異世界に勇者召喚されたと思ったら、異世界の侵略から地球を守る戦隊ヒーローになった件について。   作:グレン×グレン

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こんなこと書いてますが、本格的に絡むのはもうちょっと先だったり


2話 合流する運命

 

 そして、駒王学園では激戦が勃発する。

 

 コカビエルは三大勢力の戦争を再開させる為、回線の狼煙として駒王町を吹き飛ばそうと目論んでいた。

 

 五本のエクスカリバーの融合時に発生するエネルギーを利用して、駒王学園を中心として駒王町を吹き飛ばす。それが今回の彼のプランである。

 

 そして、バルパー・ガリレイが見守る中、激戦が勃発する。

 

 フリード・セルゼンが振るう合一化したエクスカリバーの猛威は凄まじく、無事に合流出来た木場祐斗とゼノヴィアを含めてもなお倒しきれないレベルだった。

 

 そしてそんな中、バルパーによって人工聖剣使いの秘密が明かされる。

 

 人工聖剣使いは、人間が生まれつき体内に保有している聖剣を扱う為の因子を摘出し、適合値の高い人間に移植する事で、聖剣を扱えるレベルの因子保有者を人工的に作り技術。

 

 エクスカリバーに憧れ、使い手になりたいと願い、しかし適合する事が出来なかったバルパー。その執念が形を変え、エクスカリバーを扱える者を生み出す方向へと動いた事で発覚した事実。それを、バルパーは形にする事が出来たのだ。

 

 しかしバルパーはその過程で因子を摘出した被験者の殺害を敢行。それゆえに教会を追われ、堕天使側に身を寄せる事となった。

 

 彼は自分を追放し、しかし人工聖剣使いの技術を流用している教会に復讐する為にコカビエルと共闘をしているとうそぶき、既に作れるからと祐斗達の同胞から取り出した因子の結晶を放り投げる。

 

 ……これが、バルパーにとって良くなかった。

 

 赤龍帝、エクスカリバー、そしてまだ明かされていないもう一つの聖剣。

 

 それらの影響によるものか、因子を抜き出された被験者達の意識がこの場に現れる。

 

 そして、その影響を受けて木場祐斗は至った。

 

 聖書の神が作った異能、神器(セイクリッド・ギア)

 

 この異能には、究極系が存在する。

 

 想いの力で機能する神器は、所有者の思いが世界の均衡すら崩す領域になると、禁手(バランス・ブレイカー)という進化形態へと移行する。

 

 そして、バルパーが投げ捨てた聖剣因子を取り込んだ祐斗の禁手は、規格外の領域へと到達した。

 

 木場祐斗も神器は、所有者のイメージ通りの魔剣を生成する、魔剣創造(ソード・バース)。その性能は七分割されたエクスカリバーを遥かに下回り、禁手に到達したとしても合一化したエクスカリバーを正面から撃破するのは困難だっただろう。

 

 だが、聖剣因子や仲間達の意識がかみ合わさった事で、奇跡は起きる。

 

 聖と魔の因子が融合した、聖魔剣。五本のエクスカリバーが合一化した状態ですら、まともに打ち合う事が可能なレベルの強度を発揮するそれを生成する、前代未聞の亜種禁手。その名を双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)

 

 更にゼノヴィアもまた、奥の手を開帳。

 

 紫藤イリナとは違い、天然物の聖剣使いである彼女が使用する、もう一つにして本命の聖剣、聖剣デュランダル。

 

 エクスカリバーのように複数の異能を保有しているわけではないが、規格外の威力を発揮するその聖剣は、合一化したエクスカリバーすら強引に弾き飛ばした。

 

 そして、祐斗は激戦の末に、エクスカリバーを使う、フリード・セルゼンを切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、次は貴方の番だ、バルパー・ガリレイ」

 

 聖魔剣の切っ先をバルパーに突き付け、悠斗は宣言する。

 

 同胞達は敵討ちではなく、祐斗が生きていく事を願っていた。

 

 だが、バルパーはあまりにも外道だ。因子を抜き取ればそれで終わりのはずの子供達を、ごみの処分といった感覚で殺すような手合い。教会も追放して当然の判断だと思う。

 

 彼をそのままにしておけば、確実に第二第三の悲劇が生まれるだろう。それを見逃す事はできない。

 

 だがしかし、バルパーはその聖魔剣を見据えて動揺している。

 

「ありえん……! 反発する属性同士の融合など、神がいるこの世界で成立するわけがな…そうか!」

 

 一人でぶつぶつとつぶやいていたバルパーは、天啓が宿ったかのように目を見開く。

 

「根本的に世界のバランスが崩れているのなら説明はつく! つまり、魔王だけでなくかっ!?」

 

 その瞬間、バルパーは横合いから放たれた光力の槍によって吹きとばされた。

 

「……そこに気づくとは優秀だな。だが、お前はもう用済みだ」

 

 放たれた方向に視線を向ければ、そこにはコカビエルはつまらなさそうにバルパーに視線を向けていた。

 

「おい! そいつは仲間じゃなかったのかよ!?」

 

 イッセーが敵意を込めて指を突き付けて非難する。

 

 その反応に、コカビエルは鼻で笑う。

 

「いや、利害が一致したうえで利用価値があっただけだ。だが結果がこれでは……なに?」

 

 イッセーを子馬鹿にしながら御託を並べるコカビエルだが、すぐに何かに気づいたのか、視線をもとの方向に戻す。

 

 それにつられて視線を向けて、祐斗達は戦慄した。

 

 コツ、コツ、と。足音を響かせながら、土煙を振り払い、バルパーは自分たちの方向に歩み寄る。

 

 その表情は不快の色が濃かったが、しかし激痛に悶えているわけでも死にかけている者のそれでもない。

 

 あり得ない。バルパー・ガリレイは人間で、それも研究者だ。

 

 戦闘能力はこの場にいる者たちの中でも最低ランクだろうし、そんなものがコカビエルの一撃を耐えられるわけがない。

 

 コカビエルですら軽く目を見開いている中、バルパーはため息をつくと、非難する目を向ける。

 

「考えなしに行動しすぎだ。私がいなければ奴らとの辺りはつけられないと知っているだろう?」

 

「ふん、予備のプランに拘泥する気はない」

 

「それにしても浅慮だな。どうせなら教えた方が、教会の連中をどん底に突き落とせるだろうに」

 

 その反論に、コカビエルは一瞬考えこむと、納得したのか頷いた。

 

 その表情は悪意がこれでもかと込められており、それだけでろくなことじゃないのがわかるものだ。

 

「なんだよいったい! バルパー、てめえは一体何に気づいたんだ!!」

 

 イッセーがよくわからないなら聞けばいいといわんばかりにそう問いただし、バルパーはそれに簡単にうなづいた。

 

 そして―

 

「―聖書の神が死んだ可能性に思い至ったのだよ」

 

 ―あっさりと、とんでもないことを発現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まずいな、どうも様子がおかしい。後白龍皇が未だに動いていない」

 

「うっわぁ。これ、先生達が動くしかないわけね渡君」

 

「仕方ねえな……。っていうか、やるしかねえのか……!」

 

「いや、巻き込まれてる私達のセリフだからね? 先走ってアルマロスさんに技術協力をお願いした朧くんが一番悪いからね?」

 

「よく分かりませんが、とにかく急ぎますわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その絶望的な事実に、ゼノヴィアとアーシアは昏倒寸前だった。

 

 無理もない、2人は敬虔な信者なのだ。

 

 その根幹である聖書の神が既に死んでいる。そして、そのバルパーの推測をコカビエルはあっさりと認めた。証拠として聖魔剣を提示されれば、反論も難しい。

 

 聖書の神の死。これはその神と敵対しているリアス達にとっても衝撃だ。

 

 三大勢力のそれぞれのトップが既に死んでいる。是ではもはや戦争の継続すら普通にあり得ないだろう。

 

 だが、コカビエルはその上で戦争の再開を目論んで行動を起こした。

 

 そして、圧倒的なオーラを放つコカビエルに、誰もが息をのんで戦慄する中、相対する少年が一人。

 

「……女の乳が吸えるだけで、ここ迄出力が向上する赤龍帝だと……!? 貴様、何者だ!!」

 

「俺は兵藤一誠!! エロと熱血で生きる、リアス・グレモリーの最強の兵士(ポーン)になる男だ!!」

 

 そう真正面から啖呵を切る、今代の赤龍帝、兵藤一誠。

 

 すさまじくやる気に燃えている彼を突き動かすのは―主の乳首を据える可能性、ただ一点。

 

 コカビエルを倒せば吸っていいと許可をもらった。今想像するだけで産まれ出でる情熱の炎は、まさしく天元突破。宿主の性欲という強い思いを糧に、赤龍帝の籠手はこの上なく出力を向上させている。

 

 絶望的な実力差に、先ほど告げられた神の不在という事実。その衝撃に打ちのめされかけていたグレモリー眷属は、その熱意に引っ張られるように立ち上がる。

 

 それを見てコカビエル達は正直少し引いていたが、同時に相手の評価を修正した。

 

「いいだろう。それなら少しは楽しめそうだな―」

 

 その瞬間、コカビエルの腕が一瞬でぶれる。

 

 そして発生する金属音と衝撃波。

 

 勘のいいものはそれだけで勘付いた。

 

 コカビエルは、攻撃を弾き飛ばしたのだと。

 

 そして次の瞬間、六つの人影が結界を一瞬ですり抜けて突入する。

 

 外でシトリー眷属が総出で張っている結界を、破壊するのではなくすり抜けて突入。

 

 それだけで、その存在が優れた能力を持っている事の証明だった。

 

 しかし、外見が問題だった。

 

 何故か中世ヨーロッパのような恰好をした少年少女と女性達。これはまだいい。

 

 問題は、先頭の男だった。

 

「グリィイイイイイイゴリィイイイイイイ!!!」

 

 なんか、変な掛け声を上げている。

 

「グハハハハ! コカビエル、いかに悪の組織とは言え、それは見過ごせんぞ!!」

 

 しかも、コカビエルの知り合いっぽかった。

 

「アルマロス!! 貴様、邪魔をする気か!!」

 

 コカビエルが文句を言うのも分かるのだが、しかし外見についてツッコミを入れてほしかった。

 

 それぐらい、その男は「昭和の特撮の悪の幹部怪人」だった。

 

「ふん、勘違いをするなよ、コカビエル!! 貴様の相手は他にいるぞ!!」

 

「なにぃ?」

 

 その空気をガン無視して、コカビエルはアルマロスの後ろ側にいる五人の人間に視線を向ける。

 

 そして、僅かだが呆れながらも評価する表情になった。

 

「フン。お前の教室の生徒達か? 確かに修羅場を潜り抜けた目をしているが、人間五人如きに俺が倒せると思って―」

 

 そう言いかけた瞬間、コカビエルは翼を振るう。

 

 そして数発の弾丸を叩き落とした。

 

「ギャーギャーうるせぇんだよ、戦争狂。こっちは色々面倒な事になって、マジで疲れてんだ」

 

 見下すような視線で、白髪の少年が蔑むようにコカビエルを睨み付ける。

 

 そして、そのまま拳銃を突き付けた。

 

「……手前もその腰巾着も、さっさとぶちのめして終わらせてやる。……辞世の句を詠むなら今の内だ、五秒で言え」

 

 そして五秒後。

 

 銃声が、響き渡った。

 




バルパーの汎用性の高さは異常。キャラの濃いチョイ役とか魔改造しやすすぎですね。
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