五等分の勇者の混沌記   作:藤林 明

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四葉は事実上のメインヒロイン…だけどみんなヒロイン

それがこの世界


サイド尚文:夕暮時に蠢く闇

草原での戦闘を終えて城下町へと戻って来た一行は、一件の宿を取って今後について話をしていた。

 

尚文「今日、俺達が戦っていた草原はここだよな」

 

地図を広げてからそう切り出した尚文。

なお、宿の部屋は3部屋にして今は尚文の部屋へと集まっている。(はじめは1部屋案、2部屋案を出したがマインと四葉に却下されて今に至る。)

 

マイン「はい。そうですよ」

 

尚文「じゃあ次の狩場は草原を抜けた森辺りになるのかな?」

 

マイン「ええ、この地図には載っていませんが私達が行こうとしているのは森を抜けたラファン村です。村を抜けた先あたりが初心者用ダンジョンがあるので当面はそこでレベルアップを行う事になりますね」

 

尚文「ふむ……なるほどね」

 

マイン「まぁ、ヨツバさんはかなり強いですしそこまで長い滞在にはならないと思いますが準備だけはしっかりと行わないといけませんね」

 

四葉「では私はこれから街で買出しに行って来ますのでお2人は先に食事でもしててください。…あ、何か欲しいものとかありますか?」

 

尚文「俺は特にないかな?マインは?」

 

マイン「私も特にはありませんね」

 

四葉「わかりました、では行って来ます!」

 

そう言って四葉は部屋を出て行った。

 

尚文「……じゃ、お言葉に甘えて夕飯でも食べに行くか」

 

マイン「はい、では酒場へ案内しますね」

 

そう言って二人は広げていた地図を片付けてから酒場へと向かった。

 

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サイド:四葉

 

宿を出た四葉はとあるお店に向かっていた。

そう。その店とは・・・

 

武器屋の親父「いらっしゃ……って昼間の嬢ちゃんじゃないか」

 

四葉「こんばんはです!親父さんの盾、すごく役に立ってますよ~!四葉チェック星三つです」

 

武器屋の親父「そうかい、そりゃ良かったよ。ところで今回は…」

 

一花「こんばんは~親父さん」

 

二乃「こんばんは」

 

五月「大人数で来てしまってすみません」

 

そう言って現れたのは一花、二乃、五月だった。

 

武器屋の親父「……俺は夢でも見てるのか…?」

 

中野家の五つ子のうち4人が集まったのを見て頭を抱える武器屋の親父。

 

一花「実は私達五つ子の姉妹なんです」

 

武器屋の親父「姉妹ぃっ!?…そ、そりゃあそっくりさんな訳だ…」

 

五月「驚かせてしまいすみません。それとこちらを集合場所にしてしまった事も謝罪します」

 

武器屋の親父「……そりゃあ構わねぇが」

 

風太郎「…全員揃ってるな」

 

三玖「遅くなってごめん」

 

武器屋の親父「…………」

 

姉妹の5人目と風太郎を見てついに悟りの境地となった武器屋の親父は無言で黄昏た。

 

風太郎「さて。それじゃ情報の交換といこうか」

 

一花「そうだね。…四葉、あの女はどんな感じだった?」

 

四葉「うーん…やっぱりというかなんと言うか、昼間は特に怪しい行動は無かったよ」

 

一花「そっか…じゃあやっぱり夜が正念場になりそうだね」

 

四葉「うん」

 

二乃「…四葉、これ持ってなさい」

 

そう言って二乃は1つの袋を四葉に渡した。

 

四葉「これは…」

 

二乃「恐らく仕掛けてくるからいざって時に使いなさい」

 

四葉「ありがとう二乃!」

 

一花「じゃあ改めて作戦会議しようか」

 

風太郎(…俺、この場に要らないんじゃね?)

・・・

そんなこんなで作戦会議も終わって各々が帰路に着く中、四葉も街で食料と薬を購入してから宿へと戻ると、部屋の入り口にマインが立っていた。

 

マイン「ヨツバさんおかえりなさい。買い物はどうでしたか?」

 

四葉「…必要なものは買えました。ところで岩谷さんは?」

 

マイン「勇者様でしたら先ほど部屋で休まれました」

 

四葉「そうですか…」

 

マイン「ヨツバさんはお夕飯はどうしますか?」

 

四葉「私は屋台で買って済ませました」

 

マイン「そうですか」

 

四葉「では私は岩谷さんへ報告してきますので」

 

マイン「…報告は明日の朝でも良いんじゃ…」

 

四葉「いえ。こういうのは早めに済ますのが正しいですから。それでは」

 

マイン「…………はい」

 

ドスッ

 

四葉「!?ど…こ…から…っ」

ドサッ

 

マイン「おやすみなさい。厄介な女狐さん」

 

その言葉を聞いたのを最後に四葉の意識は闇に堕ちていったのだった。

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