつれていけ!!」

 

「嫌だ・・・嫌だ・・・助けて・・・助けて!!」

 

「無駄だ。助けを求めても誰も来ない」

 

確かに原作では誰も助けてくれない・・・だがこの世界にはイレギュラーな存在、魔神皇帝がいた。クリスが目をつむっていると、突然何かが体当たりで兵士を吹き飛ばす。

 

「え?」

 

クリスは目を開け、自身を支えている者の姿を見た。王冠のようなものが頭に付いた、厳ついロボットだ。

 

「ロボット・・・さん?」

 

『モウ大丈夫ダ、君ノ「助ケテ」トイウ明日ヲ望ム声ガ、コノ俺ニ届イタカラナ!』

 

マジンカイザーはクリスをゆっくりと降ろし、兵士の方を向く。兵士は持っている銃などを構えた。

 

「な・・・なんだてめぇ!!」

 

『悪イナ。貴様等ノヨウナ下郎共ニ名乗ル程、軽イ名ハ持ッテイナイ!』

 

マジンカイザーは兵士たちの方へ向き直り、重々しく足を進める。兵士たちは持っている銃をマジンカイザーに向けて発砲した。

 

「ロボットさん!!」

 

クリスが叫ぶが、マジンカイザーは振り返らず弾を受け続ける。マジンカイザーの装甲を形作る超合金NEW-Zαは、弾丸の雨霰を浴びようと凹み所か傷付く事さえ無かった。

 

「どけ!!これでどうだ!!」

 

男がロケットランチャーを取り出し、マジンカイザーに向けて撃ち込む。マジンカイザーはロケットランチャーを受け、爆音と共に発生した大量の煙にその姿を隠した。

 

雪音親子は、自分たちのせいでマジンカイザーが破壊されてしまったと思い跪く。

 

「あ・・・あああああ・・・」

 

クリスは目から涙をこぼした。助けてくれたロボットが、ロケットランチャーを受けて爆発してしまった事に。

 

「はっはっはっは!!俺たちの邪魔をするからだ!!さーてさっさと・・・」

 

『ドウシタ・・・ソンナ攻撃ガ、コノ俺二効クトデモ?』

 

「「な!!」」

 

「ロボットさん!!」

 

全員が声をした方を見る。風に飛ばされて煙が晴れたそこには、無傷で立っているマジンカイザーの姿があった。彼は両肩部に手を持っていき、現れたグリップを引き抜く。両刃の直剣を構え、彼は兵士たちに突撃した。

 

「撃て撃て撃て!!」

 

隊長と思われる人物はマジンカイザーに対して攻撃しろと指示する。兵士たちはマジンカイザーに有りったけの銃火器の弾丸を放った。

 

彼は気にせず、持っているカイザーブレードを振るう。彼が狙っているのは、兵士たちが持っている武器だけだ。

 

(流石に、人殺しをする訳にはいかないからな。ターボスマッシャーパンチやファイヤーブラスター、ルストトルネードは使えない。だから、カイザーブレードで武器だけ切り落とす!)

 

兵士たちはマジンカイザーによって武器を失っていく。誰もが次の行動をとることは出来ない。カイザーの迫力に腰を引いてしまい、誰もが恐れている。

 

一人の兵士はカイザーに向けてこう叫んだ。

 

「あ・・・悪魔・・・」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

(悪魔か・・・まぁ、マジンカイザーは神にも悪魔にもなれるほどの力を持っているからな。だが俺は、この力で悪魔になったりはしない。たとえ悪魔と呼ばれても・・・そして、これがラストだ!!)

 

カイザーは最後の一人の武器を切り落とし、兵士の首もとにカイザーブレードを突き付ける。

 

「「「ひぃ!!」」」

 

『30秒待ッテヤル・・・早ク消エロ。俺ガ、完全二怒ル前二・・・』

 

「全員退却!!逃げろォォォォォォォォォォ!!」

 

兵士は必死になって逃げていく。カイザーは敵がいなくなったのを確認し、カイザーブレードを両肩部に収納。雪音夫妻の方へ振り返った。

 

「ロボットさん・・・本当にありがとう・・・」

 

「あなたは私たちの救世主です」

 

『気二スルナ。手ガ届クナラ、困ッテイル人ヲ助ケルノハ当然ダ。少ナクトモ、俺ハソウ思ッテイル。ソレニ俺ハ、助ケテトイウ声ヲ聞イテヤッテ来タ。チョットマッテイロ』

 

「「「?」」」

 

マジンカイザーは後ろを振り返り、地面の方を向いて口部のスリット部分から強烈な竜巻を発生させた。その技はルストトルネード。威力はマジンガーZのルストハリケーンよりも桁違いに高く、カイザー自身も反動に負けて後退する程だ。

 

「一体、何をしたのですか?」

 

『コノ辺一帯二ハ、地雷ガ埋メラレテイル。俺ノ技デ腐敗サセテオイタ』

 

マジンカイザーは用がないだろうと、カイザースクランダ―を呼び去ろうとする。

 

「待って!!」

 

しかし、待ってと呼び留められて振り返った。クリスはカイザーの所まで駆け寄り、彼の手を掴む。

 

「私は・・・私は雪音 クリス!!あなたの・・・あなたの名前を教えてください!!」

 

『・・・・・・・・カイザー』

 

『カイザー?』

 

『・・・俺は魔神皇帝(マジンカイザー)・・・ソレガ俺ノ名前ダ』

 

「また・・・会えるよね?」

 

『ソレハ・・・分カラナイ・・・』

 

その言葉を聞いてクリスは涙目になる。カイザーも泣かせるのはちょっとなと思い、言葉を続けた。

 

『ダガ、クリスガ立派ナ大人二ナッタ時、ピンチノ時、俺ハ駆ケツケヨウ』

 

「本当?」

 

『アァ・・・約束ダ』

 

彼はクリスと約束して、上空で待機しているカイザースクランダーの方へ振り向く。そして助走を付けジャンプし合体して、今度こそ日本の方へと飛び立った。

 

クリスside

 

「マジン、カイザー・・・」

 

テロで必死に逃げていた私たちを助けてくれたロボットさん・・・私たちは今、日本に戻る便の飛行機に乗っている。魔神皇帝さんが竜巻で地雷を壊してくれたおかげで、無事に戻る事が出来た。

 

「パパ・・・ママ・・・」

 

「見てクリス。あの光・・・もしかしたら私たちを助けてくれたあのロボットさんかもしれないわよ?」

 

「本当!?」

 

「ふふふそうかもしれないわ。」

 

「絶対に・・・また会う!!」

 

私は窓から思いっきり手を振る。届かないかもしれないけど・・・私たちを助けれくれた、カッコイイマジンカイザー(ヒーロー)に。

 

クリスside終了

 

マジンカイザーside

 

『コレデヨカッタノカナ、俺ハ・・・・・・』

 

俺がしたのは、原作崩壊を招く行為だ。本来、雪音夫妻はあそこで死ぬ。クリスもテロリスト共に捕らえられてしまうのが本来の流れだ。だが俺が介入したので両親は健在、クリス自身も捕虜になることはなくなった。現在俺はまた飛行機とやりあうのがめんどくさいので人間サイズのまま海中を潜水している。

 

足の水中ロケットとカイザースクランダーのブースターを展開させて海の中から日本へ向かっている。あれから俺自身を改良して、世界地図とGPSを付けた。これで俺がどこにいるのかがわかるという訳だ。

 

『サテ・・・ソロソロ日本二到着ダナ。原作通リナラコンサート会場デ、ツヴァイウィング ガ歌ウ筈ダ』

 

原作の始まりとも言える物語が始まろうとしている・・・俺は全速力で日本へ向かった。

 

数時間海の中を潜水し、俺は日本に到着した。身体は機械だから疲れなど感じないしお腹もすかない・・・なんかやっぱり人じゃないってのはつらいかもしれないな・・・だが次に聞こえて来たのは・・・

 

『・・・警報?』

 

俺はその警報を辿り、街の方へ行く。そこでは、カラフルな化け物が人々に襲い掛かろうとしていた。俺は走りだして両手を前に構える。

 

『ターボスマッシャーパンチッ!!』

 

下腕部を回転させ、化け物(ノイズ)共に向かって撃ち放つ。これで効かなかったら俺は両手を失うことになる・・・だがターボスマッシャーパンチはノイズ共を貫き撃破していった。どうやら俺の攻撃でも倒せるらしい。それが分かり俺は遠慮なく両目を光らせる。

 

『光子力ビーム!』

 

両目から放たれた光子力ビームがノイズたちに命中して消滅させた。そこからすぐに走りだし、背中のカイザースクランダーを外して投げつける。

 

『スクランダーブーメラン!』

 

ブーメランのようにノイズたちを撃破していくカイザースクランダー。俺は次々に現れるノイズたちを撃破するため、胸部の放熱板に光子力エネルギーを集める。放熱板の色が白くなっていき、ノイズたちにこの技を放った。

 

『ファイアーブラスタァァァァァァァァ!!』

 

成る可く街に被害を出さないため、出力を落としている。だが道路が溶けてしまう程、威力は絶大みたいだ。俺が頬をかいていると、何処からか警報以外の音が聞こえてきた。

 

『・・・歌?』

 

「Croitzal ronzekk gungnir zizzl~♪」

 

「Imyuteus ameno habakiri tron~♪」

 

この音・・・いや歌は、俺がセレナの声で目を覚ましたのと同じ歌だ。上から降って来た槍を咄嗟に回避する。

 

二人の女の子たちが俺の目の前に立っていた。天羽奏と風鳴翼だ。

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

「お前に聞きたいことがある。ここにいたノイズたちはお前が倒したのか?」

 

『・・・・・・アァ、ソノ通リダ。ソレガ何カ、悪イノカ?』

 

「喋った!?おい翼!あのロボット喋ったぞ!」

 

「奏、今はいいから武器を構えて!未知の相手、油断は禁物よ!」

 

「そうか?アタシには、このロボットが悪い奴とは思えないぜ?なんせノイズを倒してくれたんだからよ」

 

天羽奏の方は、俺を怪しい奴とは見ていないようだな。まぁ、風鳴翼の方は俺の姿を見て怪しさ満々なのがわかるわな。だが悪いな、今はお前たちにかまっている暇は無い。

 

『ギガントミサイル!』

 

「「!!」」

 

二人は武器を構えるが、君たちを狙う訳じゃない。地面に放って、怯んだその隙に逃げる訳さ。

 

『カイザースクランダー!』

 

投げたカイザースクランダーが戻り、助走を付けて飛んだ。

 

『スクランダークロス!』

 

合体した俺はそのまま彼女たちから逃走した。今つかまるわけにはいかないからな。

 

カイザーside終了

 

「あー行っちまった。翼が武器を構えるから」

 

「わ、私のせいだって言うの!?」

 

『二人とも、逃げられてしまったみたいだな』

 

「あぁおっさん。翼が武器を構えて脅すもんだからよ、逃げられちまった」

 

「奏!」

 

「冗談だよ。とにかく、ノイズをやったのはあの黒い機体みたいだ。ロボットみたいな格好をしていたぞ」

 

『・・・・・・わかった。こちらでも探してみる。お前たちは帰投しろ』

 

「わかりました」

 

「あいよ」

 

これが魔神皇帝とツヴァイウイングとの最初の出会いであり、物語は今始まる。

 

『クシュン』




次回 マジンカイザーはノイズと戦っていた、天羽 奏や風鳴 翼とたまに共闘をしては逃げるというのを続けていた、ある日カイザーは体を人間よりも小さくなりあるコンサート会場へ侵入をしていた。

ツヴァイウイングというユニットのコンサート会場である、彼は歌をステージ近くで聞いていたが突然として叫びが悲鳴に聞こえた、それはノイズが現れたからだ。

次回「コンサート会場に魔神皇帝現る。」

『マジン・ゴォォォォォォォ』

カイザーのヒロインは?

  • クリス
  • マリア
  • アリス
  • ハーレム
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