あと高評価頂いた皆様ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
その後、勇者一行は残党を片付け終わり、リユート村へと集まっていた。空は何時ものような色に戻っている。やがて夕日に染まるだろう。
そこへ城の騎士が現れた。
「よくやった勇者諸君、今回の波を乗り越えた勇者一行に王様は宴の準備ができているとの事だ。報酬も与えるので来て欲しい」
ちなみにこの兵士は尚文達へ難癖を付けて攻撃してきた連中の1人ではなく、ボス戦後半(尚文達は防衛戦の最中)に到着した援軍として来た部隊の隊長である。
風太郎「…………」
錬「…どうする?」
樹「僕は行きます」
元康「俺も行く。…というより行かざるをえないだな」
尚文「…俺も付いて行こう」
風太郎「!?」
錬「…良いのか?」
尚文「あぁ。…例えしょぼかろうと、金が貰えるなら行く。…四葉にあまり苦労をかけたくないからな」
四葉「尚文君……無理してないですか?」
尚文「…そりゃあ城に行きたく無いとは思ってるさ。だが、実際金が必要になってくるのも事実だからな」
ラフタリア「ナオフミ様…」
錬「…わかった。風太郎はどうする?」
風太郎「俺も尚文さんと同じ意見だ。…と言いたいが、実はあまり金には困って無いんだよな」
一花「え!?フータロー君のくせにお金に余裕があるなんて…!!」
風太郎「…一花が俺の事をどう考えてんのかはわかった。…だが正直俺も驚いてんだよ実際」
樹「なら来ないんですか?」
風太郎「いや、付いては行く。…俺の目的はお前たちとの情報交換だ」
元康「なるほどな」
風太郎「…特に北村さんトコのなんだがな」
元康「俺か!?」
樹「あ、それは僕も同じです」
錬「俺もだ」
元康「お前らもか!?」
三玖「裁判長、被告への裁判を執り行う事を提案します」
一花「よろしい。では城に戻り次第、裁判を行います」
元康「ちょっ!?」
尚文「はぁ…付き合ってられん」
そう言ってから尚文はその場から離れていった。
すると、リユート村の連中が尚文を見るなり話しかけてきた。
「あ、あの……」
尚文「なんだ?」
「ありがとうございました。あなたが居なかったら、みんな助かっていなかったと思います」
「あなたが居たから、私たちはこうして生き残る事が出来たんです」
尚文「いや、そんな事は無いだろ。なる様になったと思うぞ」
ラフタリア「ナオフミ様」
四葉「尚文君、ここは皆さんの感謝を素直に受け取るべきですよ」
尚文「…………そう思うなら勝手に思っていろ」
「「「はい!」」」
村の人々は一度頭を下げた後、帰って行った。
ラフタリア「ナオフミ様やりましたね。みんな感謝してますよ」
尚文「……そうだな」
ラフタリア「これで、私の様な方が増えなくて済みました。…ナオフミ様の、お陰です」
尚文「…………」
四葉「ラフタリア……」
ラフタリア「私も……頑張りました」
尚文「ああ。お前も四葉も、良く頑張ってくれたよ」
ラフタリア「一杯化け物を倒しました」
四葉「はい。ラフタリアは、よく頑張りましたよ。……だから、今だけは我慢しないでください」
ラフタリア「…っ!」
四葉の言葉に、それまで我慢していたラフタリアは尚文の腕の中で泣いた。
四葉「…ずっと、我慢してたんでしょうね」
尚文「……かもしれないな。…だが、四葉のおかげでラフタリアとの接し方を間違えずに済んだよ。…ありがとうな」
四葉「……今お礼を言うのは反則です…」
その後、しばらく泣いていたラフタリアが落ち着いてから勇者一行は城へと向うのだった。
次回は茶番になる…かも?