耳慣れた目覚ましい時計のアラーム音が今日も聞こえてくる。俺は布団から手を伸ばしアラームを止める。そして、布団から体を起こし、寝間着から自分が通っている学校の制服に袖を通し、部屋を出て、台所に立つ。そして、適当に朝食をとり、学校に行く。学校に行く途中には
「よぉ、神谷。まーた、1人で寂しく歩いているのか?」と同じ制服を着た青い髪に鋭い目、そしてニヤニヤ笑いを浮かべた表情の男が絡んできた。こいつの名前は城田満。俺がいつも学校に行く途中にいつも会っては絡んでくる。
「別に、いつも1人だからな。そういうお前も1人だろ」と適当に言い返すと
「う、うるさいな!仕方ないだろ。この道通って学校行くの俺とお前ぐらいしかいないだからさ!」と声を荒げて言い返してきた。俺は満のいつもの様子に思わず笑みが溢れた。そして、俺と満にはもう1つの共通点がある。それは
「なぁ、神谷知ってるか?もうすぐこの神山市で例のアレがまた始まるらしいぞ」と言ってきた。俺は満の言葉にビクッと肩を震わせた。アレとは願いを叶える願望機を7人のマスターと7人のサーヴァントで争う聖杯戦争のことである。俺、神谷隼人の両親である、神谷修と神谷美智子はこの聖杯戦争に参加し、死亡した。俺に次の聖杯戦争での勝利を託して、
「お前が恐怖を抱くのも仕方ないかもしれないけどさ。俺たちは魔術師だ。魔術師ならこの聖杯戦争に参加して、戦う資格がある。だから、戦うしかないんだよ」と俺の様子を見た満は言ってきた。そう、俺と満のもう1つの共通点は俺たち2人は魔術師であるということだ。
「とういうことで俺がお前に自分が死なない方法で1番手っ取り早い方法を教えてやるよ」と満は続けていってきた。俺は満の話に興味を持ったので
「どんな方法だ?」と聞いた。満は俺の返事を聞くとニヤニヤ笑いをさらに深くして
「7騎士じゃないサーヴァントを召喚すればいいんだよ。そうすれば、7騎士とは比較にならないほど強いサーヴァントを召喚できるはずだぜ」と言ってきた。俺は満の言葉に耳を疑った。なぜなら、満が言ったことは聖杯戦争におけるルールに違反してるからだ。
「なんだなんだ?ビビってるのか?俺はエクストラクラスを召喚する気だぞ?」と満は言ってきた。流石になんか言ったほうがいい気がしたので
「おま、流石にそれはまずいんじゃないか?」と言った。しかし、満はそんな俺の言葉に全く耳を貸さず、
「俺は今日あたりにサーヴァントを召喚しようと思ってるぞ」と言ってきた。俺はもう一度同じことを言おうと思ったがちょうど学校に着いたのでそれぞれの教室に向かった。教室に入るとすぐにチャイムが鳴り、ホームルームが始まり、授業が始まった。そして、いつものように時間が過ぎ、あっという間に帰る時間になった。俺が家に帰ると郵便物が届いていた。中身は「盾」だった。何故こんなものが送られてきたかはすぐにわかった。おそらく、これは聖遺物なのだろう。神谷家はかなり前の時代から聖杯戦争に参加してると聞いている。だから、聖杯戦争が始まる時は毎回実家から聖遺物が送られてくると両親から聞いたことがある。これがその聖遺物だろう。その聖遺物はあまり大きくはないく、十字の模様だけが刻んであった。そして、俺はギリギリまで召喚しようか悩んだが結局召喚することにした。召喚をしないと実家から何を言われるかわからないからである。俺は家で1番広いリビングに魔法陣を描き、その中心に聖遺物を置き、詠唱を開始した。
その頃、神山市ではあらゆるところで魔法陣が描かれて、その中心に聖遺物が置かれていた。その数は合計7つ。7人のマスターたちによってサーヴァントが召喚される直前である。そして、7人のマスターたちは示し合わせたかのように一斉に詠唱を開始した。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
そして、詠唱が終わった途端、神山市の7つの場所では光が満たされていた。神谷隼人の家をその1つだった。
俺は目の前に広がる光景にただ、目を見開くことしかできなかった。当たり前だ。詠唱が終わった途端に光が部屋を満たしたと思ったら、目の前に緑眼の少女が立っていたからである。その少女は金髪の髪のショートヘアにまとめ上げていた。そして、何より顔立ちがとても美しかった。少女は俺の姿を見ると
「サーヴァント、シールダー。召喚に応じ現界致しました。以後、シールダーとお呼びください」と言ってきた。
「え?あ、シールダー?」と俺は思わず聞き返してしまった。彼女は俺のその言葉を聞くと不思議そうな顔をして
「はい、シールダーとお呼びください。シールダーとは私のクラスのことです」と言ってきた。だが、俺はますますわからなくなった。何故なら、普通なら聖杯戦争はセイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、アサシン、キャスター、バーサーカーの7つのクラスが召喚され、聖杯を争うことなのだ。なのに、この少女は自分のクラスをなんと言った?俺の記憶が正しければシールダーと言ったはずだ。何故だ?実家から送られてきた聖遺物かエクストラクラスを呼び出すものだったからか?それとも…
俺が考えを巡らせていると
「あの、マスター。どうしたのですか?」と少女が聞いてきた。俺は彼女に自分の持っている疑問を言おうとした。そのとき、家の電話が鳴り響いた。
「あ、悪い。シールダー?少し待っててくれないか?」と俺はシールダーに断わって、電話に出た。電話の相手は満だった。
「神谷か?お前、サーヴァントをもう召喚したか?」と満は少し焦ったのような口調で言ってきた。
「え、あ、あぁ、召喚したよ」と俺は満に言い返した。本来、他のマスターに情報を漏らすのはNGであるが、自分の状況と満の焦った様子から何故かはわからないが正しいことを言った方がいい気がした。満は俺の返事を聞くと
「俺の今から言う質問に答えてくれないか?別にお前が召喚したサーヴァントのクラスなんて聞こうとはしていない。ただ、俺が聞きたいのはお前が召喚したサーヴァントのクラスが7つのクラス以外のクラスかだけ教えて欲しい。もちろん、俺も教える。だから、頼む。教えてくれないか?」と満は言ってきた。俺は満の質問に
「わかった。俺が召喚したクラスは…7つのクラスではない」と満の質問に答えた。俺の答えを聞いた満は
「そうか、お前もか。なぁ、神谷、すぐに教会に行ってみないか?」と満は提案してきた。俺は特に断る理由もなかったので
「わかった。すぐに行く」と言った。そして、俺はすぐにシールダーの元に戻ると、
「シールダー。お前はなんで召喚されたかわかるか?」と聞いた。俺の質問を聞いたシールダーは怪訝そうな顔をして
「はい、聖杯戦争という聖杯を争う戦いの7体のサーヴァントのうちの1体としてあなたと共に聖杯を争う者として召喚されました」と言ってきた。俺はその答えを聞くと、
「なら、今起きてる状況がおかしいということはわかるか?」と聞いた。シールダーを俺の質問を聞くと
「いえ、すみませんがそれは全くわかりません」と答えた。俺はその答えを聞くと
「わかった。とりあえず、俺はこれからもう1人のマスターと一緒に行くが、シールダー、お前も付いてきてくれないか?」と言った。シールダーは俺の言ったことを聞くと
「当然です。マスターが死ぬと私はここに留まることはできません」と言ってきた。俺はその返事を聞くと
「わかった。じゃあ、行くぞ」とシールダーに言った。シールダーはそれを聞くと
「了解です。マスター」と言った。そこで俺は1つやり忘れてたことに気づいた。
「そうだ、自己紹介がまだだった。俺は神谷隼人だ。よかったら隼人と呼んでくれ」と言って右手を差し出した。シールダーは俺の自己紹介を聞くと
「隼人ですか、わかりました。それでは、隼人これからよろしくお願いします」と言って、シールダーは俺の右手を握った。俺は自己紹介が済むと
「じゃあ、改めて行くぞ!」と言って玄関のドアを開け、教会に向けて出発した。
Fateの2次創作です。ほぼ全てがオリジナルサーヴァントです。