「隼人、私は霊体化しなくてよろしいのでしょうか?」と満と待ち合わせしたところに向かってた俺に唐突にシールダーは聞いてきた。俺はサーヴァントのことがよくわからなかったためシールダーが何を言いたいかよくわからなかった。
「悪いなシールダー。俺はあんまりサーヴァントや魔術詳しいわけではないから霊体化がなにかよくわからないんだ。良かったら説明してくれないか?」とシールダーに聞いた。シールダーは俺の質問に少し戸惑っていたがすぐに
「わかりました。そもそもサーヴァントとは基本的に実体を持った幽霊のようなものなので、自分や隼人の意思で霊体化して物理的に消えることが可能です。霊体化をしてる間はサーヴァントに対する物理攻撃を完全に無効化できる他、壁をすり抜けたり人目から隠れたり、通常では不可能な高速移動やサーヴァントの維持に必要な魔力も節約できますが、戦闘行為も行えないため、隼人は無防備になってしまいます。しかし、霊体化はすぐに解除可能なのでマスターに危害が及ぶ前に助けに入ることができます。以上が霊体化の説明です」とシールダーは丁寧に俺に霊体化の説明をしてくれた。
「わかった。説明してくれてありがとう。霊体化出来るならしてもらって構わないよ」と俺はシールダーに言った。俺の言葉を聞いたシールダーは
「了解です」と言って見えなくなった。そして、俺は満との待ち合わせの場所に向かった。待ち合わせの場所とはいつも学校に行くときに満と会うところである。到着すると既に満は来ていた。満は俺が来たのに気付いて俺に向かってきた。そして、俺の前に来ると
「来たか。早速で悪いが神谷聞きたいことがある。お前はサーヴァントを召喚するときに特殊な言葉を唱えたりしたか?」と質問してきた。俺は特にそういうことをした覚えがなかったので
「いや、普通の詠唱で召喚したはずだぞ」と返した。俺の答えを聞いた満は
「そうか、となるとなんだ。何故エクストラクラスが召喚された?」と独り言を言い始めた。満はかなり動揺した様子だった。
「おい、満大丈夫か」俺は満にそう言った。満は俺の言葉を聞いて我に返ったのか
「あぁ、悪い。少し動揺してた。それじゃ行くとしようか。教会にな」と言って歩き始めた。しばらくはお互い無言でいたが、じきに沈黙が重くなってきたので
「なぁ、満、お前もエクストラクラスを召喚したって言ってたよな。それって意図的にやったことなのか?」と満に聞いた。俺の質問に満は
「いや、意図的なんかじゃない。普通に詠唱して召喚した」と答えた。しかし、俺は学校に行くときの満の発言を聞いてたので
「でも、お前学校に行くときにエクストラクラスを召喚するとか言ってなかったか?」と満に聞いた。満は俺の質問を聞いて呆れたような表情して
「あんなの冗談に決まってるだろ。ホントに召喚なんてするものかよ。まぁ、過去にアインツベルンがルールを破ってエクストラクラスを召喚したことはあるらしいけどな。それでも1騎だけだった。だが、今回は普通の詠唱で既に2騎のエクストラクラスのサーヴァントが召喚されてしまっている。一体なにが起きてるんだ?」と言ってきた。俺は満が言ったアインツベルンという言葉が気になったので
「悪い、満、アインツベルンの説明をしてもらっても構わないか?」と満に質問した。満はさらに呆れた表情をして
「お前なぁ、よくアインツベルンを知らずに聖杯戦争に参加できたな。まぁいい教えてやるよ、アインツベルンのことをな」と言ってアインツベルンの説明を始めた。
「そもそも聖杯戦争とは遠坂・間桐・アインツベルンの「始まりの御三家」によって開始されたもので、霊地の管理者だった遠坂が「土地」を、呪術に優れていた間桐(マキリ)が「サーヴァントの技術」を、そして錬金術と第3魔法を司るアインツベルンが「聖杯」を提供し、行われたものだ。アインツベルンとはさっき言った通り錬金術と第3魔法を司る家のことだ。だから、代々聖杯戦争に参加してるがそのほぼ全てが錬金術で作られたホムンクルスだ。これが俺の知ってるアインツベルンの全てだ。わかったか?バカ神谷君?」と説明が終わる頃にはいつものニヤニヤ笑いが戻っていた。
「あぁ、わかったよ。ありがとう満」と俺は満にお礼を言った。満は俺のお礼を聞いて
「わかったか。なら、今回のおかしな現象誰にも聞けばいいかわかったな?」も俺に質問してきた。俺は満の質問に対して
「あぁ、さっさとアインツベルンのマスターを見つけて聞くんだな」と答えた。満は俺の答えを聞いて納得したのか
「その通りだ。さぁ、話をしてる間に着いたぞ。教会にな」と言った。俺たちの目の前には大きな門がある教会があった。
「さぁ、アインツベルンのマスターに聞きに行く前に少しでも多くの情報を集めないとな」と言って俺たちは教会の門を開け教会の敷地内に入ろうとした。しかし、そこで
「隼人」「マスター」と2人の女の声が聞こえてきた。1人はもちろん俺の使役するサーヴァントであるシールダーである。もう1人は柔らかな微笑を浮かべたスタイルの良い女性だった。
「隼人、教会には我々サーヴァントは入れませんのでここで待っています」と言ってきた。満とサーヴァントと思われる奴を同じようなことを言っていた。そして、満はそのサーヴァントの言葉に頷くと、俺の方を向いて
「それじゃ、行くか」と言ってきた。俺はその満の言葉に
「そうだな」と返し、教会の門を開け、教会の敷地内に入った。
元々の貯蔵があったので投稿が早く済みました。