五等分の勇者の混沌記   作:藤林 明

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まとまらなさすぎて長くなってしまった…orz


冤罪の代償

あらすじ:朝目覚めた四葉が城で起きた冤罪劇にブチ切れたが尚文の説得で落ち着いたと思ったら元康が奇怪な言動に走って……

 

四葉「…岩谷さん。離してもらえますか?そいつら殺せない」

 

尚文「お、落ち着け四葉!な?」

 

一花「四葉いーなー…じゃなくて!四葉、私とちょっとお話ししよ?ね?」

 

マルティの一言でほとんど我を忘れかけている四葉を抱き締めてあやす尚文に、四葉の状況に羨ましさを感じつつも妹の尋常ではない状況に焦りを感じて慌てて説得に入る一花と、謁見の間はかなり混沌としてきた。

 

風太郎「……これ以上ここに居るのは不味いな」

 

五月「はい。このままでは四葉が限界です」

 

樹「そうですね。いくら演技とはいえ…というより、四葉さんもしかして忘れてるんじゃないですかね…?」

 

三玖「四葉ならありえる…」

 

錬「おいおい…ただ忘れてたってだけの理由で皆殺しにされるとか笑えないぞ…」

 

五月「正直、あそこまで我を忘れて怒る四葉は見た事がありません」

 

錬「なん……だと……!?」

 

風太郎「……四葉は基本ずっと笑ってる、というか能天気な奴だ。仮に怒ってもそこまで本気で怒る様な奴じゃない」

 

三玖「うん」

 

樹「…それが本当なら、今の彼女は」

 

錬「正しく暴走状態、だな。……一花!何とかなりそうか?」

 

一花「うん!大丈夫ー!レン君達は城の外で待っててー」

 

錬「わかった!…という事だ。俺達は一度外に出よう」

 

王「これ!何処へ行く!!まだ話は…」

 

風太郎「王よ!今はそれどころじゃないんだ!!また日を改めて来るから今は帰らせてくれ!!」

 

王「じゃが…っ!」

 

四葉「…」

 

王「……やむを得んな。次は1ヵ月後の波に召集する。例え罪人やその仲間であっても貴様らは勇者なのだ。役目から逃れられん。それだけは覚えておけ」

 

樹「えぇ、勿論分かってますよ。それでは」

 

王の皮肉に樹が答え、一花、四葉、尚文、風太郎の4人以外の人間は謁見の間から退出した。

 

一花「……王様…状況が分からないのですか?」

 

王「なんだと…?」

 

一花「…今回の件、女王様へ報告するって言ってるんですよ私は」

 

王「なっ…!?」

 

四葉「一花…」

 

尚文「ま、そういうこった。残念だったなクズ王?」

 

王「ぐぬぬ…貴様らぁ…!!」

 

風太郎「尚文さん、アンタまで余計な挑発するなよ…さ、俺達も行こう。四葉」

 

四葉「……はい」

 

こうして、盾の勇者冤罪事件は城内と城外で内容の違う噂が流れるという結果となった。

この時、勇者一行と城の兵士の中ではこの様な噂が流れた。それは

 

”盾の勇者の仲間の女戦士をキレさせたら国が滅びる”

 

というものだった。

…だが、城下町では盾の勇者は仲間の女に性的暴行をした最低な人間という噂が民衆の間で拡散してしまっていた。

そんな中、城の外に出た面々は城下の雰囲気がおかしい事に気付いた樹と、パートナーである五月が二手に分かれて情報収集に出た。

それからしばらくした後……

 

五月・樹「戻りました」

 

情報収集を終えた二人が帰って来て錬へと結果を話した。

 

錬「何かわかったか?」

 

樹「街の雰囲気がおかしかったのは尚文さん…ここでは盾の勇者ですね。が仲間に強姦したという情報が城から通達されたのが原因みたいですね」

 

五月「私の方も同じでした。…幸いなのはあくまで盾の勇者の話だけで四葉の件が知られてないって事でしょうか…」

 

錬「……この展開も一花が話していた通りか…だが今回は尚文には四葉が居るし、元康も女の話を否定したりしないだろうから今後の展開は変わるハズだ」

 

三玖「それは一花も話してたけど…」

 

風太郎「すまない、遅くなった」

 

四葉「…………」

 

尚文「…その様子からすると、やはり…」

 

錬「ああ。…残念ながら、一花の言っていた話通り城下町では尚文の噂が広まっている様だ」

 

尚文「そうか…」

 

一花「やっぱり、三勇教を何とかしない限り変わらないのかな……そう考えると、フータロー君とナオフミさんには感謝しないといけないね」

 

そう言ってから一花は尚文と風太郎に向かって頭を下げて

 

一花「…私の大切な妹を止めてくれてありがとう」

 

と言った。そんな一花へ尚文は頭を掻きながら

 

尚文「えっと…一花、だっけ?俺はお礼を言われる様な事はしてないよ。…むしろ俺は、四葉にお礼を言いたいくらいさ」

 

と答えた。

 

四葉・一花「え?」

 

尚文「……正直に言うとな、俺一花の言ってた話そこまで信じてなかったんだよ」

 

一花「あらら。やっぱり初対面の相手じゃ信用無いかぁ」

 

尚文「すまないな。でだ、そんな半信半疑な俺に対して四葉はずっと信じてくれてたし、何よりあの城で俺のこと表立って庇おうとしてくれたのがすごく嬉しかったんだ」

 

四葉「岩谷さん…私は…」

 

尚文「四葉、だからこそ俺があの時伝えた言葉に嘘は無いし、ありがとうと言いたいんだ」

 

四葉「でもっ!」

 

尚文「あれだけ怒ってくれたのは俺のことを思ってのことだってのは今の俺なら分かる。…今更だけど、一花の話が本当だって信じてるしさ。だからもし、さっきの件で自分はそばに居る資格は無いって思ってるなら、その考えは捨ててほしい」

 

四葉「…岩谷さん……わかりました。岩谷さんがそう言うなら従います。私はみんなが幸せになれる様に頑張ります。これからもよろしくお願いしますね」

 

一花「ナオフミさん、この先大変だと思いますが四葉の事、宜しくお願いします」

 

尚文「あぁ。任せろ」

 

風太郎「…四葉」

 

四葉「上杉さんも、色々ご迷惑をおかけしてすみませんでした」

 

風太郎「大丈夫だ。お前の成績に比べたらこの程度迷惑のうちに入らん」

 

四葉「相変わらず手厳しいですね。…ですが上杉さんらしいです」

 

風太郎「…それよりもだ。今錬達に聞いたが、どうやら街の方では物語同様盾の勇者が強姦魔だと言う噂が流された様だ」

 

四葉「…という事は、やっぱり三勇教が…」

 

風太郎「落ち着け四葉。…そこでだ。尚文さんと共に奴隷商の所であの娘を購入するんだ」

 

四葉「あの娘って…映画に出て来たヒロインの子ですよね?…確か…」

 

風太郎「ああ、そいつで間違い無い。…ここまで沿ってしまった以上、いっそのことその通りに行動した方が分かりやすいかもしれん。…状況的に一番大変だろうが、四葉。お前なら出来るって信じてるからな、必ず生きて帰って来い」

 

四葉「上杉さん……わかりました!岩谷さんとしっかり生きて帰って来ます!…上杉さんも、三玖と一緒に頑張って下さい!」

 

風太郎「ああ。帰れる日まで頑張って生き残るぞ!」

 

錬「……どうやら話はまとまった様だな」

 

四葉、風太郎、尚文、一花の会話が落ち着いたのを見計らって錬が残りのメンバー(元康パーティを除く)を代表して声を掛ける。

 

尚文「ああ、待たせてすまなかったな。…次にみんなが集まるのは波の時になると思うが、生きてまた会おう」

 

錬「当然だ」

 

樹「勿論です」

 

尚文の言葉に錬と樹が応え、五月、三玖、一花が頷く。

…だが、尚文の言葉だった事もあり、錬と樹の仲間は特に反応を示さなかった。

 

そして、各パーティ毎に取り決めた方角へと旅立ったのだった。




全パーティがいる時はサイドは入れない感じでいきます。(前回までのタイトルは修正済み)
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