戦姫絶唱シンフォギアと魔神皇帝   作:桐野 ユウ

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コンサート会場に、魔神皇帝現る。

マジンカイザーside

 

天羽奏と風鳴翼と出会ってからも、俺はノイズが現れては奴らを倒す。カイザーブレードやルストトルネードなどを使い撃破。もちろん彼女たちが来る前にカイザースクランダーで飛んで逃げたり、体を小さくして逃げたりしている。

 

ある日の昼頃、俺は空を飛んでいると声が聞こえてきた。誰かの声だが・・・どこかで聞いたことがある。俺はその場所へと行きターボスマッシャーパンチではなく回転させないロケットパンチを放って女の子を狙う不届き者を後退させ、その子を後に庇うように降り立った。目の前の不届き者は女か?

 

「貴様は・・・・・・」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

女は俺の後ろにいた女の子に用があったみたいだが・・・・・・人攫いを見過ごすわけにはいかないな。俺は新武装を使うことにした。脚部から剣を引き抜き、構える。マジンエンペラーGが使っていたエンペラーブレードだ。あれから俺は自己強化し、マジンエンペラーGのようにカイザースクランダーも変わるように改良している。さらに武装として、サンダーボルトブレーカーに先ほどのエンペラーブレードを出せるように改良した。あとは武器としてマジンカイザーSKLのブレストトリガーと次元からエンペラーソードと牙斬刀が呼べるかなとやってみたらできた。

 

話を戻して、女は俺という相手に不利と考えたのか姿を消した。俺はエンペラーブレードを戻して後ろの少女に声をかけようとしたが・・・・・・

 

「マジン・・・カイザー?」

 

『・・・・・・マサカ、コンナスグニ再会ヲスルトハナ・・・・・・クリス』

 

そう。俺が助けたのはクリスだった。まさかあの女はフィーネか・・・ん?そういえばロケットパンチで飛ばした時にあいつから何かを盗んでいたっけ?

 

『ペンダント?』

 

「・・・何だろう、これ」

 

『・・・・・・・・・クリス、コレハ君ガ持ッテイルトイイ・・・・・・』

 

「え?」

 

クリスは驚いているが、もしあれがフィーネならイチイバルで合っているだろう・・・・・・ん?

 

「ノイズ!?」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

俺は振り返り、彼女を守るためにノイズたちに向かって走りだす。俺はカイザーキックをかましてノイズたちを吹き飛ばし、左手のエッジを回転させてターボスマッシャーパンチを放った。その拳はクリスを狙っていたノイズを吹き飛ばす。

 

『オカシイ・・・・・・・・・イツモヨリ数ガ・・・・・・グオ!?』

 

俺は突然何かに体当たりされて吹き飛ばされてしまう。どうやら原因は別の新たなノイズの突進のようだ。だが俺はすぐに体勢を立て直して構える。

 

『歌?』

 

俺は聞き覚えがある声がしたなと思いその方角を見ると、そこには赤い鎧を纏っているクリスの姿があった。

 

「なんだよこれ!!」

 

マジンカイザーside終了

 

クリスside

 

「カイザー・・・・・・・・・・・・」

 

カイザーと再会した。あんたは私と約束してくれて、助けてくれた。けどカイザーでも、あの数のノイズ相手に戦うのは・・・せめて・・・せめて私に力が!!

 

「力がほしい!!」

 

私は願ったとき、カイザーがくれたペンダントが光っているのを感じた。歌が聞こえてきた。

 

「これを歌えばいいのか?・・・Killter Ichaival tron~♪」

 

突然ペンダントが光りだし、私の体に何かが装着されていく。私が目を開けると、カイザーがこちらを見て驚いていた。私も何があったのか驚いている。

 

「やばい!!」

 

ノイズが私めがけて攻撃してきた、何か武器を・・・・・・あいつらが使っていたような武器!!

 

「ッ!銃!?・・・よしっ、これなら!!」

 

私は出てきた銃を構える。その銃はガトリングに変形し、ノイズめがけて弾丸の雨を放った。ノイズはそれを受けて消滅した・・・私が倒したのか?

 

『・・・・・・シンフォギア』

 

「シンフォギア?」

 

ノイズを倒した後、私はカイザーと再会したことを喜んで近寄ろうとした。そのとき・・・声が聞こえてきた。私が歌ったのと一緒だ。

 

「反応があって来てみれば・・・・・・カイザーに、未確認の装者がいたとはな・・・・・・」

 

あの顔・・・・・・どこかで見たような、あれ?カイザーは後ろを振り返ってどこかに行こうとしている。どこに行くの?

 

「待てカイザー!!今日こそは一緒に来てもらうぞ!!」

 

『悪イガ、ソレハデキナイ相談ダ。スクランダークロースッ!』

 

カイザーは、スクランダーとかいう翼と合体して空を飛んで行った。私たちを救った後に風のように去っていく。またカイザーと会えなくなっちゃった。

 

「さて、あなたには一緒に来てもらうわよ?」

 

「・・・分かった。その代わり、教えてくれ・・・・・・この力のことも・・・・・・そして、カイザーのことも」

 

「あなたもカイザーのことを知っているのね?」

 

「あぁ、カイザーは私たちを救ってくれたロボットだから」

 

私はカイザーが飛んで行った方向を見ながら、風鳴翼って人の後に付いて行った。

 

クリスside終了

 

カイザーside

 

俺は現在ビルの屋上にいた。最近は普段の大きさではなく、人間と同じような身長でいることが多い。まぁ大きいばかりではだめだからな。まさかクリスと再会するとは思ってもなかった。原作通りじゃないってのも気になったが・・・まぁいいだろう。

 

『ソウイエバ、コンサートハイツヤルンダ?ヨシ、イマノ身体ヲサラニ小サクシヨウ』

 

俺は人間と同じ身長だったのを、虫サイズ程まで縮小した。カイザースクランダーで飛び、ポスターが張っているのを探す。

 

『アッタ。何々・・・・・・・・・5日後カ。コノ日ガ物語ノポイント二ナル所カ』

 

この事件でたくさん死人が出てきて、立花響が生き残ったと言う事だけでいじめられるのを阻止しようと思う。

 

『・・・・・・・・・実行二移ソウ』

 

この5日間は、ツヴァイウイングたちがいる会場に侵入して待機した。彼女たちがここで何かの実験を行うためのコンサートを行うことも・・・・・・俺は小さくなった身体で聞いていた。

 

実験のためとはいえ、翼や奏が歌を歌うのはいい事だ。彼女たちの歌は綺麗だと言う事を俺はわかっている。前世でもCDを買って聞いたぐらいだ。

 

5日後ってのはあっという間にくる。俺はその間は会場の中におり中ではツヴァイウイングの歌で会場は盛り上がっていた。俺も近くで聞いているので盛り上がっている・・・エネルギーが上がってきた。やはり彼女たちの歌で、光子力エネルギーが増幅している気がする。彼女たちの歌には何か秘密があるのか?

 

突然爆発した音が聞こえてきたので俺はすぐに出ると、そこにはノイズたちが現れた。

 

『サセルカ!!マジン・ゴォォォォォォォォォ!!』

 

俺は人間と同じ大きさへと変わり襲おうとしていたノイズに蹴りを入れる。ノイズは俺に気づいたのか人を襲うのをやめてこちらに襲い掛かってきた。

 

「あ・・・・・・あれは!!」

 

「聞いたことがある・・・・・・ノイズをひそかに倒しているという黒いロボットがいるってのは・・・・・・」

 

「あれが!!」

 

っておい!!こいつら・・・・・・仕方がない。

 

『ターボスマッシャーパンチ』

 

俺は観客のドアを破壊するために左手を飛ばして扉の方を破壊した。

 

『ハヤク逃ゲロ!!』

 

俺の声を聞いた観客たちは急いで逃げていく、ターボスマッシャーパンチでドアを次々に破壊したため原作よりも人の避難は速く済みそうだ。

 

『邪魔ヲスルナ、ルストトルネード』

 

スリット口から強烈な竜巻を発生させてノイズたちを腐食させていく、この技は俺自身も後退するほどだからな、足に力を踏ん張らせて耐えている。ステージの上ではツヴァイウイングの二人もシンフォギアを纏っており俺は自分のところのノイズへギガントミサイルを放ち撃破した後に彼女たちがいる場所へと向かう。

 

「カイザー・・・・・・あんたが観客たちを?」

 

『アァ、天羽 奏大丈夫カ?イツモヨリ動キガ不安定ナ気ガスルガ?』

 

「大丈夫だ、いくぜ!!」

 

『・・・・・・・・・』

 

俺はエンペラーブレードを出して、二つを連結させて投げつける。ノイズたちを切り裂いていき帰ってきたのをキャッチして、二刀流にしてノイズたちを切っていく。

 

『ン?』

 

俺は瓦礫が動いたのを見つける、そこには主人公である響がいた。

 

「まずい!!」

 

奏がその場所へ行きノイズたちから彼女を守るために槍を振り回しているが・・・・・・彼女の持っているアームドギアが罅が入っていき砕ける。

 

その破片が彼女の心臓付近に突き刺さるのを見た。奏は彼女に声をかけている。

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

彼女は何かを決意をしたのかアームドギアを持っていた、俺は走っていき彼女のところへと向かう。

 

「なぁ、あんたの名前さ、クリスから聞いたぜ?魔神皇帝さん」

 

『・・・・・・天羽奏・・・・・オ前ハ、マダ生キルベキ女ダ。ココハ俺二任セロ』

 

俺はカイザースクランダ―を合体させて力を込め、光子力エネルギーを全開に解放させた。

 

『マジンパワァァァァァァァァァァ!!』

 

纏っている光子力エネルギーを全開にして、カイザースクランダーも形を変えていく。これこそマジンカイザー最大の必殺技、カイザーノヴァだ。全開にした俺は一気にノイズたちの群れに突っ込んでいき、次々に倒していく。さらに腕部を回転させてスマッシャーパンチとしてノイズたちを殴っていき撃破。

 

『ウォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

巨大ノイズが現れようと、今の俺に貴様らの攻撃は効かない!!くらいやがれ!!俺は突撃し、巨大ノイズを倒して着地する。

 

『・・・・・・・・・グッ』

 

膝をついて身体を休ませる。冷却装置が強制発動し、俺の体を冷やし始めた。カイザーノヴァは俺の体内にある光子力エネルギーを解放させる技だ。この技を使った後は、しばらくの間オーバーヒートしてしまう。

 

「おい、マジンカイザー!!」

 

奏と翼が近づいてきたので俺は手をあげる。

 

『来ルナ!!』

 

「「!!」」

 

二人は俺の声を聞いて止まる。今の俺に近づくのは危険だからな・・・・・・二人には理由を話しておくか。

 

『サッキノ技ヲ使ッタ後ハ、俺ノ身体ガ一気二 オーバーヒート スル。近ヅクト火傷ジャスマナイ』

 

「そうだったのかよ・・・・・・悪かった」

 

「ありがとうマジンカイザー・・・・・・あなたがいなかったら人がたくさん死んでいた。感謝します。」

 

『気二スルナ。オ前達ガスグニ動イテクレタカラ、俺モノイズ達ヲ倒スコトガデキタ。感謝スル』

 

俺は立ちあがりカイザースクランダーも装着しているので、すぐに飛び立とうとした。

 

「待てよ。あんたには本当に世話になったんだ。だからさ・・・・・・あたしたちの仲間になってくれないか?」

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

俺は少しだけ考えてから答えを言う。

 

『ワカッタ。コレマデハ、一人デ戦ッテキタカラナ・・・・・・天羽奏と風鳴翼・・・・・・ヨロシク頼ム』

 

俺は冷却が終わった手を伸ばし、彼女たちと握手した。

 

マジンカイザーside終了

 

「マジンカイザーか、ふふふふふふふふ・・・面白いデータが手に入りそうだわ。クリスを奪うことは失敗したけど、彼女のクローンならどうかしら?クリスがイチイバルを纏った際に抜けた髪を使い、復元させたクローン。そして謎の魔神皇帝の力も使えば・・・私の計画はさらに!!あっはっはっはっはっはっはっは!!」

 

彼女はマジンカイザーの戦闘を見て笑っていた。カイザー自身も気づかれずに戦闘シーンだけ撮られていた事。その正体が、彼が行く二課にいる事・・・いずれもまだ、誰も知らないお話。

 




次回 マジンカイザーは奏たちに連れられてある場所に連れてこられた。その場所はリディアン音楽学校だ。

彼は人間サイズになっており彼女たちの後ろについていく。

次回「カイザー 二課の基地へ。」

カイザーのヒロインは?

  • クリス
  • マリア
  • アリス
  • ハーレム

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