これから暇があればたまに投稿していくと思います!
よろしくお願いします!
文章力低めです…
死にたくない
死に、たくない…!
だって…まだ…何もしてない……
まだ、何にも…できてない…!
だから---- !
「目覚め、なさい」
「目覚めなさい----」
……
「あの……」
…?
「だいじょうぶ、ですか…?」
……あれ?ここって…?
「よかった…いきなり倒れたからびっくりしました。」
そうか…俺は倒れてたのか…
ピンク髪の可愛らしい女の子が心配そうにこちらを見ている。
少し記憶が飛んでる…何か夢を見ていたような気がしたが……
寝ているわけではなかったみたいだし覚えていなくても仕方ないだろう。
「…ごめん。なんだか急に立ちくらみがして…」
「せっかくのライブなんですから倒れちゃったらもったいないですよ。」
「ライブ…?」
「だってそのチケット…DOLLSのライブチケットですよね?」
「チケット……DOLLS……」
「DOLLSの1周年ライブ、です。…あなたも見にきたんですよね?」
倒れた時に頭を打ったのか、そこら辺の記憶が少し曖昧だ。
「うん…そうだった、気がする…」
「じゃあ、私はライブに行くので…気をつけてくださいね。」
「うん、ありがとう。」
そう言うと女の子は行ってしまった。
中々可愛い子だったな…
せっかくだし、名前でも聞いておけばよかったな…
そんな下心満載な後悔をしながらも、俺は恐らく目的地であっただろうライブ会場へ向かった。
「ようやくついた…ここで合ってるよな?」
「DOLLS1周年ライブ、まもなく開演します!」
「よし、俺も行ってみよう。」
記憶が確かではないのだがこの「DOLLS」というアイドルのライブチケットを持っていたんだからこれを見たかったに違いないさ。
そう、心配することじゃない。曲を聞けばすぐに思い出すだろう。
俺はライブを最後まで見ていた。
ライブの途中に記憶が戻ってくることは無かった。
いよいよ危ないんじゃないか?と思ったりもしている。
だがこのライブを通じて俺は「DOLLS」に惹かれていた。
これからもっとのめり込んでいくんだろうな…
会場を後にし、帰路へつこうとしたところで先ほど俺に声をかけてくれた女の子と目が合った。
「さっきはありがとう。ちゃんとお礼は言っておきたくて…」
「いえいえ!全然大丈夫ですから!」
「それにしても、ライブすごかったね。」
「……はい!やっぱりDOLLSは素敵だなって…」
「俺もすっかりファンになって-----」
キラキラキラ…
俺の言葉を遮るように青白い蝶が横切った。
「青白い蝶…?」
不思議な感覚に陥った。
とても綺麗なのだが…どこか危なさを感じる。
ドゴォ!!
「!?この揺れは!?」
その蝶が横切った直後、大きなな地震が…!!
「な…なに…?これ…」
「アレって…」
この世で見たこともない生物。
いや、生物かもわからない。
まるで巨大入れ歯のような化け物…
まさしく「アレ」という呼び名相応しい物がこちらへ勢い良く飛んできている。
「こっちに来ます!!」
「ダメだ!逃げ----」
少し遅かったか…
生物達の奇襲に巻き込まれ、砂埃で視界を奪われている…
「ッ…ここは!?」
俺の目の前に飛び込んで来たのは崩れた建物、血だらけの人間、崩壊してしまった町。
「そうだ…あの子は!?」
「はぁ…はぁ…」
どこからか息が聞こえる。
その音の先には……
「き、君---」
「は…はやく…逃げて…ください…ここは…危ない…ですよ…?」
真っ赤に染まって倒れていたあの子がいた…
恐らく腹部から流れていると思われるこの赤い血液は止まる様子はない。
このままだと…危ない。
「ほうっておけるわけないだろ!なんで…なんでこんなことに…!?」
キラキラキラ…
また青白い蝶…
「何なんだよ…!一体何がどうなってるんだよ!?」
「ようやく見つけたぞ…」
誰だ!?
誰の声だ!?
振り向くとそこには見知らぬ女性が立っていた。
「あなたは…?」
見つけた…?何をだ…?
突然現れた女性。
この女性が残した言葉。
わからない…意味がわからない…
でもそんなことより今は!
「…いや!そんなことより!この子を助けてください!!」
「見てわからないか?この子はもう手遅れだ、諦めろ」
「まだ…まだ息はあります!!せめて…せめて病院だけでも!!」
「…黙っていろ。」
微かな希望はあっさりと消えていった。
俺にもこの状態を見ればわかるさ…
この子はもう…助からない…
だけど、だけどさ!!
放っておくなんて……
「…だ、れ…?」
女の子は声を振り絞り疑問を投げかける。
「お前は選ばれた。だから決めるといい。」
「なにを……ですか…?」
「人形として惨めに生きるか、人間として尊厳をもって死ぬか。お前はどちらを選ぶ?」
「…わたしは…生きたい…」
「だって…まだ…何もしてない…まだ何にも…できてない…」
「わかった。おいお前、小僧お前だ。これを受け取るがいい。」
女の子の気持ちを聞いた女性は俺に小さな鍵のような物を渡してきた。
「せめてもの手向けだ。生前の知り合いであるお前が禊をうて。」
「これは…?」
「この子を生かすためのものだ。…これを心臓へと差し込め。」
「本当にこんなもので助かるのか!?」
「命は助かる…そう………命だけ、はな。」
俺には考えてる暇なんて無かった。
この小さな希望に…かけるしかなかった……
俺が女の子の胸に鍵を近付けると…
女の子は…光を取り戻したのだ…。