アーシア
「本当にこれで良いのかな・・・」
教会では私の能力を頼って色んな人たちが私に助けを求めてきた。もちろんそれは嫌じゃ無かった、むしろ神に仕えるシスターとして嬉しかった。たとえ誰も私の友達に成ってくれる人が居なくても。人間として見てくれ無くても・・・それでも私は皆を嬉しかった。そんな時私の元に傷だらけの人がやって来た。その人は悪魔だった、でもそんな事関係なかった。私にとっては・・・悪魔を助けた事を知った教会の皆は私の事を「魔女」と私を見捨てた。
そんな私を拾ってくれたのが極東にある「はくれ悪魔祓い」神様の加護を受けていた。私は堕天使の加護を受ける事になった。教会に捨てられた事は悲しかった。でも一番辛かった事は
「誰も庇ってくれなかった・・・あっ、いけない・・・」
昔のことを思い出すと如何しても涙が出てくる、初めて日本に来た時だって不安で溜まらなかった。困ってる私を見て見ぬ振りをする人達、声を掛けてくれる人が居ても私が日本語を分らないと分ると離れていった。そんな時に助けてくれたのがイッセーさんだった、始めは転んだ私を助けてくれた。嬉しかったそれこそ泣きそうに成るくらい嬉しかった。その後も怪我をした子供の傷を治してる所を見ても、普通に接してくれた。そんな簡単な事で私はイッセーさんとまた会いたいと思ってしまった。
「あれ?なんの音?」
いけない、幾らする事が何からって考え込んでしまった。今私が居るのはある一軒家、ここの人達は悪魔と契約した。だからフリード神父がその人たちを殺すのだ。もう私は戻れないのかな?
さっきの音も多分フリード神父の仕業に決ってる。
「結界も張り終わったことですし、戻ろうかな」
フリード神父の方もそろそろ帰る頃だろうし。あれリビングのドアが開いてる?私が出て行った時は閉まってたはずなのに。
リビングの中は真っ暗だった。唯一の光はフリード神父が置いたのだろうロウソク、そして壁にはフリード神父が行ったであろう者が貼り付けてあった。私が始めて同行した時と何も変わらないその行い、其れにたして少しだけ慣れている自分に嫌気がさした。そしてフリード神父は何故か壁際に追い詰められている。そして追い詰めているのは、私を教会まで送り届けてれた人、彼が此処にこんな異常な場所に居る筈が無い!
「イッセーさん?」
心の中ではそんな事を思っているのに私の口から出たのはそんな一言だった。
分っていた。ここに来ればこいつが居て、そしてアーシアも居るって。だけどなんで今なんだろう。きっと今の俺の顔はとても他人様に見せていい様な顔じゃいない。自分の不甲斐無さを棚に上げて八つ当たりで人を殺そうとしている顔なんて見られたくなかった。
「やぁ、奇遇だね」
俺の口から出たのはそんな単調な言葉。
「・・・・ど、どうして・・・ここに?」
アーシアがそんな事を言ってるのを驚いた顔で見るクソ神父。
「あぁぁ~!?なんですか!なんですか!もしかして二人は知り合いですかぁ!?」
「で、でもこの人は!」
アーシアが信じられない顔で俺を見てくる。
「人ぉ!?違う違う!こいつは人じゃなくてクソ悪魔、俺達、世の中の憎むべき敵ですよぉぉー!!」
うるせぇよ。
「っ・・・悪魔?・・・イッセーさんが?」
「黙ってて悪かったよ」
俺の言葉を聴いてアーシアがさらに驚いた顔で言葉を詰まらせる。
「あれれれ~もしかして恋仲だったりしますかぁ~?ハハハハハ!これは驚き大革命!!悪魔とシスターの許されざる恋!ねぇマジ?マジ?・・・グヘェ!」
「イッセーさん?!」
取り合えずクソがムカついたので腹に一発打ち込んでおく。だがフリードは黙らない。
「グッ・・・悪魔と人間は相容れません!悪魔と教会関係者なんて天敵さ!しかも俺達は神にすら見捨てられた集まりですよ!?俺もアーシアたんも堕天使さまからのご加護がないと生きていけない身ですぞぉ!?」
はぁ~ほんとに殺しとくか。あっ、フリードが逃げた。油断した
「まぁ、そんな事は如何でもいいとして俺的にはこのクズ男さんを斬らないとお仕事終れないんですよ。と言う事で今度こそ殺しますよぉぉ!」
こいつは俺に勝てるなんて思ってるのか?・・・いや違うか、俺の反応を見て俺がアーシアに気を取られてる内に攻撃するきだ。そんな考えに乗るかよ。
(だがこの状況をどうする?)
(もう直ぐ先輩達が来る、アーシアには悪いけど助けるのはもう少し後になる)
幾ら俺が原作の一誠君より強くても複数の堕天使達相手にアーシアを守りながらは無理だ。
クソがまた懲りずに刀を持って俺に向かってくる、何本持ってんだよ。何回やったって同じだ、またふっ飛ばしてやるよ。
「・・・・マジですかー。アーシアたん、キミ、今自分が何してるか分ってるいるのでしょうか?」
「・・・分ってます、一誠さんが悪魔だって」
「じゃぁなんでその悪魔の前に立っているんでしょうか!!」
俺がフリードを迎え撃とうとしたその時、アーシアが俺の前に立ち塞がった。
「もう・・・こんな事嫌なんです!!お願いします!見逃してください!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!?てめぇ!頭可笑しいんじゃねぇか!クソアマが!悪魔はクソで殺すべきだって、教会で習っただろうがぁ!あぁ!おまえは、マジで頭沸いてんじゃねぇのかぁ!?」
「悪魔でもいい人は居ます!」
「いねぇよ!バァァァカ」
「わ、私もこの前まではそう思うってました・・・・。でも!イッセーさんはいい人です!困っていた私を助けてくれました!だがらイッセーさんが悪魔だったとしてもその事実は変わりません!それに幾ら悪い人だからって人を殺すなんて 許されません!こんな事!こんなこと許されるわけありません!!
アーシアが必死に声を上げる中、フリードは馬鹿にした笑みをアーシアに向けていた。
「よく言うぜ、今まで散々して来たくせに。さては本当に惚れたのかぁ!?」
「つっ!・・・違います!!」
「うるせぇよ!!」
フリードが持ってる銃でアーシアを殴ろうとした瞬間その手を掴んだ。
「つっ!てめぇ!?」
「何時までも女の子の背中で守られている訳にはいかないんだよ」
「は、離しやがれぇ!クソ悪魔!」
取り合えず掴んだ腕を離してやった。
「・・・てめぇは絶対殺す!!」
フリードが銃を俺とアーシア目掛けて乱射してくるので、アーシアの前に立ってそこ等辺にあるテーブルとかで防御する。
「ふぅ~アーシア少し此処で待っててくれるか?」
「は、はい!」
若干戸惑いながらも了承してくれるアーシア。堕天使なんかには絶対殺させない。俺がテーブルの裏から出るとフリードが嬉しそうな顔をした。
「なにお前、まだ俺に勝てると思ってるのか?自分の力と相手の力を測れないなんて可哀想だね~。」
「殺す」
フリードが飛び出してくる。まさにその瞬間床が青白く光りだした。
「チッ!時間切れか」
「何事さ!?」
疑問を口に出すフリードだがその瞬間にも青い光はある形を作っていく。
それは魔方陣。グレモリー眷属の魔方陣だ。
床に形成された魔方陣が一際大きな光を出す。そして中から出てきたのは予想見知った人たちだった。
「兵藤くん、待たせたね」
いつもの木場スマイルを送る木場。
「あらあら。これは大変ですね」
「・・・クソ神父」
何時もお美しい朱乃さんに相変わらず辛辣な小猫ちゃん。俺の仲間達だ
今回も凄く短いです。すみません